3/25 三重県
雲出川
〜解禁〜


ようやく解禁を迎える三重県・雲出川水系。

いくつかある支流のなかで、一番最初に解禁する最大支流、坂本川へ行ってきました・・・・と、言いたいところですが、到着したのは解禁1日前の24日。

理由は「釣りを楽しみ、帰りには川魚料理か地ビールを一人だけで楽しむ気だろ!」という嫁さんからの不信感(チッ!!!)
しょうがないので、放流場所の下見がてら上流にある川魚料理屋「大吉」へ娘を連れて3人で行く事になった次第です。

途中、何箇所かのポイントを見て回ると、いるわいるわ。かなりの魚を確認。これは明日期待できそうだ。

小雨が時折ぱらつく中、釣りコースでは自分達で魚を釣り上げなければならない(釣れんかったり時間が無かったらタモですくってくれるけど)ので釣りの準備を始める。

使用するロッドは丸竹バンブーロッド。無料で貸してくれる、3mぐらいのワンピースロッドだ。多分#9ぐらい。
リールシートとガイドが無く、フライは魚肉ソーセージだけどね。

すぐに釣れるだろうと周囲を徘徊する娘が池に落ちないよう面倒を見つつ、交代で釣り続けるがこれが手強い。
近寄っただけでスゲー勢いで逃げてしまう。
悪戦苦闘の末、10匹ほどをゲット。なぜか、嫁さんの方が沢山釣れた(汗)

周囲でワサビも生える水で育ったニジマス。臭みが全く無く絶品。お近くに寄られた時は、是非ご賞味下さい。


帰り道、アチコチを見て回ると、信じられない光景が目に入った。


なんか置いてある・・・。





クーラー!?







テント!!? Σ( ̄■ ̄ ;)

確認できただけで、車中泊と思われる車を含め、3〜4組が泊り込みの体勢だった。
なにわナンバーや和泉ナンバーの車が多かったけど、凄い気合ですな。


このまま泊まり込んでやろうかと思ったが、ロッドも持ってないし、こぶ2つくっついて来てるので一旦帰宅。

フライを巻いて寝ようとしたが、ワクワクドキドキ寝られない。
眠くなるまでフライを巻き続け、気が付いたら午前2時だった。


3/25 午前7時に起床。・・・・・眠い! すんげー眠い!!

二度寝するわけにもいかないので、買っておいた栄養ドリンクを一気飲み。いざ、雲出川上流へ、と思って外に出たら雨が降ってやがる(泣)

天気予報では午後から晴れてくるようなので、それを信じて車を飛ばす。

午前9時、やや出遅れて昨日下見した放流ポイントに到着。山全体がもやで包まれ、小雨が降りしきる。気温は高めで風が無いのは良かったが、さすがにこの天気では、解禁と言えでも人が少な・・

・・くはなかった。いる。餌釣り師がかなり多い。あちこちで竿が林立している。
この川の放流は、比較的満遍なく行われるが、放流ポイントと思われる場所には必ず2〜3名が張り付いていた。

驚いたのは魚影。昨日まで本当にウジャウジャいたのに、全くいなくなっていた。おそらく、泊まりこみの方々が、かなり早朝から釣り上げたのだろう。

人が少ないポイント、つまり放流がされていない区間を探し、ようやく入渓。
昨年の稚魚放流と思われるチビの反応はあるものの、かなりの人が川に入っているのか、普通のサイズは姿さえ見えない。

少し釣ってみたが、雨が強くなってきた。この時点でもうずぶ濡れ。

車に戻って昼食(カロリーメーイト)を済ませ、雨宿りをしていると急に眠気が襲ってきた。殆ど寝てないこともあり、午後から晴れる予報でもあるのでそのまま仮眠することにした。



ZZZ・・・






ZZZ・・・ZZZ・・・





ZZZ・・・ZZZ・・・ZZZ・・・




ガバッ!おもいっきり寝ちまった!



時計を見ると午後2時。自販機でコーヒーを買って目を覚ます。


餌釣り師が張り付いていたポイントに行くと、一人しか釣っていなかったのでここに入ることに。

釣り終えて帰る途中のお爺さんに様子を聞くと、少し遅れて来たので、餌でも難しかったとの事。
その他にも色々話を聞き、放流は1週間前に行われた事、シラサギにアマゴがかなり食べられた事などを教えてもらった(川鵜の被害はないらしい)。

最後にボソッと教えてくれたのだが、「・・・・上に大阪の車停まってたやろ。朝から釣って、100匹以上釣れたらしいわ。・・・いくらなんでも釣りすぎや」

オイオイ( ̄▽ ̄;)餌釣りの人でさえ、そこまで言うってどんなんですか?(汗)

坂本川の成魚放流量は280kgらしいので、1匹150gとして、一人で15kgぐらい釣ったって事か?
それ以前に、アマゴ100匹も釣ってどうするんだろう?干物にでもするのだろうか?






えらくブルーになる話を聞いた後だったが、一人釣っていた人に声を掛けて隣に入らせていただく。この人は朝から40匹程釣ったとの事。40匹が少なく聞こえるから不思議だ。

単純計算、この二人だけで放流量の10分の1近くを釣った計算になるのだが、凄まじい理不尽さを感じるのは自分だけだろうか?
漁協にしたら、春はアマゴ・初夏は鮎の友釣り・秋は鮎の網漁の3毛作でいいのかもしれないが、放流を3〜4回に分けるとか、もう少し何とかしてくれよ。


で、50匹とか100匹とか釣られた後の場所、一筋縄で釣れる訳が無い。1日前には、確かにウジャウジャいた魚影。
しかし、目の前には餌でも釣られなかった魚がチラホラいるだけ。

終わってみれば、ティペット10Xでフライは#24。しかも釣れなかった(汗)

既に100戦練磨の猛者に成長したアマゴを相手に、あれこれ粘っている間に雨は上がっていた。そして各種メイフライとカディスがハッチ。
気難しい魚に見切りを付けて#16のソラックスダンやプードル(←オイ)で釣りあがる。

なんとかチビを含めて5〜6匹をゲット。特別綺麗な魚や、大物は釣れなかったが楽しめた。

そして、一番たくさんゲットしたのがこれ。

釣りながらのゴミ回収なので、申し訳ないがややこしい場所に引っ掛かってるのは無視した。手の届く範囲にブラブラ垂れていたのだけで、この有様。

「餌釣りの人はマナーが悪い」とは、なるべく言いたくない。餌・ルアー・フライではなく、マナーは個人の問題だからだ。

でもね、言いたくは無いけど、どう控え目に見ても餌釣り師のマナーが悪すぎる。


この川が好きで、綺麗で美味しいアマゴが釣れるから来るんとちゃうんか!?


沢山釣るなとは言わん。でも、最低限のマナーだけは守ってくれよ。


漁がしたいなら、持ち帰り数無制限の管理釣り場にでも行ってください。


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