5/10 岐阜県
庄川

※かなり長い釣行記です。時間の余裕がある時にどうぞ


 岩魚が釣りてーーーー!

もはや我慢の限界。掲示板や釣行記で愚痴ってたら、沢山の情報をいただきました。ホームページ持ってて良かったと心底思いましたよ。皆さん本当にありがとうございます。

滋賀県の日券¥2000という価格設定に疑問を感じる今日この頃、色々考えた結果、今回は岐阜県の川に決定しました。

庄川と石徹白川C&R区間で悩んだが、石徹白川は人が多そうなのでパス。でも、1度は行ってみたい。


今回の計画は、金曜日、仕事が終わってから9時までには三重を出発→岐阜に着いたら車の中で1泊→土曜日1日釣って→日付が変わるまでには三重県に帰るという強行スケジュール。
計画を前々日彼女に話したら予想通り『行くー!岐阜県行く!』との答え(あぁ・・)

『メシは吉牛とかで済ますよ?車の中で寝るんやで?』と、遠回しに『来るな!来ちゃだめだ!』言ってみても『キャンプだキャンプ!』と、既に付いてくる気満々。

 金曜日、仕事が終わってから疲れた体をコーヒーで騙しながら、ロッドやウェーダーを車に積み込む。彼女が到着したので彼女の分の荷物も車に積み・・込・・む??

フラットにしている後部座席が彼女の荷物で全て埋まる。家出でもしてきたのか。旅行とかで出かける時、女の人って何故いつもこんなに荷物が多いんだろう。

遅めの晩飯を済ませ、車の少ない国道156を突き進む。断っておくが高速道路なんて金持ちの道路とは無縁です。

深夜12時30分『桜香の湯』という道の駅(?)へ到着。駐車場で妙に寒い一夜を明かす。朝、携帯のアラームで起床。コーヒーを買いに行くと驚くべき光景。


1℃?

待て待て待て。ここ数日の三重県は初夏の陽気でしたよ?前日、ブラック・アントを巻いていた俺の立場は・・・?

眼下に広がる、庄川の流れ。街中なのに水質・水量・渓相、全て極上。見ているだけで釣れそうな気がしてきた。早くも数名の釣り人が川の中をウロウロしている。

とりあえず、上流へ移動。途中『遊漁証販売 6時30分より営業』という店を発見。それまでポイントを探す事にした。
『一色川』という支流へ来ると、橋の上から魚影を確認。スキー場まで車を走らせたが、餌釣りの人が数名。


この写真じゃ分からないけど、水がメチャクチャ綺麗!

 下流の『牧戸』という場所まで移動。橋の上から川を見ると、100m間隔ぐらいで釣り人の姿を確認。道の駅まで戻り、先ほどの店で日券を2枚購入し、貰った地図で情報収集。


 まず驚いたのが、庄川漁協の管轄範囲の広さ。支流も多く、全ての支流・谷を釣り歩こうと思ったら10年ぐらいかかるんじゃないかと思った。

そして、次の文面には我が目を疑った。『日釣り料1000円・年釣料4000円』
うむ。これは良心的な価格。『雑漁年釣遊漁証の有効期限は発行日より翌年発行日前日までとします』

す・すげーっ!!
つまり、年券を今日買ったら、来年の5月9日まで有効って事だろ!?なんという素晴らしいシステム。
三重県や滋賀県の漁協の人達、勉強会を庄川で行う事を薦めます。山奥の田舎だけど、渓流釣りに関しては2歩も3歩も他県の先を行ってますな。


『良心的な漁協で賞』を無理矢理授与しちゃいます。いりませんか。そうですか。


しかし!釣れなければ素晴らしいシステムも意味がない。一色川の車が停まっていない場所から、藪を掻き分けて川へ入る。

まず目を引いたのが底石の状態。直径1〜5cmぐらいの小石が川底一面に広がっていて、渓魚の産卵に最適な感じ。天然魚も多いのではないかと思う。

しばらくドライで釣り上がるが、反応が全くない。周囲の木や草には霜が降りていて、とにかく寒い。魚が水面近くにいるとは考えにくいので、おとなしくビーズヘッド・ミッジピューパ#18でルースニング。

流れが速く、水量も多いので苦労したが、岩の巻き返しにうまくフライが入って3秒後、インジケーターが水中へ消えた。

すかさず合わせると、アマゴより機敏さはないが、トルクのある引きがロッドに伝わった。岸まで寄せてきた魚は・・・





イ・ワ・ナ・だー! ヽ(^o^)丿

『ありがとう。岐阜県庄川。あーもうこのまま帰ってもいいや』とか素で思ってしまった。4時間かけて来たのに、1匹釣れただけで大満足。
久々の岩魚は、本当に綺麗だった。

