2012年4月1日 三重県
雲出川(坂本川)


ついに解禁しました!
ホームリバーと呼べる、愛すべき坂本川! 解禁初日に行ってきました!!




・・・となるはずでしたが、今年はとんでもない失敗をやらかしました。


 坂本川は、解禁日が3月1日など特定の日ではなく、3月最終の日曜日となっています。つまり、毎年解禁する日にちが変わるわけです。
それを踏まえてか、雲出川漁協では毎年解禁前に、解禁日を知らせるハガキが届くのですが(以前は封書だったが・・・・コスト削減?)流石に10年以上通ってたら、そんな事は言われなくても分かってます。

で、「坂本川の解禁は3月末の日曜日だ」というイメージ(3/28〜3/31ぐらい)が私のイメージに擦り込まれているのですが、異変に気付いたのは3/30(金)の仕事中。

「あ・・・あれ、今年の3月最終日曜日って、もしかして3月25日だったのでは??(汗)」






やっぱり、1週間前に解禁してました(泣)


 いつだったか、庄川に行こうとしてたら、禁漁期が早まってて禁漁になってた事がありましたが、割と真剣に仕事休んで今から行こうかと悩みましたね(←仕事しろ)

魚末アマゴセンターで年券を購入し、解禁日の様子を聞くと、「あぁ、凄い天気でな。雪まで降ったよ」との事。ほほう・・・これは殆ど釣られていないのでは?
ついでに、「かなり上流にしか魚放流してないみたいやに」との話も聞けた。

ここ数年、一カ所への集中放流を避けて分散放流したり、年券購入者のみ釣りが出来る特別放流日を設けたりと、坂本川では色々な取り組みを行っている。その一環かと思っていたが、理由はすぐに判明する。

比較的下流部の様子。ん??何となく土砂が堆積して浅くなったような??

周囲にかなり人工林が多いとは言え、美杉の山は手入れがしっかりされているため、大雨でも濁りにくく、砂が出ることが少ない坂本川。上流で工事でもしてるのかと車を走らせたら、想像以上の光景が目に入った。

昨年の台風12号の影響か。源流部(坂本小屋や三重大演習林方面)へ向かう唯一の道路に掛かる橋が架け替え工事中。

土管を埋めて川の水を通した上で、仮設の道路が施工されている。
この橋が無いと、上流部に点在する家の方は生活が成り立たないので、仮設道路の工事も急ピッチで行われたのだろう。

そして、振り返ると大規模な土砂崩れの痕
工事中の橋は橋脚が新しくなっているように見えるが、土石流が橋を押し流したのだろうか。いずれにせよ、この工事現場と土砂崩れの場所が落ち着かない限り、下流への土砂流出は当分続くでしょう。

坂本川と平倉川の合流点。ここも川が細い一本の流れになっており、何らかの工事が行われた模様。

よく分からん建造物出現(隣には建物も)。取水・貯水施設に見えるが、水道のため?ミネラルウォーター製造工場?地ビール製造工場だったらいいのにな!


わずか1年来ないだけで色々変わっています。
主だったポイントで魚影は全く見えないので、素直に上流部を目指す。

これまでは無かった、解禁を知らせるノボリが上流部でもアチコチで見られた。とりあえず、その近辺に放流されているのでは、との甘い考えで適当に入渓。

ポツポツ反応はあるが、年越しの稚魚が大半。いつもこの時期に大量ハッチするナミヒラタカゲロウはほとんど見られず。

代わりにミツトゲマダラカゲロウっぽいのがチラホラ。大雨で水棲昆虫にも影響が出ているのでしょう。

平倉川少し上流。台風の被害を受けて復旧工事が行われたのか、単なる河川改修工事か分からないが、川幅が拡張され大きなプールが出現していた。

 2000年以降、三重県の川に限らず 土砂崩れ発生→土砂流出→川が浅くなる→増水時に護岸の土が削られる・・・以下繰り返す という感じで、渓魚が棲める環境が全国で一気に悪化している感がある。

安濃川が1990年半ばの台風で、これと同じような被害に遭ったが、ある程度の回復するのに10年以上を要した。気候の変化で局地的な大雨が増えているのもあると思うが、山の保水力自体が低下しているのかもしれない。

発眼卵放流と合わせて、間伐のボランティアや植樹の活動も検討する必要があるかもしれない。

釣り・・・?
比較的荒れていない支流に逃げて、そこそこ釣れましたが、あまり自慢できるようなアマゴでもなく・・・。


トップメニュー釣行記>4/1 三重県 雲出川