2007年7月27・28日 岐阜県
庄川


午後から半日夏休み♪ 4時過ぎには庄川で釣りができるかな(^^♪


久々に庄川への遠征を決め、半日だけ夏休みを取って浮かれた気分で職場に出勤した。甘かった


 矢のように飛び交うメール、稟議・決済・指示・報告・・・。夏休みシーズンなのになんで皆こんなやる気に溢れてるんだ?
普段ならダレダレで「うっぜー」とか愚痴りながら仕事を進める。しかし、この日は違った。

「午後から釣りに行く」

別の方向でテンションマックスの自分にとって、今日の仕事は釣りに行くのを邪魔するただの障害物。排除するための労力は苦にならない。
普段の8000倍ぐらいの勢いで仕事をバッサバッサとなぎ倒し(普段どんなんや)、無理矢理12時には粗方片付けた。

「Aの件、通知書添付します。文面の加除訂正はお好きにどうぞ。Bの件、上に上がってますので放っとけば良いかと。どうでもいい事でどうでもいい意見が出てるだけだと思いますが。Cの件、報告済みです。ウチらでどうにかなる問題でもありません。放置しましょう。  ps 午後から夏休みでお休み頂きます♪ さよなら」

メール送信ポチっとな。「それでは皆さん、後はよろしく〜」


原付をぶっ飛ばして5分で帰宅。
タックル・ウェーダー・毛布・着替え、全て用意して玄関に準備済み。片っ端から車に放り込む。

準備完了、さぁ出発!・・・と思った矢先、電話が鳴る。・・・あ、やべぇ。見覚えのある上役の電話番号だ。クッ!誰か携帯の番号教えやがったな・・。


「ハイハイ。もしもし。どちら様で?」

アホか!分かっとるくせに。お前が帰ったら決まらんやろーが!」

「えー。でも僕もう夏休みですよ?」

「今から言う事全部終わらして休めや。あと、メール送るなら送る前に電話せい。気付かんやろが!

「Σ( ̄■ ̄;)! ちょ・・それメールの意味無いんじゃ??」


なんとか30分ほどで用事を済まし、一路岐阜へ。関まで来たところで、新たに装着したETCを使って高速へ(普段は白鳥から荘川ICまで高速を使っている)。


1時間足らずで荘川に到着。「¥850です。」今日は軽自動車で来ているのもあるが、通勤割引50%offはやはり魅力的。こりゃ楽やわ。

荘川IC下りてすぐに酒屋で年券(ご存じない方のために、この川の年券は買った日から365日有効で、いつ買っても損にならないのだよ)を購入し、一色川へ。

スキー場では牛が放牧され、のどかな風景が広がる。この牛が道の駅で和牛串焼きになって売られているのか?などと他愛の無い事を考えてみたり。
しかし、それどころではない。時刻は既に5時40分。急いで釣り始めないと日が暮れる(写真では明るそうだが既に日が落ち始めている)

自分でも驚く手際の良さで、ベスト着てウェーダーはいてロッドをつないで川の中へ。

とりあえず水温チェック。道の駅の温度計は、気温は31度を示していたがかなり冷たい。むしろ、渓流魚には最適の温度じゃないだろうか。

とりあえずフライは・・・水温は低いが真夏である事を考慮し、黒のパラシュートを選択。フライを結ぶ。周囲ではヒゲナガはじめ、カディスやストーンフライが多数ハッチ。釣れるぞ、こりゃ。


・・・・・・(笑) なんだこれ。
指が震えてアイに糸が通らない。あまり意識してなかったけど、期待とイブニングに間に合った嬉しさで武者震いが(汗)

スキー場よりやや下流から川に入り、釣り上がる。徐々に薄暗くなっていくので気が焦ったが、反応は上々。

小型に混じり、少しややこしい場所からは良型が飛び出す。
しかし、毎度の事ながらアマゴを釣りなれた身にとって「遅あわせ」は至難の業。何度もスッポ抜けを繰り返す。

それでも何とか数匹をキャッチ。

やば!フラッシュ焚かないと撮影できないぐらい暗くなってきた。山間だけあって、太陽が山に隠れると一気に暗くなってくる。

今からが最も期待できる短い時間帯。すぐに川から上がれ、かつ水深のある10m程先のポイントを、今日の最終ポイントに設定。

と、そんな貴重な時間帯にやっちまいました。リーダー部分から派手に絡まり、仕方なくリーダーから交換。
周囲はほとんど闇に包まれた。
最後のチャンスとフライをキャスト。


執念で1匹。仕事終えて200km走ったイブニングは、少々不満の残る結果で終わった。それでも綺麗な岩魚に会えた事は素直に嬉しい。

 帰る途中、学校のグラウンドの照明に集まる虫達。なんか、ボールみたいな状態になってんの。風の谷のナウシカを思い出す。

短時間とはいえ、長旅と釣りの疲れを癒すために道の駅の温泉へ。食事は川の下流に遅くまでやってる店があったのを思い出し、そこで食べる事に。

ゆ〜っくり風呂で温まって(結構良い風呂だった)、次は食事へ。しかし、車を走らせても店がない。記憶違いだったのか?スナックが一軒あるだけ。
最悪な事に、夕食を食いそびれてしまった。

