TIEMCO
Euflex xf
#3
このロッド、管理人がバイト代を貯めて初めて購入した低番手ロッドであり、3万円を超える『本格的』なフライロッドでした。
それまで使ってたのは入門用のセット竿と、安売りしてたダイワのロッホモアXぐらいだったんですが、これを買った時『あぁ・・・これで俺も童貞捨てた一人前』とか思ったもんです(オイ)
値段の高い(当時の自分には)ロッド買ってフライの腕が上がったと思い込むあたり、若かったですねぇ。18歳の俺は(遠い目)
長々と思い出話語っても仕方ないんで、バッサリレビューすると
『色々な部分で作りは甘いが良く出来たロッド』
こんな感じですですかね。
『作りが甘い』ってのは読んだそのままで、同時期に発売されたシマノ・フリーストーンなんかと比べてしまうと、ラッピングとかガイドのスレッドワークなんかじゃ圧倒的に劣ってます。
工場で働くオバチャンのレベルの差かもしれないけど
ロッドケースなんかも思いっきりプラスチックまんまで、同じくフリーストーンの細身でお洒落なアルミケースと比べたら目も当てられない。竿自体を包む布袋も安っぽい。
グリップのコルクの質も良いとは言えない。
上記の『見た目』は実際の釣りでは関係ないんですが、実用的な部分で『甘いな』と思った事は、リールポケットの接着が弱くて外れたことですね。
不良品だったのかもしれませんが。
今出てるXFの後継はXFPとXFVになりますが、仕上げは良くなってるみたいですね。
便乗して価格も上がってるけど。
XFVなんか5万ですよ5万!奥さん!!
・・・調子に乗るなよティムコ(←お前がな)
今はもうXF買えないと思うんで、アクションが引き継がれてるなら、このロッドは初心者に薦めたかったんですが、このお値段じゃ無理ですなー。
ちなみに俺は
初心者にオススメ=上級者にはダメなんて考え方はしていません。むしろその逆です。
初心者にオススメ=上級者が気楽に使える こう考えてます。
ビギナーが使いやすいロッドは、上級者にはメチャクチャ使い易いものです。
アクションは、当時のカタログでは、たしかパラボリックアクションとなってたと思うんですが、岩○先生の神通力によってベナベナのロッドがやたら増えた昨今において、このロッドはファーストアクション(ティップアクション)と言ってしまっても良い気がします。
バットが硬いのかと言われれば決してそんな事は無く、15ヤードもキャストすればバット部分に『ググッ!』っとラインの重さが乗ります。
当然、15cmぐらいの魚でもやりとりが結構楽しめます。
それと軽い! バット部分なんか折れそうな感じがするぐらいです。これが結構重要で、自分の釣りスタイルはチャラ瀬だろうが激流の中だろうが、魚がいそうなポイントには片っ端からフライを叩き込んでいくので、当然キャストの回数が増えるわけです。
従ってロッドが軽ければ疲れにくい。軽いって事は重要だと思ってます。
総括すると、このロッドは『軽くて柔らかい。でもバットがしっかりしているファーストアクション。釣り上がりにはもってこいのロッド』
こんな感じですかね。
買ってから数年間はこれしか使わず、新しいロッドを購入してしばらく冬眠。経験をそれなりに積んで(と・自分で思ってる)再度使ってみたら良いロッドだった。
別れた女と再会して、初めてその女の素晴らしさに気付いたって感じです(ここだけ読むとかっこいい気がする)
XFP/Vがこのアクションをキッチリ継承してるんなら、買いたいですネ。
追伸 入門モデルのGSがリリースされましたが、どうやらコレが旧モデルとなったXF・EXに該当する模様。