3/26 三重県
雲出川


ども、イヴァリースから帰ってきました。

「?」と思った人は検索するがいいさ。軽く引くと思うけど。

最近、子育てとゲームと釣りと仕事に振り回されて多忙を極めております。正直言いまして、仕事の優先順位が一番低い。
 
先日、場違いな重要会議に出席して色々聞かれたのですが、頭の中は「早く帰ってゲームしたい・・40%」「娘、泣いてないだろうか・・・30%」「雲出川もうすぐ解禁だ・・・25%」「はよ終われよ、この会議・・5%」ぐらいの島耕作も真っ青な心意気で職務に臨んでいたわけです。

「・・・は、これでいいのかね?」 「えぇ、よろしいかと思います」
「・・・について、他に問題はないか?」 「現段階では特にないかと思われます」

翌日、問題大ありなことに気付いて報告 → 一同ビックリ。
資料を細かく見なかったツケでした。さすがに自分も仕事への気力配分を40%に高め、修正作業に追われました。
 で、帰ってきて夜の9時まで家事や娘の相手をして、夫婦生活そっちのけで10時から深夜2時ぐらいまでゲーム三昧。魔性のゲームだぜFF12。

・・長い前振りになりましたが、結局何が言いたいかというと、そんな日が続いたためフライ巻く時間が無かったんですわ。ボックスに一番数多く入ってたフライはブラックアント(汗)

ま、何とかなるでしょうと向かったのは、解禁したホームリバー(?)の雲出川最大支流、坂本川。

雲出川上流の各支流は、3月末ぐらいから順次解禁を迎え、解禁日から普通のドライフライの釣りが楽しめるが、支流によってそれぞれ漁協が異なり、游漁証が別途必要となるのが難点。

毎年必ず放流がある橋の下には、常時5〜6名が陣取って入り込む隙間無し。橋の上から覗き込むギャラリーも10名程度。右上の写真でも分かると思うが、例年に無く大量に放流がされていた。

このポイントは早々にあきらめて上流へ。

しかし、プール状になったポイントや橋の近辺には、餌釣り師が足に根が生えたかのごとく張り付いており、動きそうにない。毎年のことなのでそういった場所は無視し、障害物の多い、餌釣り師が嫌がりそうなポイントに突入。

曇り空でやや肌寒い天気の下、僅かに小型のカディスのハッチが見られたので#18のエルクヘアカディスで釣り上がり開始。
反応はやや渋く、10m間隔ぐらいで「ピチッ」と反応があるが、勘の鈍った腕には早すぎて合わせられない。それでも15分ほど釣り上がり、ようやく1匹。







1匹ですよね?


ただ、指サイズが釣れた時、ふと思ったのは発眼卵放流で見た時の稚魚の姿。
今この瞬間も、あのシラスのような稚魚達は川を泳いでいる。このサイズに成長するのは、どれ程大変なことか・・。

少し開けた場所まで釣り上がると、前も後ろも餌釣り師に挟まれて身動きできない展開に。やはり解禁日、餌釣り師といえども良い場所に入れなかった人が多数いる模様。

 

放流場所の橋付近やプール以外では厳しいかと思われたが、去年の稚魚放流の魚がポツポツ釣れる。
餌釣りの人が諦めて立ち去ったポイントにタイミングよく入ると・・・。

 

放流魚だが(当たり前だけど)簡単に4〜5匹が釣れた。中層付近に定位してる魚が多いのだが、フライを流すと一気に浮上してひったくっていくような出かたばかり。
沈んで流れてくる餌に、かなり警戒しているのかも?

