4/29 岐阜県
揖斐川水系 某川
ついに、河川名を伏せての釣行記が当サイト初登場です。揖斐川水系なんて表現は、場所言ってるようで言ってないも同然。
と言うのも、この川の情報はReturn To River管理人の『おいかわ』さんから、昨年の夏にメールで教えていただいた川。
人様のお気に入りの川を、こんな場所での公表は、さすがに勘弁していただきたい。
それと、実際にこの川を訪れて、その流れがあまりにもひっそりとしている、静かに流れている事から、そっとしておきたいと思ったのも理由である。
ナビを頼りに川へ着いたのは、9時を過ぎた頃だった。ナビの画面にはその川の名前が既に表示されている。
しかし、我々(俺と彼女)は川とは逆方向に車を走らせていた。
理由
・遊漁証を売ってる所が見つからない
・メシを売ってる所が見つからない
・ガソリンが無くなりそう
・トイレに行きたい(彼女)
なんという無計画さ。とりあえず、
メシ→我慢する
ガソリン→あと50kmは走るだろう
トイレ→そこら辺の草むらで、しゃがんでください
という、素晴らしい解決策が見つかったので、残すは遊漁証。上流で売ってると思い、車を走らせると、養魚場で販売していた。
かなりピンチだった彼女も、トイレを借りてほっと一息。初めての川へ降り立つ。緊張の一瞬。
藪に覆われた所が多い
道路から見ていた印象では『釣りやすそう』だったが、実際水の中へ入ると、流れが速い。川幅は広いところで5m。しかし水量は多く、ポイントが見極めにくい。
増水しているようにも見えたが、普段の様子が分からないので比較のしようがない。
50m程釣り上がるが、カワムツさえフライに出ない。時々上の道路を釣り人が歩いてくる。ゴールデンウィークだから仕方ないが・・。
ここなら絶対に魚が付いているだろう、というポイントで、#16ソラックスダンを使ってようやく1匹。コンディションの良い、銀色の綺麗なアマゴだ。
明るい色調の魚
ポイントを移動するため、川からあがる。途中お婆さんと立ち話。
『この辺ってアマゴ釣れますか?』
『昔はいっ・・(2秒)・・ぱい釣れたけど、特に今年はダメ。上で工事してるから、多分今年は難しいよ。○○谷がいいと思うよ』
詳しく聞くと、ご主人が釣り好きだそうで、今年は行ってもほとんど釣ってこないらしい。昔は家の前でも釣れたが、今は支流かかなり上流へ行かないと魚がいないそうだ。
上の写真のような、浅く、速い流れが延々と続く場所が多い。ポイントを見極めにくい。
教えてもらった谷は、車を停めようとしたら上から釣り人が歩いてきたので断念。上流へむかう。
出演(腕のみ)彼女
覆いかぶさる木々。8’10”のライトスタッフでは持て余す。どんな川か分からなかったので、どこでも使えるようにと持ってきたライトスタッフ、まさに無用の長物と化す。
7’6”のオービス・ティペットを使う彼女を先に行かせ、自分は小場所でちょうちん釣りに励む(泣)
細い流れ
せこい釣り方でようやく2匹目。サイズの割には体高ある。釣ってて思ったが、アマゴより岩魚が似合いそうな渓相だ。
糸が絡まった彼女を追い越し、岩の陰からなんとか1匹。
白っぽい
釣れる魚は綺麗だが、時期が時期なだけに、川の規模のわりには人が多すぎる。来る時期を誤ったかな?
もっとゆっくり楽しみたい川だと思った。
岩の間から水が染み出ている場所が多い。もしかすると、夏場でも水温が上がり難い川なのかもしれない。
点在する炭焼き小屋。小学生の時に行ったキャンプ以来、久々に見た。近くに来ると懐かしい(と言うより、燻製の)匂いがした。
今でも残ってるもんですねぇ。古き良き日本の風景が。
ピンクの絨毯
2時で釣りを切り上げ、帰路につく。レンゲ畑が広がっている。
大漁でもないし、大物が釣れたわけでもない。しかし、妙に充実した1日だった。