フィギュアの作り方(石粉粘土)・アニメキャラ風
 
石粉粘土を使ったフィギュアの作り方を紹介します。
今回はアニメキャラクター風のフィギュアを作ってみたいと思います。

ご質問などありましたら掲示板のほうにどうぞ。
2009年11月22日(日)
第17回 手の製作(2)

 前回作った手の甲の指の付け根の部分に水を塗り湿らせてから石粉粘土を盛ってやります。まずは人差指から小指の四指部分から盛りつけます(画像・上)。粘土が固まったらカッターナイフか彫刻刀で溝を三本彫ってやり指の形を出していきます(画像・中)。
 同じように親指部分にも粘土を盛って手の形を作ります(画像・下)。
 前回も言いましたが、今回は細かく段階を踏んで手を作ってきました。何回か作っていって作業に慣れてきたら、粘土を盛ってから一気に手の形を作れるようになるでしょう。

2009年11月21日(土)
第16回 手の製作(1)

 手のひらを作っていきます。本来は腕の先に石粉粘土を盛りつけてヘラなどで一気に形を作っていくのですが、今回は失敗のない作り方を段階を踏んで説明したいと思います。
 まずは手の甲になる部分に石粉粘土を少し大きめに盛りつけます(画像・中)。粘土が固まったらカッターナイフで指をつける部分をまっすぐに削り落とします(画像・下)。

2009年11月19日(木)
第15回 頭髪の製作(2)

 次に前髪のパーツを作っていきましょう。おでこの辺りに石粉粘土を盛りつけて粘土が固まるのを待ちます(画像・上)。これまで粘土を盛りつける際は粘土を盛る面に水を塗って湿らせてから粘土を盛ると説明しましたが、今回は後で前髪部分だけ分割したいので乾いている状態の頭部パーツにそのまま粘土を盛ってしまいます。こうすることで粘土が固まった後で前髪パーツだけがパカッと外れてくれます。
 石粉粘土が固まったら前髪部分を取り外してからカッターナイフや彫刻刀で好みの形に彫っていきます。もしもこの時に削りすぎたり彫り損じたりした場合は、もう一度その部分に石粉粘土を盛りつけて乾燥→整形を繰り返します。納得いく形が出来たらサンドペーパーで表面を整えて出来上がりです(画像・中)。
 さらにサイドから前方に流れる髪の毛も同じ要領で作っていきます。

2009年11月18日(水)
第14回 頭髪の製作(1)

 頭部のパーツに石粉粘土を盛って頭髪を作ります。まずは頭頂部から後ろ髪にかけての部分に粘土を盛りつけて大まかな形を作っていきます(画像・上)。
 頭髪(後ろ髪)部分が固まったらカッターナイフや彫刻刀で髪の毛のモールドを彫っていきます(画像・中)。大きな髪の流れから彫っていき徐々に細かいモールドを入れていくようにします。カッターナイフでの作業が終ったら頭髪パーツ全体にサンドペーパー(紙やすり)をかけて綺麗に仕上げておきます(画像・下)。

2009年11月15日(日)
第13回 衣装の製作(4)

 ワンピースの胸元にフリルのモールドを加えました。石粉粘土を盛りつけてヘラなどで波状の形をつけていきます。
 これで衣装部分は完成です。今回はシンプルなデザインのワンピースにしましたが、もっと派手にフリルやリボンなどをつけて面白いデザインの衣装を作っても楽しいです。こういった所も自作フィギュアを作る時の面白さのひとつだと思います。

2009年10月13日(火)
第12回 衣装の製作(3)

 スカート部分の粘土が固まったら仮接着してあった下半身を外します。スカートの丈が足りない部分に薄く伸ばした粘土をさらに足してスカートの裾を揃えます。また、布地の流れが自然になるように粘土を盛って形を整えましょう。粘土が固まったらカッターナイフやサンドペーパーで整形します。
 腰をひねっているポーズなので、腹部と背中にできる服のシワを粘土を盛りつけて作ります。

2009年10月10日(土)
第11回 衣装の製作(2)

 スカート部分を作ります。その前に前回分割したボディーパーツをもう一度くっつけておきます。ほんの少量の石粉粘土を丸めて水で湿らせたもの(米粒大)を接着剤にします。丸めた粘土の粒を接着面に2箇所ほどつけて上半身と下半身のパーツで挟み込みます。このまま乾かしましょう。これでボディーの仮接着が完了です。後でまた分割したい時に軽く力を加えるだけで外すことができます。
 石粉粘土を薄くのばして扇状にしたもの(画像・上)をスカートにします。この扇の形や大きさによって様々なタイプのスカートが作れます。
 扇状にした粘土をフィギュアの腰部分に巻きつけていきます(画像・中)。スカートの両端をくっつけて、大まかに形を整えたら(画像・下)このまま粘土が固まるまで乾燥させましょう。
 扇状の部品は適当に作ったものなので当然スカートの丈が揃ってなかったりしますが大丈夫です。乾燥後に整形していきます。

