2007年 6月17日 三重県
雲出川
父の日らしい。
1歳半の娘が手に袋を持って、ヨタヨタと近付いてきた。「パパにどーぞ! パパにどーぞ!」後ろで嫁が、ラジコンを操縦するかのごとく的確に指示を与えている。
無表情に突き出された袋を受け取る。中にはデザインが同じで、色とサイズの違う服が3枚。それと焼酎の飲み比べセット。
家族3人でペアルックらしい。
ああ、家族が増えるっていいもんだね。
「パパ良かったねー。母の日は何も貰わなかったけどねー。」
えぇ!?(汗)
母の日はあくまで子供が母親に感謝の気持ちを伝える日であって、夫が妻に何かプレゼントする日ではないのでは・・・ゴニョゴニョ。
埋め合わせと言ったらなんだが、お義父さんへのプレゼントを一緒に買いに行く。少々高いビールと焼酎。しかし、アレコレ迷ってしまい、出発の時間が大幅にずれ込む。
結構久々にやってきた雲出川。到着したのは11時前。
今日はいつも気になっていた、坂本川中流域にある中型堰堤の下に入ってみる。放流は行われていないと思われる区間だが、大きなプールになっており大型の予感。
何度かキャストを繰り返すが、反応は無い。防水デジカメを沈めてムービー撮影してみたが、魚影は確認できず。
誰が見ても釣れそうに感じるポイント。こんな時間に来ても、やはり釣果は期待できない。
一気に上流へ移動し、大吉の300m程下流から入渓。木々に囲まれた流れに突入。
クモの巣が張り巡らされ、成長著しい新緑の枝葉に何度もフライが引っ掛かる。忍耐・忍耐・忍耐・・・。
しかし、魚の反応自体は悪くなく、手の平サイズがポツポツ釣れる。しばらく釣り上がり、護岸に階段が設置された辺りでパタリと反応が無くなった。
どうやら、ここから誰かが入ったらしい。
ちなみに、今日はウェーダーをはかずにトラウトストリームサンダルを使用。
スネ毛が濃いとか言うなよ
かなり気軽に、快適に川へ入れるのだが、フェルトが全面に貼られていないのでラジアルソールの部分で岩に乗ると滑る。あくまでサンダル、過信は禁物のようだ。
釣っている最中、4台程の車が上流へ向かって走っていく。大吉か坂本小屋のお客さんであってほしいが、釣り目的ならかなり不利な状況。
反応がなくなったので川から上がり、車でさらに上流へ。落石が数箇所あり、車を降りてどかして進む。脱渓ポイント近くまで車を走らせ、誰も入っていない事を確認して歩いて下流部に移動して入渓。
場所によっては腰まで水に浸かるので、ウェーダーをはく。(※トラウトストリームサンダルだと、半ズボンが水浸しになる)
今回、ウェーダーを少々念入りに洗濯した。ニク・ワックスのロフトテックウォッシュで手洗いし(手洗いだと洗剤の使用量をかなり節約できる。しかも、少量でも撥水スプレーや汚れがかなり落ちる)、TXダイレクトスプレー(詰め替え用を買って、100均のスプレーボトルに詰め替えた。断然お得です。)でコーティングしたのだが、撥水性の回復が異常。
洗濯した直後の濡れた状態で多めにスプレーするのだが、液の滴り落ちたベランダのコンクリートが完全防水加工されました(汗)
ウェーダーもご覧の状態。新品時に近い水玉コロコロ状態に回復。今まではフッ素系のスプレーを使用していたが、もう戻れない。ブーツフットと生地の繋ぎ部分など、撥水コートが落ちやすい部分も強固にガード。
ただし、TXダイレクトスプレーは臭いが最悪。木工ボンドみたいな酸っぱい臭いがする。乾いても若干臭いが残る。なんとかならんものか。
ザブザブと上流へ。反応は悪くないのだが、チビアマゴしか顔を出さない。
途中、膝ぐらいまで水に浸かり、かかとを少し浮かした状態(爪先立ち)でフライを流していると、左足のかかと付近から「ピキピキッ」と妙な感触が伝わってきた。
次の瞬間、足の裏全面に冷たい水が流れ込んだ。「浸水した!?何もしてないのになんで??」
水が入ってくるのは確かなので、左足を水に浸けられない。無理な体勢で脱渓点を目指す。
しばらく行くと、上流部に人の影。ロッドは振っていたがフライラインは見えなかったのでルアーマンかも。追い抜かれた覚えは無いのだが、どこから入ったのだろう。しかし、不調の原因も分かったのでおとなしく撤収することにした。
帰宅後、ウェーダーの浸水箇所を探す。かかと付近を見ると、フェルトが完全に擦り切れて無くなり、ゴム底部分も削れ、そこに亀裂状の穴が開いていることが判明。
とりあえずアクアシール厚塗りで応急処置をするが、なんの解決にもなっていないのは明白。久々にフェルトの張替えをすることにした。
アイロンで熱し、ペンチでフェルトをベリベリと引っぺがす。この作業、手も痛くなるし好きじゃない。
夜中の11時になんでこんな事をしているのか疑問に感じたりもしたが、直さないと次の釣りに行けないので、蚊に刺されまくりながら30分ほどで作業終了。
張り替えようのフェルトを注文し、ようやく長い一日が終わった。