2020年6月5日 三重県
大内山川


 今年の釣りは、コロナ禍の影響でなんともやりづらい。移動自粛要請が解除されたとはいえ、やはり、何となく外での遊びは気が引ける。人と接触するなと言われても、コンビニに寄ることもあれば、釣り券を買いに店に入らざるを得ないこともあるでしょう。集まって遊ぶな、遊ぶなら人がいないところへ行け、でいいんじゃね?
渓流釣りって、人と会うより動物に遭遇する回数の方が多いんじゃないかと思うが、コロナ禍の最中では素晴らしい趣味かと思う。
 
 なので、本当に仕方ないので有給という名の伝家の宝刀を使い、平日釣行とあいなりました。

 高速道路も下道も、車が走っていません。本当にここまで気をつけなきゃならないのかな?という疑問もなきにしも非ず。

 さて、大内山川は鮎釣りが解禁され、しかも県を跨いでの移動自粛が解除されておりますので、名古屋ナンバーを中心に、県外の車が多く見られました。しかし、アマゴが釣れる支流へ入り、いくつかの入渓点を通り過ぎたものの、釣り人の車は結局1台も見かけませんでした。

 橋の上から川を覗き込むと、解禁日のようには当然行きませんが、それでも放流魚と思われた魚を何匹も見ることができました。地元の方々の興味は完全に鮎に移っているのかもしれません。


良さげな流れ

 釣り始めて早々、目の前で放流魚がうろうろしています。

”これは釣れる”

確信してフライをキャストすると、見事に奥の木の枝が釣れました(汗)

その後、ちびアマゴの猛攻が少し大変でしたが、時折少し良いサイズのアマゴが釣れてきます。

 逆に言えば、これだけ稚魚がたくさんいるということは、自然産卵や放流活動が、非常にうまくいっている証かもしれません。
 ちなみにこの川では、全国的にも珍しい「親魚放流」を行なっています。 成魚放流や稚魚放流に比べて、その効果が分かりづらいかもしれませんが、是非とも続けていってほしい取り組みですね。

 この日使ったフライは、ブラックアウト#16を中心に、黒っぽいテレストリアル系のフライ。季節はもう夏です。
 今回は、フィールと開拓も含め、広い範囲を探ってみたかったので、解禁当初に放流量が多かった場所ではなく、少し上流へ移動しました。上流域で水中撮影を行うと、大量のアマゴの稚魚が泳いでいるのが確認できました。
 カワムツやオイカワがほとんど見られませんので、この川のポテンシャルは凄いものがあるのではないかと考えます。

 その後も、18cm前後のアマゴがコンスタントに釣れ、楽しむことができました。

 しばらく釣り上がり、よさげなポイントに到着。手前からフライを落としていきます。

 強い流れに差し掛かった瞬間、フライが見えなくなりました。

 ??
 
沈んだのかという感じもしましたが、軽く合わせを入れると手に重たい手応え。数十秒のやり取りの末、浮いてきたのは尾びれがまん丸な、100%成魚放流の尺アマゴでした。

 このヒレの状態にも係わらず、相当なパワーで引っ張ってきましたので、もしヒレが完全に回復していたら、おそらく8x ティペットでは太刀打ちできなかったでしょう。
 このまま成長し秋の産卵に参加してくれることを祈ります

 今年は坂本川をあきらめ大内山川を重点的に釣っていますが、昨年秋に引き続きまたもや尺を釣ることができました。この川とは相性がいい??

 

夏の釣りでの最強アイテム。以前はクロロプレーンソックス+ウェーディングシューズでしたが、裸足にこれをはく方が機動性は上。

こちらも夏の釣りには定番となったアイテム。水に入れば当然濡れますが、帰りの林道で歩いてたら乾きます。

大内山川近辺はあまり宿泊施設がないので、宮川周辺か、海の近くの宿が便利。川から海までがかなり近い。牛乳やアイスは絶品、マイナーな動物園もあるので、もう少し観光客が増えてもいい気がする場所。


トップメニュー釣行記>2020年6月 三重県 大内山川