2009年10月7日(水)
第10回 ポディーの分割

 次の工程ではスカート部分を作っていくのですが、その前に一旦ボディーを切断します。パンツタイプの衣装の場合は必要ありませんが、スカートの場合は胴体部分を分割しておいたほうが後々作業がしやすくなるのでここで切断しておくのです。
 切断する時に使う道具はレーザーソーやカッターノコと呼ばれる薄刃のノコギリです(画像・上)。これはアルミ線ぐらいなら軽く切ることができます。レーザーソーは模型店などで売られています。
 フィギュアの腰部分で2分割します。石粉粘土はそんなに硬くないのでレーザーソーで簡単に切断できます。芯のアルミ線も一緒に切ってしまいましょう。

2009年10月6日(火)
第9回 衣装の製作(1)

 裸の状態のフィギュアに服を着せていきます。今回は肩を露出させたワンピースにしようと思っているので、胸の上辺りから背中にかけて薄く粘土を盛って衣装の段差を作っていきます。画像(中)のような造型用のヘラを使うと作業しやすいですが、他にも爪楊枝や耳かきなど代用できる道具はいろいろあります。肌と衣装との段差はあまり大きくしないように気をつけます。
 次に胸の周りにも粘土を盛って衣装を着ている感じを作っていきましょう。ここでも最後にペーパーをかけてから水をつけた指で撫でつけて表面を滑らかにしておきます(画像・下)。

2009年9月27日(日)
第8回 肉付け(3)

 さらに石粉粘土を盛って肉づけをしていきます。胴体・腰・腕と粘土を盛りつけていき全体的なプロポーションを作っていきます。粘土が乾いたらこの時点でサンドペーパーをかけて表面を綺麗にしておきましょう(画像・左)。
 続いて細かい部分の肉づけをしていきます。乳房や鎖骨、肘部分に粘土を盛って形を作っていきましょう(画像・右)。
 フィギュア作りは必ず一旦裸の状態を作ってから衣装を着けていきましょう。そうすればどんな衣装の場合でも不自然な体型になることはありません。

2009年9月25日(金)
第7回 脚の製作

 おおまかに肉づけをした脚の仕上げをします。本来はポーズを固定してから細かい部分を作っていくのですが、今回のように脚を閉じたポーズの場合は先に脚や靴を仕上げておかないと作業がしづらくなります。
 肉づけして膝と足首を粘土で埋めた状態のもの(画像・上)に、膝とくるぶしの部分に粘土を盛ってモールド(形)を作っていきます。アニキャラ風のフィギュアの場合、あまり膝小僧やくるぶしのモールドは強調しないほうが良いかもしれません。一度作ってみて気に入らなければ作り直す…といった具合に納得いくまで作業を繰り返します。粘土が固まったら、脚全体に目の細かいサンドペーパーをかけて表面を綺麗にしてあげます。もしもペーパーをかけた部分が毛ばっだってしまったら、指に水をつけてその部分をなでてやりましょう。表面が綺麗に仕上がります。
 脚が出来上がったら次は靴を作ります。ここも粘土を盛って、乾いてからカッターやヤスリで整形します。今回はミュールのモールドを彫りました。
 脚が仕上がったらポーズをつけ直して股関節に粘土を盛って固定します。

2009年9月17日(木)
第6回 顔の製作(2)

 顔作りの続きです。口を作っていきます。まずは口の位置を決めて鉛筆で下書きした後に口の線を彫ります(@)。彫った口の線の上に極少量の粘土を盛って上唇を作ります(A)。今回のような小さなサイズのフィギュアの場合、いきなり粘土を盛って形を出すのは難しいので、少し多めに粘土を盛って固まってからカッターナイフやサンドペーパーで削って整形します(B)。
 同じように下唇部分にも粘土を盛って(C)、乾燥後に形を整えます(D)。
 二重まぶたの目にする場合は、カッターや彫刻刀で目の上にまぶたのラインを彫ります(E)。
 眉毛は仕上げの時にモールドを入れようと思っているので、今は鉛筆で描いて位置の確認だけしています。

2009年9月14日(月)
第5回 顔の製作(1)

 頭の部品に顔のモールドを入れていきます。
 まずは目の位置を決めて、目の高さになる所をカッターナイフや彫刻刀などで削って少し凹ませます。それほど深くえぐらないで下さい。カッターで削ったら目の細かいサンドペーパーをかけて表面を綺麗にしておきます(@)。
 鉛筆などで目を描きいれて、その線に沿って彫っていきます(A)。目の大きさや形などが左右同じになるように気をつけて慎重に作業します。次におでこの辺りに少量の粘土を盛りつけて整形します(B)。同じように左右の頬に少量の粘土を盛って整形します(C)。
 つづいて鼻をつけるのですが、最初は大きめの鼻を粘土で作って(D)、後で(粘土が固まってから)カッターナイフやサンドペーパーで削って好みの大きさに整えるようにします(E)。
 フィギュアにとって顔は大事な部分ですので、じっくりと丁寧に作業しましょう。もし失敗ししたら、その部分を削り取ってもう一度粘土を盛ってやり直します。納得がいく顔になるまで、何度も繰り返して作業するつもりで頑張りましょう。

