2009年12月29日 三重県管理釣り場
サンクチュアリ
年末休暇に入り、初心者の友人(ルアーマン)を引き連れて行ってきました。
前回は大安トラウトレイクで私は3匹の釣果、友人はボウズ。
管理釣り場に行ってみたい、フライで釣ってみたいとの事で行ったのに、あまりに不憫なので再戦です。
ちなみにこの友人、フライフィッシングをしてみたいと言いながら、なぜかルアー用のロッドやスプーンを買い揃えて(前回はシーバス用のタックルだった)来たので、フライの方が断然釣れると言う管理人の言葉を全く信用していないのが窺い知れる(汗)
約1年ぶりのフィッシング・サンクチュアリ。
来るたびに施設が充実していくのだが、今度は餌釣り池(楓林の池)が出来ていた。100gあたり200円で釣った魚は全て買取になるが、ここなら小さい子供でも安心して釣れるでしょう。
見ての通りかなり水が綺麗なので、魚は食っても旨いかと思う。
逆に言えば、この地域は湧き水が豊富なので、サンクチュアリのポンド自体も本来は透明度が高いはずなのだが・・・。
午後券の販売が開始される12時まで、タックルの準備を入念に行う。友人はとりあえずルアーでやってみたいと言う。相当執念深い男だねー。
トリプルフックをシングルバーブレスに交換するため悪戦苦闘する友人を放置し、久々のサンクチュアリを見学。この日は大掃除を行っていた。
レストハウスのデッキに出ると、あぁ・・・・・なんか、フライエリアが狭くなってるぞ(汗)。
以前は写真左側に映ってる電灯でエリアが分かれていましたが、この日は電灯からさらに5mほど奥までが侵蝕され、ルアーエリアになっていました。
まあ商売だからね。仕方が無いのかもしれませんが、その内無くなるんじゃないかと心配してます。
ついでに、オープン当初は結構透明度がある水でしたが、だんだん大安トラウトレイクみたいになってきましたな。
いずれにせよ、払った金額分は必ず釣れる場所ではある。
釣り開始。
使ったフライは、管理人的定番パターンである上の二つのみ(※別に黄色が釣れる訳ではない)。
魚がいる層を探りつつ、開始20分で5匹ほど。大安トラウトレイクのようにベタ底ではなく、1.5mぐらいの水深から底付近に散っているようだ。
近くで釣っている友人に声を掛けてみる。案の定、まだ1匹も釣れていない。
「早くあきらめて、車へフライロッドを取りに行けよー(ニヤニヤ)」
「も・・もうちょっとやってみます」
「頑張りますなー」
「なんで釣れないんですかね?」
「ヘタだからじゃないですか?」(←オイ)
小型中心ながら快調に釣れ続け、2時間ほどで30匹を突破。友人を見に行くと、ようやくアタリが2回あったとの事で、それをやたら強調する。
「やっぱ釣れますよ!2回反応がありました!」
「アタリは、釣れた数に入りません」
「バレたのも、釣れた数には入りません」
「タモで掬うか、自分で鉤外して1匹と数えます」
「このままリール巻くだけで帰る?大安の二の舞になるぞ」
初心者相手に、労いや励ましの言葉なぞ一切ありません。厳しい言葉をがんがん浴びせます。
そこからさらに1時間。
ようやく友人が1匹釣れたらしく、声を掛けてきた。その場でロッドを交換し、「ウキが沈んだら、ロッドを立てろ」とだけ言い残してそのまま放置。あれこれ言われるより、その方が楽しいかと思うので(←自分が釣りたいだけ)
簡単なキャストは教えてあるので、3mほど前にキャストしてしばし放置。自分も管理釣り場のルアーフィッシング初体験。
正直言って、釣れる気がしない。
ルアー巻きながらインジケーターを見ていると、フライには何度も何度もアタリがある。5〜6回合わせ損ねたが、友人はなんとか1匹を釣り上げた。
そうこうしていると、自分のルアーにも「コン」というアタリがありヒット。管理釣り場でルアーを使って釣れたのは初めてだったが、釣ったと言うより”釣れた”感がかなり大きいですな。
ついに諦めた友人は、フライロッドに持ち替えた。
隣で釣っているのに、自分だけ釣れない友人が聞いてくる。
「なんで釣れないんですかね?」
「ヘタだからじゃないですか?」(←コラ)
それでもアタリは頻繁にあるので、ついに向こう合わせで1匹ヒット。
リールを使わずラインを手で引いて回収する、という方法がよく分からないらしく、ヒットさせてロッドを立てたまま「・・・ここからどうすればいいんですか?」というやり取りが数回あった。
「グリップは握ったまま、右手人差し指でラインを抑えつつ、左手で少しずつ引け、リールは使わなくて良い」と、少し考えたら分かるんじゃないの?というアドバイスをしつつランディングを手伝う。
元々釣りは上手いようなので、段取りを覚えたら後は自分で何とかしていた。ただし、魚寄せてきたらランディングしてくれると思ってるらしく、なぜか自分がタモで掬う係りになる羽目に(汗)
折角なので第2ポンドへも行って見る。
ここは、さらにフライエリアが端に追いやられており、オマケに「フライエリア(平日はルアー可。ただし、フライの人優先)」との案内板が!
フライエリアへ移動すると、なんとフライフィッシャーは1人だけ。あとは全部ルアーマン。
スペースに入らせてもらったが、優先されてる感はまるでなかったぞ(汗)
中央の岩付近に魚が群れているようだが、魚が釣れた後が大変。
池の底全体、特に護岸付近に藻が大量に付着しており、ランディングの際に
魚→藻の塊りと化す
フライ→藻の塊りと化す
ティペット→色が緑色になる
ランディングネット→ネットが緑色になり、とろろ昆布が網底に溜まる という悲惨な状況。
2〜3匹釣っただけで懲りて撤収。
午後4時前になると、ペレット撒きの時間を意識してか、魚が水面近くに浮いてきているので、すぐ目の前でもやや強めにバックフロートを着水させると、少なくとも5〜6匹の魚がフライに集まってくる。
こうなると、コロッとしたフライで水面に浮きさえすれば、何を投げても釣れるようになる。ジッと放置して待つ必要は一切無し。完全なリアクションバイト。
最後の方はカツオの一本釣りみたいな状況になっていたが、3時間近くリールを巻き続けていた友人は「面白れー!」を連発し、ここぞとばかりに釣りまくっていた。
基本的に着水音で魚が寄ってくるため、友人の方にはドライフライの30cm上にショットを噛ませ、「2秒待ってヒットしなかったら、ピックアップしてキャストし直せ」とアドバイス。
この方法はショットを食ってくる可能性も高まるが、フライ着水と同時に魚が黒い塊りになって寄ってくる。
1時間程度で、友人も20匹以上は軽く釣り上げていた。
初心者に釣れる面白さを知ってもらうには、最高の場所かと思う。