持ち合わせの食料は @明日の朝用カロリーメイト Aポテトチップス(三重県産じゃがいも使用。それがどうした)

@は食えない。 Aだけじゃ足りない。年券を買った酒屋に戻ると、幸運にもベビースターラーメン丸が自販機で売っていたのでゲット。

なんて体に悪そうな夕食だよ(泣)


する事も無いのでそのまま早めの就寝。
以前車で寝るのが苦手と書いた記憶があるが、空気で膨らませて使う簡易枕を100均で買ってみたところ、これがバッチリ。一気に夢の世界へ。

翌朝、目覚ましもセットしたが、午前5時前に起きる事ができた。
土曜日だが、これほど早く川に入れるなら最も人気のある場所に入りたい。一色川上流を目指す。

日中は30度を超えるとはいえ、早朝はやはり寒い。念のため持ってきた長袖を一枚着て川に入った。

川面を注目すると、黄色のやや大型メイフライが多数ハッチ。
#12・ボディが黄色のメイフライパターンのパラシュートを結び、フライを流していく。パシャッ・・・パシャッ・・・・。

流れるフライに何度か反応するチビ。しかし、フライが大きいのでフッキングしてしまう事は殆どなかった。

 

まずは17〜8cmクラスが数匹。

ところで最近、左上写真のように、エラが常に見えている渓流魚が増えた気がする。この魚は尾鰭は綺麗に伸び、放流直後の魚ではない気がするのだが、稚魚放流された魚だろうか。

そうすると、過密養殖の弊害により、エラ蓋が欠損するのではなく、これは遺伝的なものか・・?
少々気になったが今日は釣りが第一。詳細は後日調べてみよう。



気温が徐々に上昇し、トンボが飛び始め、セミの声も聴こえてきた。

メイフライのハッチも見られなくなったので、フライをフォームビートルパラシュートに変更。
木の下にポチャッと落としていく。

最初に言っておこう。この魚が本日の最大サイズでした。
大きいのを期待してどんどん釣り上がりましたが、時々「ザバッ」と出るものの、ランディングまでは至らず。スレてるんでしょうかね。

あと、人多すぎ。午前6時にもなれば、チェーンで封鎖されてるはずなのに(鍵は掛かってないけど)車が何台も上流へ向かって走っていく。
先行者なしの状態で釣りたければ、4時半には起きて準備してないときついと思う。

 

使ったフライはこんな感じ。「ふわっ」より「ポチャッ」と落とす方が反応が良かった気がする。欲張って#12も使ってみたが、反応はするがフッキングが著しく低下。
流れが速いのでフライに追いつけず、加えて針がでかいと口に入らないらしい。

かなり粘ってみたけど、サイズは手の平サイズが上限。しかも、苦労して上流へ進んでる割には、徐々にサイズが低下気味に・・・(汗)

見切りをつけ、場所を移動する事にした

・・のだが、帰り道の長い事。朝の5時から約3時間、川の中とはいえ歩き続けた距離はかなりのモノ。

延々と歩く中、驚いたのは人の多さ。釣り人は当然として、虫捕りタモを持った家族連れ、鳥の鳴き声?を録音してる人、バードウォッチングを楽しむ方々、山は深いが、多分この川なら何かあっても1時間以内に助けを呼べそう。


道を歩いていると、キノコが沢山生えている事に気付く。管理人、キノコの知識は全く無いが、面白かったので記念撮影。
ついでに勝手に鑑定団。

   
 @                A               B                C

@は傘がヌルヌルしている。デカイなめこみたいな感じ。これは食えそうか?
A・・見たまんま毒キノコっぽい。赤い色なので、○○ベニタケとかベニ○○タケって名前っぽいな。
B色の薄い小さい椎茸みたいな感じ。なんかネバネバする。見た感じ旨そうで、実は毒があるってパターンの気がする。
Cまずそう。ついでに毒もありそう。名前付けるなら「イログロクサリカケシメジモドキ」みたいな?



キノコだけは本当に怖い。山菜は食べるけど、キノコの世界に踏み入れる勇気は無い。
コレをむしり取って鍋に躊躇なく放り込める人、ちょっと尊敬してしまう。


道草を食ったが、なんとか車まで戻って道の駅へ引き返す。気温はグングン上昇し、既に30度近い。
そうなればコレでしょう。

牛串焼きと冷えたビール。


早朝から釣りをしていた事もあり、ビールを飲んで1時間昼寝。その後、温泉施設内のレストランで2・8ソバ大盛を頂く。

お腹一杯になってさぁ釣り再開となるはずが、すっかり満足してしまってもう一回昼寝。(何やってんでしょうね。)
昼過ぎ、向かったのは寺河戸。
ここではヤマメ主体に15〜7cmクラスがポツポツ。スイマセン、暑さと眠気でやる気が著しく低下し、写真撮ってませんので割愛させてもらいます。
時折良型も飛び出したが、なぜか連続でばれる。

写真だと、どうって事の無い用水路のような流れに見えるが、丹念に探ると反応多数。しかも日中の炎天下。
下手に一色川の上流を攻めるより、いくつかある支流を狙った方が数は出るのかもしれない。

2時の時点で気温・湿度に負けて釣り終了。もう一度昼寝し、今回は撤収とした。

数は出て結構楽しめましたが、もう少し大物が釣りたかった。


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