2009年9月11日(金)
第4回 ポーズ決め

 これまで随分地味で退屈な作業が続いていると感じている方も多いと思います。ですが次の工程辺りからフィギュア作りの作業も一気に楽しくなってきます。
 頭の部品の首の所とボディー部品の肩の所にピンバイスで穴を開けてさし込みます。ピンバイスとは小型の手動ドリルのことで、ホビーショップやホームセンターの工具売場に売っています。
 フィギュアの関節部分を動かして、好みのポーズにします。関節部分はまだアルミ線がむき出しになっているので自由に動かすことが出来ます。いろんなポーズをフィギュアにとらせてみて、じっくりと考えて決めましょう。ただ、あまり関節部を動かしすぎるとアルミ線が弱くなってちぎれてしまいますのでその点だけ注意しましょう。
 ポーズが決定したら関節部分に石粉粘土を盛って固定していきましょう。ただし股関節部分だけはまだ粘土を盛らないでおきます。この時点で股関節を固定してしまうと、後で脚や靴の工作がやりにくくなります。頭部や腕部もまだ外せるようにしておいたほうが後々作業が楽です。
 

2009年9月10日(木)
第3回 肉付け(2)

 つづいて頭の部分を作っていきます。まずはアルミホイルを丸めて頭部の芯を作ります。爪楊枝などを刺して持ち手を作っておくと作業がしやすくなります。
 そのアルミホイルの芯に石粉粘土を盛りつけて粘土の玉を作ります。ここでも粘土を一度に盛ってしまおうとしないで、2〜3回に分けて少しづつ必要な大きさにしていくと良いでしょう。
 綺麗な球体を作るのは難しいですが、石粉粘土は紙粘土とは違い固まった後にカッターナイフやヤスリで削ることができるので乾燥後にいくらでも修正できます。
 石粉粘土の玉がが固まったら、あごの部分に粘土を盛って少し尖らせておきます。

2009年9月7日(月)
第2回 肉付け(1)

 前回作った骨組みに石粉粘土で肉付けをしていきます。石粉粘土にはキメの細かさや柔らかさなどによって何種類かありますが、今回は『ラドール』と『プルミエ』の2種類を混ぜたものを使いました。『ラドール』はキメが粗く粘土自体もコシが強い。『プルミエ』はキメは細かいが柔らかすぎる。この2種類を混ぜることで扱いやすい粘土になってくれるというわけです。また、混ぜる割合を変えることで自分にあった粘土が作れます。他にもいろんな石粉粘土がありますので、いろいろ試してみると良いかもしれません。
 まずは粘土を盛る前にボリュームが必要な部分の骨組みにアルミホイルを固めたものをつけておきます。フィギュアが重くなるのを防ぐのと、粘土の節約の為です。今回のような小さめのフィギュアにはいらないかもしれませんが、大きなフィギュアを作る時には絶対に必要な作業です。
 図面に描いたイラストと照らし合わせながら粘土を盛っていきます。一度に必要な分を盛ってしまうのではなく、薄く粘土を盛ったら数時間待ってからさらに薄く盛る…と繰り返して徐々に太らせていきます。粘土は乾燥する時に若干縮んでしまう性質があるので、大量に盛ってしまうと大きなヒケ(凹み)ができてしまいます。また、粘土の中心部まで乾燥するのに何日もかかってしまうでしょう。乾燥した石粉粘土にそのまま新しい粘土を盛りつけてもくっつきにくいので、乾燥した粘土の方に指で水を撫でつけて少し湿らせてから盛りつけるとしっかりとくっついてくれます。
 このあとフィギュアのポーズを決めるので、関節部分にはまだ粘土を盛らないでおきます。

2009年9月5日(土)
第1回 骨組みの製作

 まずは方眼紙などに図面を描きます。実際に作りたいフィギュアの大きさで描いておきましょう。今回は全高15pほどのものを作っていきますが、これからフィギュア作りを始めようという方は20p(1/8サイズ)ぐらいの大きさのフィギュアが作りやすいと思います。作りたいキャラクターがあれば設定画などを参考にして図面を描きます。全体的なプロポーションがわかれば良いので画像にあるような簡単なもので結構です。この時点では細かく描き込む必要は無いでしょう。
 図面が描けたらアルミ線で骨組みを作ります。アルミ線はホームセンターなどでいろんな種類が売られています。1〜1.5o径のものが扱いやすいでしょう。図面の大きさに合わせながらアルミ線を加工していきます。手でも簡単に曲げたり出来ますが、画像にあるラジオペンチを使うと作業が楽です。ラジオペンチはニッパーのように針金を切断することもできるのでとても便利です。
 腕の部分は後で組み合わせるので、この時点では本体とつながっていません。


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