3/29 三重県
宮川


ひーとーりーだー!!(ワーイ!)

 今日は久々に一人での釣りです。
彼女は仕事で昼過ぎまで帰らない。用意するタックルとウェーダーが、自分の分だけで良い事が、やたら気楽に感じる。

朝の6時に起きて、桜の花がチラホラ咲き始めた初春の道を、宮川目指してぶっ飛ばす。


0.5分咲き

 目的地は宮川ダム上流。
桑木谷等の入渓しやすい場所ではなく、下手すりゃ死んじゃうかもしれない某谷。

コレを見た方が行って死んじゃうと困るので、谷の名前はそっと私の胸にしまっておきます(Dカップ)

有志による発眼卵放流は行われる事があるそうだが(漁協に確認)、成魚放流・稚魚放流は一切行われていない。水をかついで入れる場所ではないからだ。



携帯の電波が届くうちに彼女に電話しておく。

『おはよー。 あのさ、今から○○谷行くから、夜8時になっても連絡が無かったら、捜索願い出してな

『うん、わかったー。じゃ・がんばってね』 プチ。 ツーツーツー。








やさしいなぁ・・・(涙目)







何回通っても恐いダム沿いのトンネルを抜ける。恐さをお伝えするため、記念撮影。
気のせいか、画面右下に変な物が映ってしまっている。

















軽いジョークですよ?(笑) 

もしかして画面に顔近づけて凝視しちゃいましたか??




・・・・さて、この日記読むのを、半分ぐらいの人が怒って止めてしまったような気がしながら、釣行記をお伝えします(←自業自得)

ロッドの用意をしていると、家を出た頃は弱かった風がかなり強くなってきた。キャストしなくてもラインが宙を舞っている。

藪を抜け、崖を下り、ようやく川に到着。

さあ、釣るか!

相変わらず険しい渓相。遡行は慎重を要する。自分の場合はスキップで登っていきますけどね。   はい。そんな事したら100%死んじゃうネ。

周囲を見回すが、ハッチしている虫がほとんど見当たらない。と言うより風が強すぎて飛ばされてしまっているようだ。
よく探すと、岩の隙間に#16ぐらいの黒いカディスがいた。

そこで、#16のクイルボディパラシュート(黒)のテイルをカットし、釣り開始。上流からの強風で、キャストしてもフライが押し戻されてしまう。

風に負けないようフライを叩き込む。場を荒らすが、リーダーを水面に突っ込む感じで、強引なキャスを繰り返す。

横から飛び出してきた影が、フライをくわえた。


まず1匹

時期が早いのか、あまり元気の無いアマゴ。同じポイントで、フライが再び水面下に消える。


黒い

サビの残る、痩せたアマゴ。この時気付いたが、水が驚くほど冷たい。ダム下の初春を感じる支流と比べ、この谷はまだ冬の終わりといった感じ。

ただ、魚はフライをガッチリくわえていた。腹が減っているのだろう・

釣れる魚は皆痩せている。サイズは特に大きいのもいなければ、小さいのもいない。
夏になると、この魚が驚くほど美しい魚体になる。

もう1匹追加。岩を登ったり降りたりスキップしたりで、体力的にも辛くなってきた。風の当たらない岩の影で休憩。

不意に『パラパラパラ・・・』という音が聞こえた。と思った瞬間、『バキバキバキ!』という枝が折れる音に変わり、直後にガゴン!! という音が辺りに響いた。30m後方で落石。

 一瞬見えたけど、直系30pぐらいの岩が転がり落ちてきたようだった。
危ない危ない。


アレに当たる確率と、阪神が優勝する確率、どっちが高いだろう・・・? しばし悩む。








石に当たる確率の方が遥かに高いな



 さらに釣り上がるが、魚の反応が無い。水量も貧弱になってきたので、引き返す事にした。


水が見えない

引き返す途中、ふと気になった。上の写真の巨石の下に、木が挟まってるのが見えますか? 転がったって事か?このでかさの岩が!?

周囲の山は、杉のほとんど無い自然林。夏場、テレストリアルが有効なのはこの山のおかげだろうと思う。
新緑の季節に、もう一度来れたらいいな、と思う。


岩の切れ目に川がある

ようやく入渓点に到着。その頃には冬の運動不足が祟って足にきていた。気が緩んでいた事もあり、普通の大きさの石につまずいて転びそうになった。

『もう大丈夫』と思った時が、一番気をつける時だと、改めて再認識。川をなめてはいけません。

はて? こけそうになった奴が何言っても説得力が無いような・・・。(←ない)




ダム上の釣りを無事終了し、次はダム下の支流へ。川下から追い風が吹くと予想される支流へ向かう。



ダム上の谷と比べると・・・

なんて開放感。背中に風を感じながら、ゆったりと釣り上がる。ガガンボ、各種メイフライがポツポツハッチしていた。

いそうなポイントには、ほぼ100%魚が付いていた。最近放流された魚と一目で分かる魚体だったが、ゆったり釣れる川は好きだ。



10cmサイズが、ポンポン飛び出してくる。


ポン


ポンっと。

コンスタントに釣れるので、フライをチェンジ。と言っても、パターン・サイズ・カラーも同じパラシュートF・ピューパだが、フックが違う。

それまで使っていたTMC2487BLから、TMC2499SP-BLに変更し、釣りを再開。
ティムコならびに島崎憲司郎氏が絶賛する(作った人達だから当たり前か)SPポイントフック、現時点ではそれほど良いとは思えていない。(100点満点中60点って以前言ったっけ?)

まず、釣る以前の問題だが、SPポイントフックは各々1〜2X程度ヘビーワイヤーを使用しているので、沈みやすい。




結果から先言う。トータルで5匹以上釣ったが、良型を2匹ばらした。
1匹目の良型は『アーーッ! チクショー!』だったが、2匹目の時は思わず


『何じゃそれー!!?(怒)』だった。
普通のバーブレスよりバレやすいんじゃないかと思い始めた。て言うか、釣れた小型も含め、フッキングが浅い気がする。

そして沈みやすいもんだから、さらに腹が立つ。

SPポイントの構造というより、2499SP-BLフックのポイント、少し上に曲がってるんですが(正式にはSP"R"-BLと言うらしい)コレに問題がある気がする。

TMC100SP-BLも試しているが、沈みやすい点に目を瞑れば、特に不満はない。
が、同じ値段出すなら自分はTMC902BL買います。

SPポイントフックはもうしばらく試してみますが、今回でさらに評価は下がった気がしています。
個人的には『使えねー』の烙印押す、1歩手前まできているかもしれません。デザイン重視のフックって事はないよな?


ま・こんな試行錯誤が面白いんですけどね・・・(笑)

文章が長くなってきたので写真をまとめて掲載。風がなければもう少し釣れていたのになぁ・・。

そして、綺麗な写真が撮れました。多分去年の稚魚放流。もしくは発眼卵放流の2年魚だと思う。
急流の中に定位していたたくましいアマゴ。



こんな魚がもっと増えるといいな!


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