2019年8月30日 三重県
大内山川(支流 唐子川)
今年は雨に祟られた。
本当は長野県辺りへイワナ釣り行きたかったところだが、休みが取れる日はほとんどが台風だったり大雨だったり。オレ、何か悪い事でもしたんだろうか?
「遠出して雨だったら嫌だ」という単純明快な理由で、目星を付けたのがまだ行ったことがない(釣りでは)三重県大内山川。
どういうわけか、日券500円という良識ある価格設定の川だという認識が、私の中にあったのも理由の一つ。
午前8時に家を出発(遅いよ)、1時間程度で紀勢大内山インターまで到着。インター下りてすぐ近くから、アマゴの釣りポイントが広がっているので、アクセスは滅茶苦茶良い。
ちなみに、インター近くにはコンビニなどがあるが、各支流まで移動すると飲食店がほぼないので、高速下りたらすぐ昼食を確保する事をお勧めします。(←昼飯喰いそびれた者より)
インター近くには、釣り餌を売っている店が2件あるが、多分どちらでも日券は買える。店に入る前に漁協のHPを確認すると「日券1500円」の文字が・・・(滝汗)
あ・あれーーー!?( ̄□ ̄;)
おかしいなーーーー!?( ̄□ ̄;)
話が違うなーーーーーー!?( ̄□ ̄;)
とは思ったが、ここまで来たら引き下がれない。しょうがないので日券1500円お買い上げ。
後で調べてみると、https://www.jalan.net/kankou/spt_24467cb3530080288/ とか http://www.nihon-kankou.or.jp/mie/244716/detail/24467cb3530080288 とか
http://www.ma.mctv.ne.jp/~ayuriver/ms02.htm とか、500円の情報が結構残ってる。少なくとも、平成26年までは500円だったみたいだ。
実は、三重県の川で日券を買うと言うのは、結構久しぶりの経験である
とりあえず、どこに行っていいのかさっぱり分からないでの、ネットの情報で見かけた「唐子川」という支流に行ってみることにした。
支流名まで出すのは止めとこうかとも思ったが、大内山川漁協HPに思いっきり掲載されてるので、まぁいいでしょう。
典型的な、田舎の里川のような渓相。なんか、安濃川に来たみたいな錯覚を覚える。
安濃川や雲出川と異なるのは、宮川水系らしく、大理石っぽい、ツルツルした岩石が多い事。渓相は比較的緩やかだが、この手の岩はウェーディングシューズのグリップが効き辛く、遡行は注意が必要だ。
適当な所から入り、100mほど釣り上がる。チビアマゴの猛攻を受ける(汗)
「ふふふ・・・。だからよ、8月末で日券1500円とか、やめとけって言ったんだ。」(←言ってない)
全国の漁協に告ぐ。アマゴ・ヤマメ・岩魚の日券は、盆過ぎたら半額にすべきだと思うんだよねー!あと、年券は、買った日から1年間有効にしようよねー!!?
良さ気な大場所は、ほぼ反応なし。夏休み期間中、泳いでる子ども達とかが沢山いたのかも。
自称(笑)
別の支流に移動しようかとも考えたが、まだ攻めきれていない気もする。
そこで、初めての川で、大物を狙うなら、おそらく最も効果的であると思われる「とにかく上流へ突き進む」作戦を決行した。
入って早々、下流部とは異なり大物らしき反応がある。(ちなみに、フライは#16ブラックアントとVリブパラシュートで終日通しました)
少し大きめの岩に沿うようにフライが流れ、一瞬「ギラッ」とした魚影が見えた気がした。しかし、あまりにも多数のチビアマゴの猛攻に少々疲れており、自分でも分かる程あわせが雑。
グンッ! ロッドが心地よく曲がる。少しのやり取りの後、ネットに収まったのはヒレピンの22cm。
この一匹で目が覚めた。もしかすると、さっきまで釣っていた区間は先行者が早朝に入っていたのかもしれない。
続けて、5mも移動していないポイント。
先日の太田切川の尺イワナの影響が大きいのか、落ち込みの脇のトンネル状のポイントがものすごく気になる。しつこくフライを叩き込むと ぬるっとした感じで大きな影がフライに飛び出した。
25cm
面白い!
それにしても、この時期この時間帯に、特に秘密にもされていないポイントで、これほど魚が残ってるのが凄い。
ちょっと真剣に釣ってみようと思い、ティペットをシーガースーパーGM鮎の0.3号(約8X)の新品に交換する。これまで使ってたのは、10年ぐらい前に買った8Xのナイロンティペットの在庫処分品。
私が高いティペットを使うときは、本気になった証だ!
「見せてもらおうか。日券1500円とやらの実力を!!」
10cm前後から一気にサイズアップして、手の平からはみ出すサイズがポンポン飛び出す。いかにも釣れそうな場所から反応があるので、釣っててすごく楽しい。
先程の2匹ででかなり満たされたが、ドラマはここでは終わらなかった。
なんてことはない、小さなプールに差し掛かった。フライを手前から流していくとすぽっとフライが消えた。一気に満月になるフライ ロッド。
ここからは壮絶な引っ張り合い。寄せてきたと思った瞬間、落差50cmぐらいの流れを一気に駆け上がり、上流のプールへ突っ走る。 そこから引き離しても、また上流逃げていく。
無理はできない。ティペットは8Xだ。1分以上はやり取りが続いただろうか、ようやく魚は観念して浮いてきた。
ネットに収まったのは 非常にワイルドな感じの31cm。文句なしの尺アマゴだ。
尺アマゴ!
はっきり言うのもあれだが、正直ここで私は叫んだ。
「日券3000円でもいいですー!!」(←ウソ言え)
もう完全燃焼。これ以上の釣果は望めるのか。まさか地元三重県の川で、真夏の真昼間にこんな素晴らしい釣りができるとは。
しかし逆に不安になってきた。この川に来る前、何となく大内山川には禁漁区が設定されているという情報と、最近は「親魚放流」という産卵間近の魚の放流が行われていると聞いている。
俺、禁漁区で釣ってないよね?(汗)
俺、親魚釣っちゃってないよね?(汗汗)
空模様が怪しくなってきたし、釣果は満足したので一旦引き上げることにした。
漁協に立ち寄り、まずは川の釣り場マップをもらう。日券を買ったところではもらえなかったのだが、かなりしっかりしたマップが作られている。
漁協の方にも確認したところ、自分が釣っていた場所は禁漁区ではなく一安心。(禁漁区手前には、分かりやすい看板があるそう)
また、今年はまだ親魚放流を行っていないとのことで安心した。
そして、矢継ぎ早に、どこで何cmが何匹釣れたのかと詳細を聞かれた。どうやら、鮎の釣果情報は入ってきても、アマゴの情報は解禁日以外はあまり入ってこないらしい。
その後、漁協の反対側にある笠木川という支流に入ってみたが、こちらはアマゴ1に対してカワムツが10ぐらいの割合でイマイチ。
ちょっとこの川を開拓して見たくなった。来年は年券買おうかな?
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