2/26 岐阜県
根尾川


 初めてやってきました岐阜県の根尾川。

前日の天気予報では、最高気温7度・最低気温0度。風速は3〜5mの予想。最悪の状態ではないように感じたが、はたして・・・。

長良川へ釣りに行くたびに、距離的に近いのでいつも気にはなっていたが、なぜか足が向かなかった川だ。
イメージ的にはかなり田舎かと思っていたが、町から近く、長良川中央漁協管内のポイントに近いイメージ。前日、簡単に情報を収集し、大野橋〜薮川橋という橋の名前だけ覚えてナビに入力。

で、そこへ到着はしたが誰もいない。
大丈夫なのだろうか。実はもっと上流に同じ名前の橋があるんじゃないかと少々不安になる。ついでに風が予想以上に強く、スタートから気分はブルー。

橋の上から川を覗き込むと、なかなか綺麗な水質。時々風に吹かれてミッジや正体不明のやや大きな虫が飛ばされてくるので、ちょっとだけ期待。

ライズが発見できなかったので、次に大野橋へ向かう。

橋の下に写ってる三つの黒い点は、立ちこんでるフライフィッシャー。一番左の人は見てのとおり、腹の辺りまで川へ入っている。

「あそこまで川へ入らんとダメなんかー?」

と思って近づいてみると、なるほど、写真の3人の下流付近で集中的にライズが起こっている。
面白かったのが、川岸の状況。

ズラリと並ぶギャラリーが10人程。

皆ライズが増えたり広範囲に散ったりするのを待っているのか、川へ入らず静観の構え。
逆に、ライズが増えたらこの人達がみんな川へ入るとなると、立ちこんで待ってなけれは多分釣る場所が無い。

とりあえず游漁証を買うため、事前に場所を調べておいた漁協へ向かう。
日券1000円也(サービスのライター一個付き)を購入し、簡単に話を聞く。大野橋やや下流にあるテニスコートの前もよく人が入ってるとの事で、とりあえず移動してみる。


堰堤下のそのポイントも、フライ向きの良い感じのポイント。川原近くまで降りて、ライズを探していると対岸にマイクロバスが到着。

なんだろう・・・?子供たちが20人ぐらいオレンジ色の何かを持って川原へ近づいていく。遠くてよく見えない。

「オイオイ・・もしかしてバケツかなんか持ってるのか? あ!ひょっとして課外授業で魚の放流とか!?やばいよ、ちびっ子が折角放流した魚をすぐ釣ったりしたら、何か悪いなぁ(ぐっふっふ・・・)」

とか思っていると、衝撃の光景が目の前で展開した。


ボコボコ川へ投げ込まれる石。

目が点になった。
一瞬80cmぐらいの巨大シラメが集団ライズを始めたのかと勘違いした。


よく見ると、どうも「水切り遊び」の練習か大会のようで、川原をウロウロして良さそうな石を拾ってから、次々と石を投げている。

外で遊ばない子供が増えてるここ最近、健康的で非常に良い事ですね。うんうん。(石を握り締めながら)

大野橋まで戻ると、川へ入ってるフライフィッシャーが6人に増えていた。ライズが増えたわけでもなさそうだったので、多分しびれが切れたのだろう。
ここまで来てロッド振らないのもアレなので、とりあえず準備して釣る事にする。
橋の上流に良い感じの流れ込みがあったので、ニンフでも沈めるかと思っていると、立て札があった。


平成17年度アマゴ放流場所
放流予定日

第1回  2月・・・・・
第2回  2月・・・・・
第3回  2月27日(日)
第4回  3月・・・・・


来る日を1日間違えたーー!(泣)


ここで放流されてるなら、魚がいないって事も無いだろうと思いミッジピューパやフェザントテイルニンフを沈めてみるが反応なし。

流下物を確認しながら釣り続けていると、帆掛け舟のように三角の羽を立てた虫が流れてきた。

コカゲロウのダンだ!

しばしハッチ状況を確認。
水面〜水面直下には#20〜#30ぐらいの大量のミッジピューパ、シャック、アダルトが流れている。
この状況で、なぜ広範囲でライズが起きないのだろう?
ミッジの色は黒系が中心だが、茶色やクリーム色、オリーブ色など多種多様。


クロカワゲラか?#18程度。写真では黒っぽく見えるが、実物は茶色がかった濃いオリーブ色といった印象。
水面直下をウネウネしながら流されてる個体がポツポツ見られた。


大型ストーンフライのシャック。種類不明。#10程度。それなりの量が水面直下を流れている。でかいのでかなり目立つ。

メイフライ・ダン。虫の名前は詳しくないので正式な種類は不明。#16程度で太めのムチムチボディがおいしそう(?)。
色はやや濃い目のオリーブ。
強風のためか、DD状態(drowned dun:溺れた亜成虫)が多かった。


