9/11 三重県
フィッシング・サンクチュアリ


---9/10 土曜日の夜---

さぁ、準備は万端だ。
この時期、フライはアントでいけるだろう。ラインドレッシングも完了し、リーダーも新品に取り替えた。ウェーダーの撥水加工も万端だ。

天気予報は・・・曇り時々雨。申し分ない。念のため、長袖のTシャツも一枚持っていこう。津市とは違い、夕方は冷えるだろうから。

おっと、過去の釣行記でも一応確認しておくか!



自分のサイトの岐阜県・庄川のページを確認する。


・・・。



・・・・ん?




遊漁期間 3月1日〜9月9日



(汗)


(汗)



(汗)



(汗)




ちょ・ちょっとまったーーー!!!!



あれ??おかしい。禁漁日って9月15日じゃなかったっけ??2004年から禁漁が2週間早まっと思ってたけど、そんなバカな。何か勘違いして書き間違えたのか?

色々な渓流釣りサイトを確認してみる。




・・・あ、間違いなく9月9日ですね。ただの思い込みでしたね。


準備してる間に、終わっちゃってましたね。








不在者投票までしたんですけどね。



そんな訳で、土曜夜出発のはずが、めっきりやる気をなくしてビール飲みつつ、仕事がうまくいかんダメ親父のように選挙のニュース見てテレビに文句言いながら寝転がってました。

朝、珍しく朝5時に起きれたので、マナーの悪さから足が遠のいていたフィッシングサンクチュアリへ向かう事にした。嫁さんは従兄弟の結婚式で大阪に行くので、家にいても暇なだけ。久々に管理釣り場で1日ゆっくり釣るのも悪くない。



途中、ホシスズキを放流して夏季営業を行っている大安トラウトレイクを見学。フライフィッシャーは一人もいなかったが、5名くらいのルアーマンが釣っていて、目の前で何匹か釣り上げていた

目的地がサンクチュアリなので、邪魔にならないうちに早々に立ち去りたかったが、オーナーに声を掛けられ、しばし話し込んだ。

水質、水温、魚種その他、大安のオーナーは改善策を色々と真剣に考えている。驚いたのはホシスズキの1匹あたりの単価で、スーパーで養殖の鯛(の刺身)が1匹買える値段だった。
大安にはサンクチュアリと違った魅力が沢山ある。数少ない三重県の管理釣り場として、是非、サンクチュアリと共に頑張っていってほしいものだ。

30分ほど話してから、
「すいません、裏切るみたいで申し訳ないけど、今日はあちらへ行ってきます・・」
と大安を後にした。

ええ。それはもうスゴイ気まずかったですね。



+++


サンクチュアリへ到着すると、以前来た時と比べ、さらに設備が充実していた。

地下水を利用した養魚(蓄魚?)設備2基。まだ未稼働。指を入れたら水がメッチャ冷たかった。やはり地下水が湧き出る地理的優位か、「大安にコレがあったらなー」と思ってしまった。水色もそのまま飲めそうなぐらい透明。

1日券を購入して釣り開始。池に到着すると、今まで見た中では最も水が濁っていた。台風の影響が残っているのか、オープンして時間が経ち、水質が悪化してきているのかは不明。

50cmぐらいの透明度で、表層近くの魚は何とか確認できるレベル。釣れるかちょっと不安。

対岸には岩場が出来ており、魚が付きそうなポイントが新たに出来ていた。また、くみ上げた地下水が池にも注がれ、水温上昇を抑えている。(地下水は飲料用のナチュラルウォーターとして、販売もされている)


ルアーマンは結構いたが、フライは数名程度。フライにビーズヘッド・ジャパニーズ・バグ#18〜#14.カラーはイエロー・オリーブ・レッドのローテーション。このフライ1パターンで、今日は釣り続けることとなった。

釣り始めて1投目でヒット。

表層近くを数匹単位でウロウロしている魚を発見したら、すぐさまキャストし、10秒以内にアタリがなければ1mほど素早くフライを動かし(浮き上がらせ)また10秒ほど待つ。これだけ。

この釣り場は期間を通して餌のペレットを撒いている関係上、”ポチャッ”という着水音と、上から落ちてくるフライに極端に弱い。ジッとフライを一箇所に留めておくより、手返しよくフライをキャストし、縦の動きを演出すると確実に数が釣れます。

