2/20 三重県
大安トラウトレイク


本来なら、この日は岐阜県根尾川か長野県阿智川まで遠征するはずだった。

ところが、前日夜から前線だか前立腺だかが東海沖に停滞し(←前立腺は多分停滞しない←いや、ある意味停滞する?)、雨は止みつつあるものの、強風の吹くフライフィッシングには好ましくない状況。そして長距離遠征する時は、せめて天候には恵まれたい私(雪と小雨は耐えられるけど、強風は耐えられない人です)

この週末は、おとなしく地元三重県の大安トラウトレイクで、キャスティング練習がてら釣りに行く事にした。

翌朝の7時に起きてコーヒーをすすりつつ、大安町の天気予報を確認すると『風速4m〜6m』

ここでしばらくウ〜ム、と考え込む。

と言うのは、「大安町(いなべ市)」で風速5m=「大安トラウトレイク」で風速5m、ではないからだ。

地理的な要因か、周囲が田んぼで風を遮る物がないからか、何かに呪われているのか原因は定かではないが、大安トラウトレイクはとにかく強風が吹き荒れる日が多い。
青山高原の風車を一本引っこ抜いてきて池の真ん中に挿しておけば、500世帯ぐらいの電力を供給できそうな勢いで風が吹く。

そんな場所だから、ここに通いつめてる人達は総じてキャスティング技術がハイレベル。当然、マネージャーのYさんはその上をいく凄腕フライキャスター。向かい風がなんぼのもんじゃいって感じです。

そんなベテランのレッスンが、DTLでは1時間¥1000で受ける事が出来る。

そう、今回の目的は新婚生活と少々長いブランクで鈍った(元からとか言うな)キャスティングを何とかするべく、キャスティングレッスンを受けるのが真の目的なのだ。

気温が上がってからのほうが釣りやすいと考え、10時半ごろ大安に到着。予想どおり風が強く、釣り券を買うかそのまま帰るか微妙に悩む。

少しオーナーと雑談し、3/27日の釣り大会参加を勧められたので、密かに準優勝3連覇を狙っている旨を伝え、2位の景品のグレードアップを微妙にアピール

レッスンの前に、折角釣り場に来たので魚を釣らなければならないという理由で、3時間券で釣り開始。

他の桟橋と比べて、位置的に風が若干弱まる第1桟橋にとりあえず入り、べた底にエッグを沈めてみる。

しかし、風がかなり強く、背中のDカンに取り付けた游漁証が風に吹かれてバタバタと暴れまくる。その都度首筋〜後頭部にビシバシ当たるので不愉快この上ない。

あまりにもしつこくバシバシバシバシ当たるので、もしかするとこれは新手のSMプレイなのではなかろうかと少々快感を感じ始めた頃、イライラ感も同時にピークに達したので丸めてベストとフリースの間に游漁証突っ込む。

やれやれ、とようやく落ち着き、釣りに専念。
タナを微妙に変えたりゆっくりリトリーブしたり小技を使いつつ30分ほど待っていると、ようやくアタリ。
久々に手に伝わる感触を楽しんでいると、魚の姿がもうすぐ見える、という位置でバレた。

同じ場所にフライを沈め、しばらく待つ。ヒクヒク・・・と細かいアタリがあったので、スッと動かしてやるとインジケーターがそのまま沈み込んだ。

慌てて撮ったので、なんだかよく分からん写真になってしまった。とりあえず1匹。
仕切りネットを外して水の循環が良くなった効果か、サイズの割には力強く、最後まで粘る力強い引きだった。魚の密度は低下したであろうが、活性はかなり上がった模様。
実際、ルアーの人は結構釣っていて、ワカサギ放流の影響を考えても、動くもの・大き目のものに反応しているようだ。

この辺りから文字どおり「雲行き」が怪しくなってきた。益々強くなる風と共に、舞い始める雪。


ゴメン、全く見えませんが雪が降ってるんです。

アタリは20〜30分に一回程度あったが、4回ばれる。エッグと黄色のヤーンリーチ。水が濁っていたので派手目のカラーに反応が良かった。
逆にミッジピューパは反応が無かった。

粒状の雪がかなり降ってきて、ひたすら寒い。
風も強くなる一方で、鼻と耳の感覚がなくなる、後頭部が氷を押し付けられた感じでジンジン痛い。もう本当に寒い。
真冬の大安トラウトレイク、ハッキリ言って長良川解禁より寒い。
行かれる方は冗談抜きで普段の2枚増しの厚着、ホッカイロ3個を用意して行ったほうが身のためです。

苦戦しつつも2匹目を追加したが、その頃には体の芯まで冷え切り、脱水中の洗濯機みたいに足がカタカタ震える。ついでに鼻水も止まらない。
耐え切れなくなって焚き火のある休憩場所まで移動し、冷えた体を暖める。

キャスティングレッスン?無理無理。
雪で濡れた手に強風が吹きつけ、ロッドが握れなくなってましたので。

いずれにせよ、我流でキャスティングを練習した人は多いと思いますが、一度はレッスンを受けてみる事をオススメします。
フライをする知り合いがいるなら、デジカメ等で自分がキャスティングしてる動画を撮影してもらい、チェックしてみるだけでも発見できることが多々あります。
出来ているつもりの基本が、出来ていない。人の振り見て我が振り直せとはよく言ったもので、今年でフライフィッシング歴10年目を迎えた管理人も、先日の長良川でキャスティング技術について考えさせられました。

「もう少し上手くキャスティングできるんじゃ・・・」と。

そのためには、横でキャスティングをよく分かってる人に見てもらう必要があります。一人ではなんとも出来ないことがあります。

今年は解禁から散々な目に遭っているので、3月にはもっと良い釣りができる事を願ってます。ついでに、もうこれ以上雪は降らなくていいと思う。頼むから今週末こそは、無風でスパッと快晴になってくれー!


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