2010年3月28日 三重県
雲出川(坂本川)


ついに解禁しました。管理人がホームと呼べる、愛すべき地元河川。

この川の特徴は、何と言っても解禁日が3月末である事。冬眠中のような元気の無い魚が相手ではなく、解禁日が釣りの最盛期という(※3月最終日曜日が解禁日)、利に適った漁期が設定されています。

放流魚でも何でも良い。
とりあえず、この川の解禁日だけは釣っておきたい。釣っておかねばならん。半ばセレモニーのようなものだ。

ついでに、50匹だ100匹だと寝言をぬかす餌釣り師の目の前で、フライフィッシングの実力を見せ付ける場でもある。
・・・なんてことはない。前日からテント張って場所取りし、夜明け前から餌釣り師が釣り続けているため、アマゴがイクラやミミズ、川虫など、沈んで流れてくる餌にスレまくっている。

そのため、フライフィッシャーが誰も狙っていなければ、後述するスーパーハッチの影響もあって、ドライでポンポン釣れてしまうのだ。


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この日、朝の5時には出発し、7時前にはロッドを振っているはずだった。嫁さんにもお願いし、子供の面倒を見てもらう段取りは整っていた。

朝の5時に起きた。車に荷物も積み込んだ。そして、現地入りしたのは・・・正 午 (汗)。

まぁ、出発直前に娘二人が起きてしまい、絵本読んでオムツ替えて壊れたオモチャ直してオムツ替えて(2回目)どっかで頭ぶつけてギョエーーー!と泣いた小さいほうの娘あやして絵本読んで(2回目)「釣り行く」とか言い出すお姉ちゃんに「パパが・・・今から行くところは・・・・、オオカミさんや怖い熊のプーさんが沢山住んでるので、小さい女の子が行くと・・・・多分・・・食べられてしまう。それでも行くのか?・・・・ママにサヨナラって言ってこい」「えぇーー!やだ。MAYU食べられたくない。パパだけ行ってきて」あれ?それって、パパは食べられても良いって事?(泣)
というお決まりのショートコントしてたら、3時間や4時間、アッと言う間でっせ旦那(←誰?)

とりあえず、この日は年券を買いに来たつもりで行動を開始した。

以前は、各支流毎に解禁日があったが、年々解禁日が記される支流が減っている。未確認だが、神河川と八手俣川は漁業権が抹消され、釣りが無料になった(その代わり、放流もないだろうけど)との情報もある。

ついでに、長野川はずっと禁漁だったけど、解禁されたと言う話は未だかつて聞いた事が無い。ついでに、山田野川。・・・・この文章書いてて今気付いた。
こんな川、あったっけ???(滝汗) チョットキニナル。


魚末アマゴセンターで年券を購入し、少し雑談。去年、結構分散して放流されたので、今年も同様か尋ねたところ、「去年よりさらに細かく分けて、ちょっと上流へ放流したみたい。」とのこと。

ほうほう。宮川も各支流へ細分化して放流してたけど、大きなプール状のポイントへドバッと放流するのは止める方針のようだ。

川へ降りると、そこはスーパーハッチの真っ只中。
メイフライは近付くと逃げてくれるけど、厄介なのはミッジの蚊柱。周囲の風景が霞むほどの密度で発生しているので、不用意に群れに囲まれると息ができなくなるので注意が必要。

まぁ、息ができなくなって、ついでに目も開けられなくなったので、場所移動したわけだが(泣)

いつも大量放流され、臨時釣り堀化する橋の下の淵。なんと、一匹の魚影も見られない。全て釣りきられるとは思えないので、この場所への放流は見送ったのだろう。
なんか、ここで釣ることを期待して遠征してきた餌釣りの方には、ちょっと可哀想かも。

私がボケーッと眺めてる間だけでも(←釣る気なし)、4〜5人の餌釣り師が何度も覗き込んでブツブツ文句を言っていた。ここで数十匹釣るのが、毎年の恒例行事だったようです。


そうなると、魚はどこにいるのか。頭の中で地図を広げる。
いくら分散放流とは言っても、バケツ持って山道を歩くとは考えられない。タモですくって撒くか、ゴムホースで排水と同時に川へ流すはず。
で、魚が固まりにくくて、下流には長く残れそうなポイントがある場所・・・。


さすがにですね、15年も釣ってると、なんとなく分かります。「多分、あの2箇所近辺だわ」

車を走らせ、そのポイントを覗き込む。いるわいるわ。逃げ惑うアマゴ、その数およそ30匹(笑)

とりあえず、後で来てもボウズは無さそうなので、いつも釣る区間をゆっくり叩きあがる。よく見ると、ライズも少しだが見られる。

もはや名物と言っても過言ではない、朱点がど派手なアマゴがお出迎え。
この日、チビを除いて野生魚らしき魚は釣れなかった。カウントする気が起きないので、正直何匹釣れたかよく分からんが、結構楽しめた。
また、宮川もそうだが、放流魚がかなり残っており、長い間釣れ続けるのではないかと思う。


しかし、三重県の漁協も、ようやく目が覚めてきたようだ。
そもそも、渓流釣りで1人の釣り師が1日で50匹釣るなんて、異常にも程があるんです。釣れないと釣り人からクレームが出るってんなら、プールを網で囲ってニジマスでも放流しときゃ良いのです。

岐阜の飛騨川漁協は、成魚放流を廃止し、解禁日も4月1日に変更したらしい
この方針の方が、必ずファンが増えると思う。くだらん連中が、チビしか釣れないとか、もっと放流しろとうるさいかもしれないが、10年後を見据えれば勇気ある決断だと思う。
成魚をドバドバ放流して、1日で釣り切られる事を延々繰り返してる単細胞な漁協は、そろそろ考える時かもしれませんな。

今の時代の流れからすると、漁業権がプロポーザル方式の入札制になっても不思議じゃない。もはや、地元民と言うだけで川を排他的に、独占出来る時代では無くなってくる。

うかうかしてると、川を上●屋に乗っ取られるぞ?上●屋ならまだいい。監視員がニーハオと声を掛けてくる日がくるかもしれない。


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