よし、もう1匹。と思ったが、50mぐらい前方に餌釣りの人が2名見えたのでとりあえず車に戻る。寝ていた彼女がようやく起きたので、もう一度道の駅に引き返す。

気温も6℃まで上昇。もう少し待ったほうが釣りには良さそうに思えたので、コンビニで買っておいたパンで朝食。『牧戸』地区まで移動し、彼女と二人で釣り開始。

自分がドライで大まかに釣った後、彼女がルースニングで釣り上がる。インジケーターがあったほうが彼女には釣りやすいと考えた。


2匹目

#16のフローティングピューパで2匹目を追加。しばらく釣ったが、この1匹で場所を移動。思ってたより人が多い。


上流へ車で少し移動。今度はヘアーズイヤーニンフ#16でルースニング。足場が悪かったので彼女は上から見学。
魚影がチラホラ見えるので、しつこく・それはもうしつこく流し続けると、『しょうがねーなー』といった感じで岩魚が釣れてくる。


稚魚放流? ヒレが綺麗

アマゴより性格がおおらかなのか、しつこく粘ると釣れてくれる。はるばる来た甲斐があった。良い川だ! 岐阜県最高!


逃亡・・

2つ上の魚と比べると、ヒレが小さく、色も薄い。多分これは成魚放流だろう。ストマックを確認する。

これだけを見たら『何でもOK』という感じ。このポイントでは岩魚も釣れたがでかいウグイも何匹か釣れた。


ヒレがすごい

外道ではあるが、引きは強烈で楽しい。

ふと川底に目をやると、30cmぐらいの魚影を2つ確認。ウグイかと思ったら、背中に散らばる白点は紛れもなく岩魚!
ヘアーズイヤー、ミッジピューパ、エッグ、果てはアウトリガーまで試したが完全に無視。車で寝ていた彼女を起こし、昼飯を食いにまた道の駅桜花温泉へ戻る。


道の駅真下の流れ

かなり感じの良いポイントだが、相当攻められているらしく無反応。レストランでほう葉味噌定食を食べてしばし休憩。


長くなってきたのでしばし一服

Oo(-。-)y-~~~

グレインの新製品フライリール、クーゼ欲しい。通販探したけど¥4860が底値かな?安い割にはしっかりできてそうだ。ラージアーバーだし。
 
それとウルトラ4ライン。¥6560は安いのかな。ウェーダーとシューズもボロボロだし、夏のボーナスまで我慢するか・・・。あ!その前に自分の部屋用のクーラー買いたい! 金が・・・。


 昼飯を済ませ、本流の上流を見に行くが、川に入り難そうな感じ。


魚の姿はあったが・・

良さそうな支流が何本かあったが、通行止めになっていたり道路と川の距離があったりで川に近付けない。

午前中良さそうだった一色川へ移動。橋の上から魚が浮いているのが見えたので、ドライで釣りを開始。
シロハラコカゲロウと思われる、白〜淡い黄色のメイフライがチラホラ飛んでいたので、黒系の多い自分のフライボックスから数少ない明色系のパラシュートを引っ張り出して8Xのティペットに結ぶ。





ドラグにさえ注意すれば、同じポイントから2〜3匹釣れてくる事もあった。小型が多いのは多数の釣り人が先行しているためか。しかし、小型と言えど色艶、ヒレの状態は素晴らしく、サイズの割には引きも強い。

岐阜県庄川最高!

もうね、荘川村へ引っ越したいくらい。近所にこんな川がある人達は幸せ者だ。
こんな事言ってると、よく『三重県では海釣りができるからいいじゃないですか』とか言われますが、こんな川なら津の海と交換しますよ。

 時々良さ気なポイントを彼女に釣らせるが、フライには出るがフッキングには至らない。口出しせずに放っておいたら(自分が必死なので)、キャスティングがかなり様になっている。

チビイワナはかなり釣れた。サイズなんてどうでもいい。岩魚が釣れるだけで気分はハイテンション。『良い川やー。めっちゃいい川やー!』と繰り返しながら釣り上がる。

不思議なのは先行者がかなり入ってるのに(砂地は足跡だらけ)釣れる事。岩魚の性格か、魚影がメチャクチャ濃いか、俺が上手すぎるかのどれかだろうな(あ・今『けっ!』って声が聞こえたような・・?)

これ位のサイズでも、4番ロッドが結構曲がった。アマゴと最も違ったのは、フライをがっちりくわえる魚が多かった事。バラシは数える程しかなかった。

交代で釣っていたので、彼女がフライを流している時はそれを眺めていた。飛沫があがり、フライが消える。

1テンポ遅れて彼女がロッドを立てる。ついに彼女も1匹ゲット。

『やったー! 釣れた!! 綺麗ー!!』

良かった良かった。遠くまで来た甲斐があった。



『焼いて食べたいー!』(←オイ)


食べるのは勘弁してもらいました

堰堤を越えた所で、さらに彼女が1匹追加。2匹釣ったらまぐれじゃないですな。


 その後、小型は数匹釣れたが、反応が極端に無くなった。イブニングも狙ってみたかったが、今日中に三重県に帰れなく恐れがあったのですぐ前に餌釣りの人が2名入ってきたこともあり、引き上げる事にした。

結局、トータルで25匹ぐらい。大物は釣れませんでしたが充実した1日でした。

岐阜県荘川、素晴らしい川でした。年に1回は来たいと心底思いました。岐阜県の方達、この川を大切にしてください。本当に素晴らしい川です。


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