4/2 三重県
雲出川
先週に引き続き、再びやってきました三重県・雲出川。
最近100匹釣れると景気の良い話を聞く大安トラウトレイクも考えたが、シーズン最盛期はやはり自然渓流に行きたい。あぁ、でも100匹か・・いいな(←オイ)
カロリーメイトと缶コーヒーで朝食を済ませ、9時に川へ到着。
前回は、息も出来ない程のミッジのスーパーハッチに見舞われたが、この日は大型のメイフライが多数ハッチし、ミッジは少なめ。
手始めに、前回のポイントに入って様子を見る。8Xのティペットに#16のパラシュート・ニンフ(黒)を結んで大場所のみザッと探っていく。
すぐに飛沫が上がり、あっさり1匹目をキャッチ。長良川と根尾川でボーズを3回連続でやらかした者と同一人物とは到底思えない(←トラウマになってる)、快調なスタートダッシュ。
解禁日は訳のわからん浅瀬で釣れたりしたが、さすがに1週間経つと居るべき場所に魚が隠れている。しかし、教科書どおりのポイントで反応があるので非常に楽。
2匹ほどバラシたが、2匹を追加。
川から一旦上がり、車へ戻る。
「美杉村」の名前に恥じない、それはもう立派なスギ花粉発生装置。ロッドで軽く叩くと・・・モワ〜〜。
ぐわぁ!書いてるだけで目がショボショボしてくる!
さて、いよいよ本命の上流部を目指したが、アリャ・・?上流に行くほど、急激に濁りが入ってきた。
嫌な予感がしたので釣る予定だった区間を飛ばしてさらに上流へ。
すると、川の中で、ダンプカーとショベルカーがお仕事中。川の中に見事な”道”が造られ、川岸を掘り返している。
2004年の豪雨災害の影響が、他の川と比べて比較的少なかった雲出川ではあるが、この支流でも渓相がかなり変化しており、田んぼに水を引くための水路と水門が使えなくなっていた。その復旧作業らしい。
これは仕方の無い工事かと思います。(農家の人達には生活がかかってますからね)
工事現場より上流部に狙いを定め、釣り上がる事にした。
しばらく反応が少なかったが、100m程行くと徐々にフライに魚が出るようになった。
今年の成魚放流の魚と、去年稚魚で放流されたと思われる小型が半々ぐらいで釣れてきた。
フライは何でも良く、最初に使ったパラニンフと#14のソラックスダンで延々と釣れ続けた。
ナミヒラタカゲロウ?至る所に数十匹〜数百匹の群れていて、近くを歩くと一斉に飛び立つ。テールが長い。
毎年雲出川の解禁でお目にかかる、かなり大型のメイフライ。
良い感じの流れがあったので、フライを流すと”パシャッ”と小さい反応。
針には触れていないので、もう一度流す・・・”パシャッ”。
まさか3回は出ないだろうと、もう一度・・・”パシャッ”。
4回出るほどバカじゃないだろう・・・”パシャッ”(汗)
小型ながら、恐れを知らぬ勇気を称えて写真掲載。そんな調子でデカくなるまで生き残れるのか!?
サイズは小型が多かったが、時折中型も混じるので時間を忘れて釣り続ける。小さなプールがあったので、それまでと同じように軽くキャスト。2mほど、フライが綺麗にナチュラルドリフトした。
フライの下に魚影が表れ、小さな波紋と共にフライが消えた。既に何匹も釣っているので、慌てることなく軽く合わせる。
「ズシッ」とした感触が手に伝わった。フッキングと同時に、魚はプールの底に潜り、姿が見えない。ロッドがグングン絞り込まれるが、ティペットは8X、無茶は出来ない。
「スレか・・?」最初はそう思ったが、30秒程のファイトの後、魚がようやく寄ってきた。
「む!良いサイズ(喜)」
少しサビが残るが、鰭も鼻も綺麗な魚体。サイズの割にはあまり引かなかったので、まだ体力が万全ではないのだろう。
フックを外しても、しばし呆然としたように動かない。メジャーを水に沈めて体長を測ると26cm。尖った鼻と、胸鰭以外の全ての鰭の先端が赤く染まっていたのが印象的だった。
「もしもし?もう自由ですよ?」指で鼻先をトントンしてやると、ゆっくりUターンして、ゆっくりと帰っていった・・と書きたいところだが、Uターンしたと思った瞬間、脱兎のごとく勢いで消え去った。
か・感動的な別れのはずが・・。
宮川と同じく少し浅くなったけど、流れは十分綺麗。ただし、木の根元の土が水で流されてしまっている場所が多数あり、放っておいたら倒れるんじゃないかと少し心配。
その後、年越しと思われる1匹と、今年の放流魚が1匹ずつ釣れた。
あちこち工事していて濁りが入るし、工事関係の車輌が行ったり来たりするのでいつもの年のようにはいかないが、夏ぐらいには、静かで落ち着いた川に戻ってくれる事を期待してます。