2013年8月3日 三重県
雲出川(坂本川)


 豪雨の復旧工事の影響で、釣れる区間が限られており、しかも度々濁りが入ったりでイマイチ楽しめない今年の雲出川。
 同じく、工事の有無以前に、元々水流が乏しい貧相な流れで、追い打ちをかけるように工事が続く安濃川。ホームリバーである2つの川が同時にダメになり、なんともやる気の出ない2013年。

ふと、例年だとあまり行く気が湧かない、雲出川上流の最大支流・坂本川のさらに支流である、某川が気になった。

 積極的に行こうとは思えない理由は、川幅が狭く、ほとんどの区間で周囲が森に覆われており、かなり暗い事(曇りだと昼でもフライが見えないぐらい)
また、諸事情により、榊や人形(ひとかた)など、お祓いに使われるものが所々で見られるから
あと、鹿避けの電気策の影響か、川に落ちて死んだと思われる、鹿の骨もよく見かける。怖いったらない。


午前9時、入渓場所から川へ。朽ちた大木を見るとびっしりとキノコ。

粘液が大量に噴出しており、キノコというより木全体がネバネバ。「野生のなめ茸??」とか思ったが、怖くてさすがに収穫できない。松茸だったら良かったのに。

入渓程なく、何でもないような小さなポイント。
ブラックアントに”ピチャッ”と反応した魚を寄せてくるが、意外と元気一杯で小さなプールを走り回る。


20cmぐらい

綺麗な魚体。水も綺麗だし、魚と釣り主体で考えれば良い流れなんだけど・・・。

唯一と言って良いかもしれない、この支流で日の射すプール。初春は結構有望なポイントだが、流石に真夏のため魚影は見られない。ちなみに、写真奥の方から木に覆われて影になっているが、ズーっとこの影の区間が続く感じ。


15cm前後を何匹かヒットし、快調に釣り上がる。サイズは最初から期待していないので、最初の1匹で結構満足している。
それでも釣り続けるのは、ある魚を狙っているから。


お昼前ぐらいだろうか。ピチッと小さな反応があり、寄せてくると、アマゴとは少し違う手応え。

「もしかして・・・」









岩魚!

ついに自分の目で確認できた。
何年も前から「いる」という噂は聞いていたが、狙って釣れるとは。川の規模を考えると、結構な量が棲息している感がある。

ちなみに、釣りたいとか食べたいとか釣れて嬉しいというものではなく、この川で釣りをするものとして、本当にいるか確かめたかったというのが本音。
見てのとおりニッコウイワナであり、出所は間違いなく放流魚。
以前、漁協関係者の一部が有志で放流しているという情報は聞いたが、詳細は不明。サイズ的に、今年の春生まれた成長の速い個体か、昨年生まれた1歳魚か微妙。自然繁殖してるような?

数年来の目的が達成できて一応満足。
一方で、水がどんどん少なくなる。ついでに蜘蛛の巣も縦横無尽に張り巡らされており、フライラインとティペットがえらい事に。

明らかな放流魚と、綺麗な野生魚が半々で混じる。まだまだ釣れる時間はあったが、水深が10cm程度になった事もあり終了。
真夏の釣りではあったが、それほど暑さは感じなかった。

もしかして霊気?(汗)

忍び寄る秋の気配。この秋はアホみたいな大雨が降りませんように・・・。


トップメニュー釣行記>8/3 三重県 雲出川