橋の下に戻ってみると、さらに強まった強風のためライズがほとんど無くなっている。
先客が引き上げ始めたので、川へ入ってみる事にしたのだが、護岸の傾斜が結構急な上、泥が表面に積もっていて滑りやすい。平坦になってる川底までの水深が膝ぐらいまであるので「えいやっ!」と川へ入ったら多分こける。

慎重に川岸の木の枝を掴みながら足を進めると、ボキッ あわわわわ!危うくこけるところだった。
安全のため、誰か木にロープでも結んでおいてね。(←スゲーわがまま)


で、ようやくまともな釣り開始と思いきや、ライズが超散発。

風も強く、ネオプレーンウェーダーでない管理人(通常ゴアテックスウェーダーの下にスキーウェアはいてるんです。金無いから・・)の体力はみるみる奪われる。

10分に一回ほど、ポツっと射程距離内でライズがあるので狙ってみるが、反応無し。
あまりにも寒いので30分ぐらいで川から上がる。

虫の流下は相変わらず多いので、風が止めば期待できるかと思って待ってみるが、常時5〜7mぐらいの嫌な風が吹いている。
帰ろうかとも思ったが、釣りが全くできない程の強風でもなく、諦めがつかない。気難しい女の子を口説き落とそうと頑張ってる心境に近い。

結局、あちこち回ってみたりイブニングを期待して車で仮眠して時間を潰したが、書くのも恐ろしい3連続ボーズという散々な結果となった。往復約6時間。ロッドを振った時間は1時間以下。なんてこった・・・。





Fly High Fisher管理人の解禁からのダイジェスト

Round 1

2005年解禁、挑戦者、勢いよく有給休暇2連続で前に出たーっ!

ああっと、チャンピオン、大寒気団大雪ジャブで応戦!挑戦者近づけない!チャンピオン、触らせない!

挑戦者、バックステップから一転、車中一泊で一気に懐に飛び込んだ!しかし新婚生活ブランクの挑戦者、動きに切れが無い!新作ミッジピューパストレート、かすりもしない!
逆に、強風ボディブローと凍える指先ジャブ、的確に挑戦者を捕らえた!効いている!挑戦者の足が止まってきている!

挑戦者、重い足取りでリングを右往左往。チャンピオン余裕!関観光ホテル前イブニングライズで挑戦者を挑発している!なんとガードを下げた!!

挑戦者、前に出たー!ああーーーーっと、関観光ホテル前クロスカウンター、もろに入った!!

挑戦者足にきた!効いている!いきなり大きいのをもらってしまいました!

カーン!

・・おっと、ここでゴングです。挑戦者、助かりました。

Round 2

挑戦者、幾分回復したか、チャンピオンに仕掛けます。
10Xティペットジャブ・#32ミッジボディ、連打連打!挑戦者攻める!どこにこんな気力が残っていたのでしょう!

おっとしかし、こ・これは!チャンピオン、ライズ全く無しスウェー!届かない!挑戦者の拳が全く届かない!
挑戦者、一か八かのソフトハックル水面直下アッパー!!
ああっ!空振り!危ない!

チャンピオン、関観光ホテル前カウンター!炸裂!!2発目!またも挑戦者もらってしまった!足にきている!

挑戦者、「ライズが無かったからそりゃ仕方が無いよね」クリンチで逃げる!時間稼ぎか。これは見苦しい!場内からブーイングが起こっています。
挑戦者、釣行記を書く気力が残っていない!

Round 3

挑戦者、根尾川ステップで一旦距離をとりました。関観光ホテル前カウンターをかなり警戒しています。
チャンピオン、ライズポイント先客予約済みジャブと強風ストレートのワンツーで着実にポイントを稼ぎます。
挑戦者、初めての川は入川ポイントがよく分からないんだよねステップで川へ入る!おっとスリップ!これはダウンではありません。

両者睨み合いが続いています。
挑戦者、しびれを切らして飛び込んだ!

あーーーっ!しかしチャンピオン、これを狙っていた!
根尾川コークスクリューブロー、カウンターで挑戦者の顔面に直撃!
ダウン!ダウンです!!挑戦者崩れ落ちた!
おっと、ゴングです!挑戦者またもゴングに助けられた。
ふらつきながら三重県コーナーに戻ります。完全にグロッキーか?レフリーがドクターを呼んでいます。

続行!挑戦者ドクターの診断を振り払って闘志を見せた!会場から歓声が上がっています!

次のラウンド、挑戦者戦えるのか注目です。一旦CMです。


















なんか今年は呪われてる気がする。


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