12/20 三重県 管理釣り場
フィッシング サンクチュアリ


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最近ちょっと忙しい。

仕事が終わらない。新しいシステム・制度への対応。あまり意味を感じない出張。自分を指名しての仕事増加。想定外のくだらんトラブル。

 責任感とやり甲斐を感じつつも、少々お疲れ気味。ついでに、ここ最近、必ず娘が深夜3時頃になると泣き出すことが多く、慢性的な寝不足でもある。

 以前「パソコンのモニターをぶっ叩きたくなった」と書いたが、最近は何か変だ。メンドクセー書類作成や立案をしていると、ふと思いつく。
それは、飛躍的に仕事の能率を向上させるアイデアや、上役への画期的な提言ではない。

新しいフライの作成法だ。


「アレがこうなって・・・AがBとなると・・そっちがダメになるからコレを修正して・・・・・・。   あ!あのマテリアルをこう使えば、フッキングが格段に良くなるんじゃ!?」

 唐突に浮かぶ素晴らしいアイデア。
忘れないように付箋に書きとめ、昼休みに自宅パソコンへメールを送る。
「100%、思い通りにならない」という点では、仕事とフライフィッシングはある意味、共通しているのかもしれない。それとも単なる現実逃避か。

 追い詰められた時に限って、次々浮かぶ新作フライのアイデア。試してみたい欲望と、どうせ消化できない有給休暇。もういいや。最近、体の調子もおかしい。

「明日、所用で休みます」


自殺するまで働き続ける人間と、釣りに行くために仕事を休む人間。どちらが正しいのだろうか。それとも、どちらもおかしいのだろうか。

時々、周囲の人達に言う言葉がある。

「俺達ってさ、働くために生きてんの? それとも、生きるために働いてんの?」

自分は、生きるために働いているつもりだ。働くことが人生の目的じゃない。

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そんな訳で、平日釣行〜(喜)

仕事中に思いついた新作フライ数種類を前日に巻き上げ、心ウキウキ久々の釣り。

 ん?ただのエッグじゃないかって?
いやいや、マテリアルもタイイング方法も、少々・・・いや、かなり工夫してます。マテリアルは分かる人が見たら、すぐに分かると思いますけどね。

 ちなみに、フックは安売りのケンクラフトです(汗)。大量に買ってしまったので、管理釣り場用のフライには、こればかり使ってます。
あえて書く必要は無いのだが、このフック、本当に質が悪い(←オイ)。ポイントはそれなりに鋭いのだが、1〜2Xのへビーワイヤーを使ってるのにクネクネ曲がる(折れはしない)
安かろう悪かろうの代表選手みたいなフックですので、貧乏人以外は買うべきではない。唯一の救いは、折れるわけではないので、フォーセップですぐ治せる事かな(←救いになってない)



午前9時半頃にサンクチュアリに到着。風も弱く、良い天気。

釣り場に到着して驚いた。いつも土曜日の午後に来ることが多いのだが、釣りをしていたのは僅かに4人。フライエリアには一人しかいない。

土日は軽く100人は釣ってそうなのに、平日はこれほど空いているとは。正直驚いた。

タックルをセットし、いつも入れない桟橋の先端で釣り開始。
大量放流されたという尺アマゴは表層付近に浮いていたが、虹鱒はあまり見当たらない。気温も低めなので、タナを1.5mほどにして前記のの新作エッグフライを投入してみた。

フライが沈んでいる間に数回アタリが出るが、ショットを食っている可能性があるので無視。
インジケーターがスパッと吸い込まれ、ファーストキャストでファーストヒット。

小振りだが、かなり走り回って面白い。無事にランディングし、記念撮影。

今回は何匹釣れるか、正確に数えてみることにしたのだが・・・。

釣れすぎ(汗)

間隔が空いても、5分に1匹のペース釣れる。10分以上沈黙・アタリなしという事は無かった。
新作フライの実力か、平日のサンクチュアリがアホほど釣れるのか、とにかくバコバコ釣れる。腕が痛い。

途中、フォーセップをフライに挟み、正確に水深を計った上で底ギリギリを狙ってみると、さらに釣れ続ける。

この辺で正確に数を数えるのは諦めた。もう十分釣ったからいいや・・・と思ったが、時間はまだ2時。若干反応が悪くなったので、フライをチェンジ。

なんで懲りずにケンクラフトのフックなんだよ。

しかし、ビーズヘッド・ジャパニーズ・バグ各色は安定した効果を叩き出し、さらに釣果を伸ばす。シャートリューズへの反応が良かったが、イエロー、オレンジも良かった。


もしかしたら、何でも良かったのかもしれんが。

唯一不満だったのは、釣れる魚のサイズ。引きは強いのだが、25〜30cmが多い。

時々着水直後のフライに「バゴッ」っとデカイのがヒットする。・・・のだが、上の写真のような魚(40cm程度)は、何故かあまり元気が無く、モタモタしたファイトの後に簡単に寄せることが出来る。銀色の体色をした30cmクラスのほうが、遥かによく走る。

ついでに、サンクチュアリで数釣りを楽しむためのコツを一つ。女性や子供に釣らせるコツでもあるのだが、この釣り場、桟橋の下に無茶苦茶群れてます。

お薦めは桟橋から1m以内。フライエリアの水深は2.5m程だが、2mぐらいのタナでルースニングをすると、沈んでいく途中も含め、頻繁にアタリがあります。
フライフィッシングの楽しみの一つは、間違いなくキャスティングですが、とりあえず1匹釣らせてあげたいなら、手前を狙うのをお薦めします。

疲れてきたので一時休憩。午後券組の人が来たけど、それでもガラガラ状態。

お昼を済ませて、第2ポンドへも行ってみた。


猫がお出迎え

 

放水口付近に若干魚が固まっていたが、池全体に魚の姿が見られる。しかし、流れが少ないので藻がかなり繁殖していた。
試しにフライを目の前に沈めてみる。

すると、ショットを付けていてもご覧のように藻の上に乗ったような状態になる。第1ポンドの底も同じような状態だとすると、藻の緑色に溶け込まない色でヒットが連発した理由が分かる気がする。

ちなみに第2ポンドで魚が釣れると、高確率でフライとティペットに藻が絡みつく。

魚が底へ目掛けて走った時はもう最悪

魚もフライもティペットもインジケーターも、藻でデロデロ状態。取るのに難儀する。さすがに耐えかねて第1ポンドへ戻る。


猫、飛び込むかと思ったが勇気なし。

第1ポンドで再び新作エッグで爆釣し、途中、気分転換で使ったドライフライ(バックフロート)に、この日ニジマス以外の魚(ブラウン)が初めてヒットした。

終わってみたら・・・一体何匹釣ったんだろうか。



仕事のストレス発散のため、数釣りに没頭してしまったが、アマゴや一部の魚は#26ぐらいのミッジにライズしており、解禁に備えたミッジングの練習も可能かと思う。

また、第1ポンドの底にも藻が繁殖していると思われるので、水深より50センチほど上を狙うと良い気がする。


 ついでに、太陽が山影に沈む頃(午後4時ぐらい)になると、ペレットを撒いてくれるのを待っているのか、多くの魚が上に浮いてくる。
少々卑怯だが、この時間帯にショットを付けて地味な色のエッグフライを使えば、100%釣れます。女性や子供にどうしても釣らせてあげたい方は、試す価値があると思いますよ。


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