実際、7割くらいの魚はリアクションバイト的な形で釣れる。ほぼ100%ニジマスだけど・・・。

数分でさらにヒット。計ったように30cmクラスのニジマスが泳いでいた。冷たい地下水の放水があるのはルアー区間なので、岩魚は多分ルアー区間の深場に溜まっていそう。

釣り方のコツを掴んだので、貪欲に数釣りを楽しむことにした。
3匹釣るごとに1枚写真を撮影。

午前中で釣れたのが約20匹。バラシは多分それ以上。アタリの回数は恐らく100回は超える。
タナが50〜1mぐらいなので、光の加減で魚の動きが時々見えるのだが、よく言われるように魚がフライをくわえてインジケーターに反応が出るのに0.5秒程度タイムラグがある。

すれてきた魚はその間にフライを放してることが多く、このアタリを取れれば釣果は飛躍的に伸びるかと思う。

ちなみに、マナーは結構良くなってた。トイレや建物のあちこちに、下手なリリースの結果傷を負ったり、火傷になった雑巾鱒の写真が貼ってあって、釣り人にマナー向上を呼びかけているのもその要因かもしれない。

普通に考えれば、管理釣り場なのだから綺麗な魚や大きな魚の写真を貼りたいはず。あえて傷付いた魚を客に見せるこの取り組みは、高く評価できると思う。

ただ、一部のルアー集団が結構騒いでて、「あー!チクショー!バレたー!」とか「今食いかけたけど反転した!」とか「今の魚の動きは確実に食おうとしてた」だとか「あ!あたった!今2回食ってきた!」いう叫び声がフライエリアまで響いていた。

近くで静かに釣ってたルアーマンの方は、さぞかし不快な思いをしていたことだろう。ご愁傷様。あんまり釣れてない事だけは、フライエリアにいてもよく分かりました。

12時を過ぎ、午後券組みも入ってきて反応も少なくなったのでランチタイム。トラウトサンドおいしかったです。



遅めの昼を済ませて釣り再開。途中、拾った草の茎をベルトに挟み、釣れたら爪で傷を付ける方法でカウントしてみた。フライは相変わらずジャパニーズバグ。車椅子を必要とする体になっても新作フライを発表し続ける名児耶浩史さんの名作フライ。

このフライ、テールにサビキ用のマテリアル(極細のエッグヤーンみたいな素材)、”ウィリー”の”ケイムラ”という色を使うのだが、生産メーカーの富士ベイト製作所が倒産したか生産中止にしたとかで現在入手困難。代わりになりそうなのは、ヤマシタというメーカーのKWという色だが、名児耶さん本人は「絶対富士ベイト製作所のケイムラが良い。他のメーカーの色はダメ」と言っているので、何か理由があるんでしょう。俺にはわからんが。

ちなみにこれがウィリー・ケイムラ。自分もあちこち探したが売っていなくて、仕方なくヤマシタのKWを使っていたが、何気なしに兄に携帯で「持ってる?」と聞いたら、数日後、「コレのことか??(ニヤニヤ) ジャパニーズバグでも巻くのかね?(ニヤニヤ)」と実物を1個持ってきた。さすがは兄弟、考えることが同じらしい。

次の瞬間、同じ物がポケットからいくつも出てきた。

その数およそ10個。

「たまたま立ち寄った釣具店にあったから、速攻で買い占めたぜ(ニヤニヤ)」

いつも思うが、あなたはどうして珍しいものは全て大人買いするんですか?こんな物、大量に使うわけじゃなし、1個あれば30年ぐらい使えるでしょうが。

まぁ、俺も即効で1個もらったけど。

その後も順調に数を伸ばし、右腕がだるくなってきた。ヒットシーンを動画で撮影しようと試みたが、マーカーには何度もアタリが出るが、ヒットには至らず断念。

同じくヒットを連発しているフライフィッシャーがいたが、使ってるフライはどこからどう見てもオレンジのエッグだった。故意かどうか分からんが、この釣り場ではエッグフライ(オクトパスボム含む)は禁止です。

自分も釣れているので「フライ何使ってるんですか?」と聞くのも不自然だし、スタッフは忙しそうで巡回は無理そうだったので、仕方なく黙っていた。オレンジの丸っこいMSCとかだったらグレーゾーンだし、無用なトラブルはご免だ。

以前募集していた年券組(協力会員)が、近くにいないのかと探したけど見分け方が分からんし・・・。


その後、終了時刻の6時まで釣り続け、草の茎につけた傷は・・・消えかけとるがな(汗)
はっきり分かったのは30箇所ぐらいだったので、少なめにカウントして午前中と合わせて50匹程度。多分60匹は軽く超えてます。なかなか楽しめた1日だった。


帰り際、桟橋から戻る途中、どこかで見たような人だな、と思っていたら大安でいつも見かける超常連さんだった。

おやおや、裏切り者がまた一人・・・。


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