2009年5月30日 長野県 木曽川水系
阿寺川(阿寺渓谷)


ぶっちゃけ、当初この川に来るつもりは無かった(←いきなり、とんでもない事を言っております)


毎年恒例の「岩魚が釣りたい病」が発症し、いつもなら庄川・石徹白川・阿知川・太田切川ってところが恒例パターンだが、今回は1人で行ける時間が取れた(拝み倒して確保した)こともあり、

 @行った事のない川へ行きたい
 A綺麗な水の川へ行きたい
 Bなるべく三重県から近くで(重要)


と色々欲望が湧いてきた。
伊勢湾岸道経由で長野県入りすれば、当然高速料金は¥1000。目的地は、長野県の南部の川に絞られた。

 地図とネットの情報を交互に睨めっこし、目標にした川は阿寺川とは別の渓。
しかし、その川を調べるまでに何度も目に留まったのが「阿寺ブルー」「一度は見る価値がある」「銘渓」「流れる宝石」といった言葉。これは是非一度見てみたい。


かくして、早朝に阿寺川入りして午前中だけ釣った後、本命の川に午後から移動する事とした。


・・・が、毎度の事ながらそう上手く行くはずも無く、土曜日の朝4時に目を覚まして準備を始めるも、何故か娘2人も無駄に元気一杯で起きてきた為、出発は朝6時半(泣)

10時までに着けばいいかと高速に乗るが、今度は時速100kmを超えるとタイヤ付近からガタガタ振動が発生するトラブルに見舞われる。
正直、命の危険を感じたので交通ルールを守って安全運転に徹する。
後日分かった事だが、タイヤが相当傷んでおり、タイヤ側面にひび割れが多数発生していた。林道爆走で相当酷使してるからな・・・。
即、タイヤ交換したのは言うまでも無い(案の定、振動は無くなった)

 

 木曽川本流と阿寺川合流点に到着したのは、途中1回休憩を挟んだにも関わらず意外と早く午前9時半。合流点から既に水は透き通っており、感嘆。

事前に調べた情報によると、上流のキャンプ場より上が本命らしい(ついでに、熊出没ポイントでもあるようだ)ので、一気に上流まで詰め、そこから入渓。
途中、かなりの数の車が停まっており、先行者多数かと思われたが、半分ぐらいは渓谷を撮影しに来た写真家だった。
なお、見かけた釣り師の大半は餌師で、フライフィッシングの人は見た限りいなかった。

入渓。

こんな感じの流れが延々と続く。大小プールが点在し、三重県なら手前から順に、50回ぐらいは流しそうな垂涎ものの超一級ポイントが連続。


しかし、これが罠だった。


常日頃から貧しい釣りを強いられる管理人。リーダー・ティペット全長も16ftぐらいにして「長げぇ〜」などと1人ではしゃぎ、丁寧に、丁寧に釣り上がって行く。

魚はいる。「魚影が薄い上に、かなり擦れている」という記事をいくつか見たが、大淵には必ず魚影が見られたので、魚の数自体は少なくないように感じた。
しかし、”擦れている”・・・これは、間違いではなかった。

具体的には、”空食い”を連発する。
要するに、フライの真横で食うふりをする。あと、フライを見ながら一緒に50cmぐらい流れたりと、もはや管理釣り場の魚並み。多分、ティペットを見切っているので沈めるかする必要があったのだろうと、帰ってきてから気付いたり。

それでもなんとか引っ張り出しました。色白のアマゴ・・・と言いたいのだが、これ、朱点が全く無くて、ヤマメにしか見えない魚でした。

続いてもう一匹。体高のあるアマゴ。
うーむ、岩魚釣りに来てるんだけどな。前日に雨が降ったので、アマゴの活性が上がってるのかもしれませんな。

次に来た時に備え、ストマックも確認。アント、クモ、オドリバエ、ブユなど。#14〜18で黒のフライなら、何でも良さそうだ。

好ポイントと擦れた魚に足止めされ、遡行ペースが上がらない。時刻は既に午後1時。二又まで到達したので、カロリーメートで栄養補給。右の支流へ侵入する。

入ってすぐに、フライ目掛けて黒い影が走った。

ようやく目標達成。木曽のヤマトイワナ。・・・しかし、そうとは単純に言えなさそう。最近はヤマトイワナも養殖・放流されてるようだし、ニッコウイワナとの交雑も進んでそうなので。

しばらく進むと「発破(ダイナマイト)作業中のため立ち入り禁止」の標識を発見。トンネルでも通すんでしょうか?少々苦労して林道に這い上がり、一旦引き返す。

這い上がった際に想定外の体力を消耗し、もう一度休憩。

晴れて直射日光が渓に差し込んだ時、その輝きは正にエメラルド・グリーン・・・いや、これが阿寺ブルーか。

ボーっと眺めてるだけで、日々のストレスなんぞ綺麗に洗い流してくれそうな清らかな流れ。
本命の渓に行く時間なんてのは、完璧に無くなっていたが、どうでも良くなった。こんな川がある事を知れただけで満足だ(とか言いながら、釣れない事にご立腹だったりする)

その後、小さいのを1匹追加して上流での釣りは終了。
「7時には帰る」と嫁さんに言ってあるので(言わなきゃ良かった・・←コラ)、4時には切り上げないとまずい。とりあえず、魚影の見られた下流部へ入ってみる事にした。

夏場、天然プールとして賑わうと言う話もうなずける。あちこちに広いプールが点在するが、水深はどれも2〜4mぐらいはありそう。透明度が高くて見誤るが、普通のプールでも相当深そうだ。

吊橋もあります。しかし、間違っても小さい子供を連れて来れる場所ではないな。

下を覗き込むと、20cmクラスの魚が数匹泳いでいる。
この辺りから入渓しようとさまよったが、遠目に見ても100%通らずになってる場所が複数あったため、かなり下流のポイントへ入ることにした。


しかし、この判断が甘かった。

下流部の渓相は、5〜6m級の巨石がゴロゴロ転がる釣り師泣かせの流れ。上流の方が実は釣り易いと気付いたが、それは後の祭りだった。

街中から近ければ、「●●の七滝」とか「▲▲の大岩」などと名付けられ、小さいな社でも建ちそうな小滝、巨石が連続する。遠目に見ると超えられそうな大岩も、目の前に来ると「あ、これ足滑らせたら死ぬ」と思う流れの連続。

釣るより岩を乗り越えるのにてこずり、モタモタしてたら雨が降ってきたのでこの日の釣りは終了。


次は、本命の渓で釣ってみたい。阿寺川のすぐ近くの川ですが、こっちは釣れると思うんです。6月中に行けるといいが・・・・。

ps 事前のネット下調査で気になっていた地酒を道の駅でゲット。杣酒(そまざけ)と言うのだが、売りは「どぶろく風味」との事。

”日本酒は大好きだけど、飲むと悪酔いするので沢山飲むのは苦手”な管理人(←なんだよそれ)、この手の日本酒は、大抵が酒粕を日本酒に溶いただけの濁り酒が多いことは散々騙されて経験済み。
だが、こいつは少し違いました。確かに、どぶろくの味がします。少し酸味があれば完璧。

馬刺し食いながら呑んでましたが、無性に鮎の塩焼きが食いたくなった。


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