2009年3月1日 三重県
安濃川


2月解禁の県外河川が不発に終わった2009年。ようやく3月1日、本格的な解禁を迎えました。

と こ ろ が。

随分前から言われてた法事があるのをすっかり忘れており、午前中は寺とお墓へ。結局釣りに行かせてもらえたのは午後1時過ぎで、近場の安濃川へ足を運ぶことにした。

昨年発眼卵で放流した稚魚は、まだ活発には動いていないだろうから姿を確認できないだろう。一昨年の放流個体は、15cmぐらいにはなっているはずだが、夏に相当数が抜かれているようなので、こちらもあまり期待できない。

「とりあえず、アマゴの顔が見れたらいいや」
そんな感じで釣り場到着。

雨が多少降ったので、若干増水気味。支流の一つで工事があったので、砂の堆積も見られる。しかし、川の状況は悪く無さそう。
風もあまり強くなく、3月下旬ぐらいの陽気。春の風に誘われて・・・


舞い上がる大量のスギ花粉(泣)

周囲の風景が霞んでいるのは、レンズの汚れでも手振れでもない。顔がもの凄くホコリっぽい。抗アレルギー薬を飲んでるけど、こんな場所で釣ってて大丈夫なんだろうか?


ま、言ってても仕方ないので、おニューのウェーダーとシューズを装着して川へ降り立つ。結んだフライは#18のパラシュート。

程なくして1匹目がコンニチハ。岐阜県長良川では、丸一日釣っても会えなかったのにね(汗)

ところで、水に手を入れて気付いた。想像以上に冷たい。

気温は意外と暖かいのだが、水の中にはまだ冬が残っている。そういえばハッチは殆ど見られず、僅かにユスリカが弱々しく飛んでいるだけだ。
ここでサイズダウンして狙うのも一つだが、小渓流でミッジは使いにくい。そこで、ピーコックの玉がミッジの役割を果たすとか言われるプードル#16に変更。

 

これが中々の好反応。結構良いサイズ(と言っても15cmぐらいだが)をばらしたが、1歳半と思われる個体がポツポツ釣れてくる。これだけで十分だ。

4匹ほど釣った時点で動画を撮るのに夢中になり、殆ど写真を撮っていなかった事に気づく。
闇雲に釣り上がりを動画撮影してもダメですね。ヒットシーンをカメラに収めるなら、ライズ狙いか相当高活性の時じゃないと厳しそうだ。

ちなみに、撮影の際は左斜め前・やや上向き加減にカメラを固定しておくと綺麗に撮れることが分かってきた。無意識のうちに、キャスティングの際は若干前傾姿勢に、かつ若干右側を向いてしまう。

さらに1匹追加し、フライを交換しようとした時に体に異変。涙が止まらない。
見上げると、視界全体が黄土色に霞んでいる。偏光グラスのレンズカラーがイーズグリーンによるものではないらしい。

よく見ると、細かい粒子状のものが・・例えるなら、色を付けた小麦粉が辺り一面に降り注いでいる


「綺麗・・・マスクをつけなければ五分で肺が腐ってしまう死の森なのに・・・。」とか腐海遊びを楽しむ姫様どころではない。音もなく降り注ぐ金色の粒子。多分、釣り始めに見た煙状の花粉地帯ど真ん中にいるらしい。

ふと髪をかき上げると・・煙が出た。頭から。


ててててて撤収!!

花粉症じゃなくても絶対やばいレベル。喘息とか発症しそうだ。

車の後部ガラスに積もった花粉。ちなみに、運転席のドアを開けたら煙が出た。隙間に花粉が溜まってたらしい。

帰り道、急に冷や汗が出てきて少しあせる。
薬で抑えられる許容量を遥かにオーバーして花粉を取り込んだからだろうか。解毒剤飲みながら毒を飲んでるような状態だったからなー。


しかし、杉花粉は本当に厄介だ。2兆円ばら撒くなら、その金で全国の山林の手入れをする公共事業でもやってくれりゃ良かったのに。

 


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