2014年3月22日 岐阜県
蒲田川
たまには温泉でも、という事で、毎度の事ながら家族旅行も兼ねて、奥飛騨温泉郷の中の福地温泉へ。
朝9時に到着予定が、嫁の車のナビデータが古く、高山市で迷子になったり、途中の峠道(絶賛凍結中)でノーマルタイヤの車の渋滞に巻き込まれたりで、到着したのは午前11時。
宝橋というポイントから上流を見て回るも、50mおきに釣り師がいたので、かなり下流から入渓。
水はハッキリ言って汚い。おまけに温泉のにおいが少しする。流れの緩い場所の川底には、藻の腐ったシルトが堆積していて、少し歩くとかなり濁る。
この高水温が虫と魚を育てるのだから仕方ないが、町中の川で釣ってる感じは否めない。
一人が釣り上がっていったので、その後ろから入渓。1投目、すぐに魚の反応があり、正直「これは楽勝!」と確信。しかも、散発ながらライズもある。さっき上に行った人は50m上流で杭と化していたので、別の流れに進む。
しかし、その後魚の反応はパッタリなくなり、おまけに足元が冷たい。
水温を計測すると、入渓点は11度あったのに7度。雪解け水の流入か、場所によってそういう事もあるだろうと思い、水温が高そうな場所まで移動する事にする。
進んでいくと、重機が数台、川の中でかなり大規模な工事を行っており、とてもじゃないけど魚が釣れる状況ではない。おまけに、水温もさらに低下。
これはさすがにおかしいと思い、脱出を図るが、川から出れる場所が無い(汗)
真っ平らな雪の斜面が、見た目に反して歩きにくいのは容易に想像できたが、仕方ないので突撃。
案の定、そこは岩と植物の表面に雪が積もっただけで、時々腰位まで埋まりながら必死で進む。おまけに、植物の大半がノバラという最悪状態で、ウェーダーから「ギーー」と嫌な音が聞こえてくる。
もう、穴開くの覚悟で強引に脱出。この時点でヘトヘト。
朝、回避した宝橋より入渓。水温を計ると13度。しかも、ライズがやっぱりある。俺はこの2時間、何をやっていたんだ・・・。
そして2投目であっさりヒット。
結構いいサイズ(と言っても25cm程度)の岩魚だったが、ランディングネットをリリーサーから外している間に、ゴミにティペットが絡んで逃走。
いや、まぁいいさ。やっぱり楽勝パターンだこれ。
先程の疲れもどこ吹く風。ティペットとフライを交換し、いざ!と思った瞬間、左手の国道から「パパー!ご飯食べに行くよー!」の大声。
「わ か っ た、わ か っ た。あ と 2 0 分 ぐ ら い で 上 が る か ら 待 っ て」という感じのジェスチャーで娘達に伝えてみたが、「(いっせーのーで!)パーパーッ!!」「(いっせーのーで!)パーパーッ!!」の大合唱。聞こえていないと思われているらしい(汗)
嫁に即効で電話し、「分かったから止めさせろ。恥ずかしすぎて死ねる」と伝える。
お昼を食べ、ビール飲んで休憩し、宿にチェックイン。「もう、このまま温泉入って寝てもいいや」とか思っていたが、夕食まで釣ってて良いとの許可が下りたので再度川へ。
一体、何十人が釣った後だろうか。イブニングに望みを託すが、チビばかり。
午後5時を過ぎ、目の前に小さなライズリングが広がったのでフライを投じるとパクッとヒット。その瞬間、一気に10m程突っ走り、プールの中で魚体が翻った。
「これは、尺いった!!」
ギュンギュン走る魚を丁寧にコントロールし、寄せてくる。・・・なんか、思ってたより小さい。スレがかりか?
本当に、ありがとうございました(泣)
数時間かけてやってきて、雪に埋もれながら徘徊し、その結果がニジマスとは。
多分、平日だったらそれなりに楽しめるのでしょう。3連休の中日というのもまずかったかも。
ついでに、4〜5名のグループで釣ってる人が多く、@200m位に分散して配置 A上流で釣ってる人が下流の仲間に声をかけるため、下流へ移動してくる Bそして上流へ戻っていく Cライズが多い場所があると、そこへ集団で移動 @へ戻る という光景を何度か見たが、これって広範囲の場所取りでっせ。
長良川の解禁でも同じ光景が見られるが、なんだかなぁ。
もう1回行きたいかと言われれば微妙ではありますが、旅行ついでに釣るなら良いかと思いました。
と、言うのも、宿泊した福地温泉が、想像以上に良かった。
宿もお湯も料理も上質で、何より温泉街の夜の街並みが綺麗。お店は少ないものの、廃業した宿が多く目につく有名温泉地と違い、夜になると各宿の入り口付近の行燈に明かりがが灯り、風情がある。また、足湯や囲炉裏のある休憩場(茶釜で沸かした湯でお茶飲めます)など、昔の日本の家を彷彿とさせるスポットが点在。夏に来てもいいかもしれない。
下呂温泉行くなら、ここの方が断然いいですな。
そして、この釣りから帰り、動画を編集し、翌週にはホームリバーである雲出川の解禁に出撃するのだが、その後、当サイトの更新が1ヵ月停止するショッキングな事件が発生するのである。
今、この記事を書いているのは蒲田川釣行から1か月後である。管理人が1ヵ月引きこもった理由は、また次回。