川の状況については、先の台風で被害のあった場所の工事がほとんど終わっているようで、濁りがなくなったのが嬉しかった。

昼前まで釣り、一旦車に戻って昼食。
やや肌寒く、大量のハッチが起こるにはまだ早い感じだが、チラホラとメイフライがハッチし始めていた。

一番最初に様子を見ていた橋まで戻ったが、やはり餌釣りの人達が動かない。一時、人が少なくなったのでポイントに陣取って数投してみたが、見にくるが食わない。
沈めたり引っ張ったりしたが、釣り上がれば何とかなりそうだったので早々と見切りをつけて移動。

その場所から釣り上がってみると、意外にも満遍なく、あちこちで魚が泳いでいた。

 

フライをパラシュートに替えて小型を数匹追加。
例年に無く放流量が多く、しかも満遍なく散らばっている事を確信。昨年の稚魚放流の魚も結構釣れるので、もうしばらくしたらかなり楽しめるのではないかと思う。

 

1時を過ぎた頃から各種メイフライが大量にハッチ。しかし、ひねくれた考え方によりブラックカディスやプードル、ミッジ等を流してたので反応が悪い。

素直にスラックスダンに替えてみると、これまた素直に魚が飛び出した。

 

餌釣り師にかなりいじめられたのか、本物の虫が流れてきても反転して食わないアマゴ達。しつこく、しつこく流してなんとか2〜3匹程度。

実は管理人、気付いている人もいるかもしれないが、かなり諦めの悪い性格である。
再び先程のプールに戻る。

さすがに魚たちはスレ切っており、餌釣り師も殆どが諦めて帰ってしまっていた。他に残っているのはフライフィッシャーが1名、ルアーマン1名、餌釣り師1名。

ようやくロッドを存分に振れる。

定期的にライズがあり、これを狙うが無茶苦茶難しい。一通りドライを試してフェザントテイルニンフやソフトハックル、ミッジピューパを沈めるが、見にくるだけで無視されまくり。

よくよく見たら、本物の虫でさえ見にきて反転してたので、これは相当厳しい状況。

しばしライズしてる魚の動きを観察してみるが、食ってるものが全く見えない。周囲にはメイフライ4・ミッジ5・カディス1ぐらいでハッチが見られる。


ならば・・と取り出したのは10Xティペットと#24のミッジ。まさか雲出川でこんなモノを持ち出すことになろうとは・・・。
ライズしている魚を慎重に見極め、フライ先行で鼻っ面に流し込む。

ユラッ

静かなライズと共に、フライは吸い込まれた。



放流魚ながら、こういった釣りは面白い。「釣れた」ではなく「釣った」と言う実感を味わえた。

ちなみに、周囲を飛んでいたミッジはこんな感じ。#20ぐらいでやや大きめ。ハッキリとした縞々模様が印象的。

その後、餌釣り師もルアーマンも引き上げ、自分ともう一人のフライフィッシャー2名でプールを独占することになった。
ライズもかなり盛んになってフライフィッシングに絶好のコンディションになったが・・・・これが釣れない。

大型のフライやバックファイアー・ダン、プードル等、目先を変えるフライを試したが見にくるだけでくわえない。

ふー、と溜息をつきながら水面を観察していると、もう一人のフライフィッシャーの方に声をかけられた。
食ってる虫はミッジであるという結論にその人も達していたが、マラブーやフラッタリングも試したとの事。この人も奥の手、裏技を出しつくしたらしい。

しばしの会話の後、嫌な予感がしてきた。

「あの・・もしかして、ホームページ作ってますか?」



あぁ・・やっぱり(泣)



正直、アホな事や下ネタばかり書いてるので、正体がバレる(バレそうになる)と私、かなり挙動不審になります(汗)

しかし、非常に話しやすい感じの人で、色々とお話を聞くことができた。


「では、お先に失礼します。このポイントのライズは、面白かったです。色々と勉強になりました」みたいな事を言って、その人は帰ってしまった。

え? どんどんライズは増えてるのに、帰っちゃうの・・?
その時はさして気にせず、ついに独占したライズを、意気揚々に片っ端から狙うことにした。

   

約1時間。ライズを狙っていて笑えてきたのは初めてだった。

「どうなってんですかねー」

ティペットは10X。様々なフライを駆使したが、見にくるだけでくわえない。ドラッグ、ティペットの位置、足元までフライを寄せてきて、浮き方も確認。


一体何がダメなんだ?これ以上、何をしろと?

魚はいる。

フライも見にくる。

しかし、3センチ手前でUターン。


笑いがこみ上げてくる。「コンチクショー」


これだから、フライフィッシングは面白い。


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