2012年9月2日
長野県 太田切川


 今年の遠征は予定していなかったものの(子どもの行事が多すぎて・・)、宿に空きがあったため急遽遠征しました。1年ぶりの太田切川です。

 午後1時に三重を出発し、「イブニングに間に合えばいいや」と、何カ所かPAに寄ってアイスや五平餅のつまみ食いを楽しんでいたところ、到着したのは午後5時(汗)

 急いで日券2枚(明日の分も)を駒ヶ根ファームスで購入し、準備完了・・・と思いきや、待っていたはずの嫁がいない(泣)
 出店があったので、フラッと見に行ったらしい。

「ちょっと!今からすぐ釣るから待ってて言ったよねー!?( ̄□ ̄;)」怒りの電話。

10分後、娘共々アイスクリーム片手に嫁さん帰還。「明日もお店が一杯でるんやって〜。」

「ぬお〜〜!何でもいいから、はい鍵!」

「そんな慌てて釣らなくても・・・どうせ明日の朝から釣るんやろ?」

「今からなら1時間は釣れる!俺はその1時間にも全てを掛ける!」(←格好良い事を言ってる気がするが、大したことは言ってない)



 観光客が沢山いる中、明らかに場違いな格好で小物をジャラジャラ鳴らしながら、こまくさ橋(吊り橋)付近より入渓・・・・と思ったら、50m位下流にフライフィッシャーが一人!
仕方ないのでさらに下流へ猛ダッシュ。だんだん陽が落ちて暗くなってきてるよ!(泣)

200m程下ったが、さらに餌釣りが一人(大泣) どんだけ人気あんの?

しかし、その餌釣り師は釣り下っていたので、選択の余地も時間もないのでそのまま入渓。釣り開始。
しかし、久々の太田切川は、時間が無いと言っても期待感は大きく、手が震えてティペットがアイに通らない。キャストを開始しても、ティップに絡むミスが連発。

20分ほどで、20cm程度の岩魚が3〜4回、電光石火でスピードでフライに飛び出してきたがフッキングには至らず。
「落ち着け・オレ。魚はいる。丁寧に釣れば絶対釣れる。」自分を落ち着かせる。

こまくさ橋直下。先程フライフィッシャーが釣っていた付近だが、結構良いサイズがヒット、無事にフッキング。
浅場まで誘導し、後はランディング・・・と思ったところ、網がタックルバッグのチャックに引っ掛かってしまい、外れない(泣)

ハンドランディングも考えたが、25ぐらいはあるので慎重に取りたい。仕方ないのでロッドを脇に挟み、絡まった網をほどいてランディン・・・魚いねーよ!!


崩れ落ちた。久々に、1匹の価値を思い知った。

釣り開始1時間少々。殆どフライは見えず、インジケーターを付けて沈めようかとも思ったが、心がポッキリ折れました。


その後は駒ヶ根ファームスで暴飲暴食(←オイ)
ここの地ビールと料理はやはり旨い。ただ、嫁さんが楽しみにしていたリンゴのビール「アップルホップ」は、売り切れの人気ぶり。工場からの入荷待ちではなく、醸造待ちの状態で、いつ提供できるか不明との事。


娘達は「こどもびぃる(リンゴ味)」がお気に入り

お土産用のアップルホップはあったので、2本購入して宿へ。毎度おなじみの駒ヶ根ユースホステル。一泊素泊まり¥3300。家族だけで使える和室は3部屋しかないので、いつも人気。


娘のLet It Be弾き語りを聴きながらビール。
いや、弾けてませんけどね。

翌朝、上流へ向けていざ出発。朝の10時には戻る必要があるので、帰りの時間を計算しないと大変な事になる。

ようやく入渓場所に辿り着いて目が点になる。水が無い。


去年(7月)のほぼ同じ場所

この時点で物凄く嫌な予感がしたのだが、しばらく歩いてチビの反応があったので、少し安心。ブログや動画の内容で、結果が分かっているのに書くのもちょっとアレだが、この時点での目標は「尺」!

昨年、尺1匹・泣尺1匹という結果だったので、当然期待は高まる一方。しかし、「20サイズがポンポン釣れて、ここぞという場所では大物の反応が・・・」という当初の妄想に反し、反応は皆無。

入渓から200mほど。ふと砂地を見ると、かなり新しい焚火の痕。足跡はそこら中にあるので気にしないが、これは・・?

不安の方が、期待より大きくなってきた。
綺麗な渓相に反比例し、3〜4mの岩をよじ登る必要が何度もあるが、昨年であれば、難所を超えたすぐ上には楽園が広がっていた。

大崩落の痕跡。尺ポイントは完全に消えていました。かなり新しい崩落のようだが、草の生え方からすると今年の春ぐらいに崩れたのだろうか?

山肌にへばり付いた、亀裂の入った多数の岩は、いつ落ちてきてもおかしくない感じ。見てのとおり浮石だらけなので、突入する前に小休憩。

ふと、どこからか「チリーン・チリーン」と、自分の物ではない熊鈴の音(私のは安物で、”カラン・カラン”系の音)が聞こえてきた。この時は「近くの林道を誰かが歩いているのかな」と思ったのだが、後で考えたらこの付近には脱渓用の杣道しか無い。

自分が入る前に、既に誰かが釣っていた可能性高し。いや、そうでないと困る。そうでないと、あの鈴の音は何だったんだという事になってしまう(遭難した人の幽霊だよ ←オイ)

崩落手前のプールでチビ1匹。いや、写真撮る程の大きさでもないんだけど、このガレ場が危なそうなら、ここで引き返すことになるもんで。

迂回してガレ場を抜けると、そこからは少し反応が上向きに。と言うか、あの規模で山が崩れるような大雨が降ったとなると、下流は回復までに数年かかるかもしれない。

ほんの少しだけ、まともなサイズ。これだったら旧C&R区間を丹念に釣ってた方が良かったかもしれん。
参考までにストマック確認。

カディスピューパのような、ヨコエビのような、極小サイズがチラホラと。アントとか大型のテレストリアルじゃないんですな。ただ、これと同じようなピューパを沈めたとしても釣れたとは思えんが。

このまま突き進んでも期待できそうになかったので、今年の太田切川遠征はこれにて終了。ベストシーズンは、やはり7月中旬だと思う。

お世話になった駒ヶ根ユース。看板が新しくなった。
あと、去年から看板犬を務めているバジル(♀)。去年、結構珍しい古い犬種と聞いていたので(種類忘れた)、グレートピレニーズみたいなデカさに急成長していたらどうしようかと、内心ドキドキしていた。

娘が再開を楽しみにしており、「危ないから触れない」とかだったら可哀想だな、と思っていたら・・・なんだこれ。マルチーズと大差ないぞ(笑)
物凄い人懐っこく、玄関で座っていたら膝の上に乗ってきた。ネコじゃないよね?

翌日は長女の2学期始業式のため、ソースかつ丼を堪能した後、午後2時には三重へ。途中、長島PAに立ち寄ったところ、花火大会がここからでも見えることを知り8時半まで時間つぶし(汗)

釣りはイマイチだったけど、観光としては楽しめた・・・かな?

 


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