3/15 三重県
宮川


 前回の釣行は雨に祟られ、先週は強風で釣りを断念し、今週こそはと思っていたら天気予報は無情にも雨の予報。

でも、予報によると天気はスッキリしないものの、風は強く無さそうだったので、金曜の段階で準備万端。釣りをする谷も決定済み。しかし前日から用意を完璧にしておくとデメリットがある事に気が付いた。



それは何かって言うとね、眠れない。仕事終わって帰宅して、すぐに風呂と飯終わらせて、一杯飲んで夜9時には就寝。朝5時に起きて出発、7時前には宮川到着とかパーフェクトな計画立ててるのに、夜の12時回って日付が変わってるのに、まだフライ巻いてるってどういう事だよ?


しかもこの時期にアントとか大量に巻いてるって、あんた気が早すぎだよ。
さり気なくアントとあんたを掛けた駄洒落って、誰も気付かネーだろ。




笑え。




そんな訳で、朝起きたのは予定を1時間半オーバーして6:30。カーテンを開けるとやっぱり降ってます。
でもこんなの、気の持ちようでなんとでもなる。やや大粒のだと思えば、全く苦にならない。(←無理がある)
霧がシトシト降る中、一路宮川へ。霧はシトシト降らないとか言う苦情は受け付けません。



前回もそうだけど、今テストしている物が2つある。

1つはオービスのロッド・ティペット#3。もう一つはTMC2499SP-BLフック。オービスのティペットは近々タックルレビューで登場すると思うが、SPポイントのフックはお薦めのツールで出すか微妙なところ。

悪くは無いけど特に良いとも思えない。現時点では100点満点中60点ぐらいの印象。¥80余分に出す価値があるかどうか(←セコイ)もうしばらく見極めたい。




 宮川に到着して、ダム下の某谷に潜入する。雨のせいか釣り人がほとんどいない。一旦上まで車を走らせ、様子を見たがフライフィッシャーを一人見かけただけ。
ゆっくりタックルをセットし、川の中へ。


この写真で、どこの谷かわかる人もいると思う

時折、視界をかすめるように虫が飛んでいく。確認できたのは#30ぐらいのミッジ、#14ぐらいのガガンボ、コカゲロウと思うけど小型のメイフライ。

ハッチがあるようなので結んだフライは#18のパラシュート。砂地に足跡が無いのを確認して、一級ポイントのみに的を絞って一気に釣りあがる。

するとすぐに反応があり、フッキングと同時に素晴らしいサイズだと分かる魚がロッドを曲げる。









素晴らしい


いちいち写真撮るなとか言われそうだけど、まあね、ホラ、色々あるじゃないですか。
例えばさ、これが今日最初で最後のアマゴとかさ。ね?

100mぐらい釣り上がるが、この魚以外はバラシが2回だけで、反応がかなり悪い。やっぱりドライはまだ早いのかと思い、#18のビーズヘッド・ミッジピューパに変更。

風がなく、釣りやすい。


水に濡れると非常に滑りやすい宮川の岩

かなり深い淵でミッジピューパを沈める。すると・・・

ようやく『1匹』って感じ。サビが残ってるので、去年の稚魚放流の魚だと思う。お腹がパンパンで、餌には不自由して無いように見えた。

この魚を釣ってから、谷を移動。ダム上に行こうかと思ったが、雨の日は落石の危険がかなり高いので、おとなしくダム下の谷をウロウロする事にした。



 次の谷に到着。ハッチが結構あり、ドライで十分いけると判断。#16のフローティングピューパを結ぶ。



ザブッ・・・・!? ウェーダー越しにでも分かる水温の低さ。前の谷とは明らかに水温が違う。この谷は夏場でもよく釣れるので、年間を通して水温が低めなのだろう。

砂地に真新しい足跡があったので、小場所に片っ端からフライを叩き込む。
ベストシーズンなら無視しそうな緩やかな流れでまずは1匹。




そして2匹目。右のアマゴが特にそうだけど、お腹がパンパン。この水温でも、宮川には餌となる水棲昆虫が豊富に生息している事を物語っている。


しばらく釣り上がるが、反応が鈍くなる。雨が少し強くなってきて、フライがすぐ沈んでしまうので、こまめに水気を切ってフロータントを塗りながら遡行する。

ここは絶対いるだろうって感じの流れ。手前から慎重にフライを流していくと・・・


さらに1匹追加

釣れてくる魚は全てお腹が張っている。ちょっと調べてみたくなったので、周囲の石をひっくり返して恒例の水棲昆虫チェック。

こんな感じでした。注目したいのは左上のガガンボ。結構な量がハッチしているようです。魚は(ヨシノボリ?カジカ?)落ち葉の中で寝てたのを、運悪く俺に掴まれた2匹。もしかしたらアマゴの腹にも入っているかもしれません。



この水棲昆虫チェックで体力の80%を消費したため、温泉でも寄ってもう帰ろうかとも思ったが(←軟弱者)、気合いを入れなおして堰堤を一つ越える。



砂地に足跡が無かったので、『今日はまだ先行者が入ってないな・・・』と思いながら釣り上がっていたら、一級ポイントでコンスタントにアタリがある。

指サイズのアマゴが多かったが、おそらく去年の稚魚放流と思われるアマゴが釣れてくる。水はかなり冷たく、長良川を少し思い出した。

この魚で本日は終了。なんかようやく『解禁した!』って感じのフライフィッシングを楽しめた1日でした。このままいけば、来週ぐらいからベストシーズン突入だと思います。

やっぱり宮川はいいなー。と思いながら、帰路に着く。



いつの間にか、雨はすっかり上がっていた。


トップメニュー釣行記>3/15 三重県 宮川