8/26 安濃川調査釣行・発眼卵放流実施に関する報告


8/26に安濃川へ発眼卵放流の調査に行ったのでご報告。
しばらく間が空いたような感じですが、そうではありません。自宅から30分程度で行けるので、土曜日の早朝や休日で時間が余ったときに、密かにちょこちょこ足を運んでいます。

しかし・・・・正直、行っても書く気が失せる。いつも放流したアマゴを確認できん。しかもウヨウヨ群れてる鮎とカワムツ。

昨年の同時期は、解散した漁協が放流した居残りアマゴがポツポツ釣れたが、今年はその姿すら見かけない。

 

その代わりに、豪雨災害以前の状態かそれ以上までに勢力を拡大したのがカワムツさん。アベレージでも12センチぐらいあり、大物になると18センチぐらいある。引きも強烈。

 

第1回の放流は、ど〜〜もカワムツさんの総攻撃をくらって壊滅に近い状態かも。
しかし、10センチ程度の稚魚を2匹確認できた気がしたので(釣れなかった)、全滅ではないらしい。次回放流の際は、ボックスの回収を遅らせるなどの対応が必要と感じた。


アマゴの姿を確認できたポイント

次回放流となると、「おいおい大丈夫かよ」と心配される方も多いでしょう。有耶無耶にするわけにもいかないので、結果を簡単にご報告します。


 掲示板でもお騒がせしましたが、漁協の無い安濃川での発眼卵放流について、県知事の許可を受けてないのは違法(三重県規則と条例違反)行為ではないか、また、違法行為を奨励するような行為は、教唆罪の疑いもある、とのご指摘を頂きました。

当初から、私は違法行為である可能性は関係法令の何をどう解釈しても、限りなく0に近いと判断しておりましたが、結論から申し上げますと、やっぱり許可(許可申請)は必要ありませんでした。

「許可はいらないんですね?では放流します」「それは構いませんが、生態系や病原菌には気をつけてくださいね」とのやり取りを、私は「了解を得た」と判断し、証拠を残すために(実績作りのため)そう書いたのですが、結果的に「了解」の2文字で多数の方にご迷惑をお掛けする結果となりました。

「承諾」「容認」「是認」「内諾」「快諾」「応諾」「OK」「No problem」「いいんじゃね?」
なんて書いとけば、こんな事にならなかったのか・・・・・。
「県の水産室からはNo problemとのご回答を頂いております」とか?

アホか。


しかし、今回の件を巡っては県の水産室や役場、他県の水産室、水産庁、環境省と途中から笑える範囲にまで話が飛び火し(みんな責任負いたくないからね)、最終的に「・・・と言う理由で、やはり許可を受ける事を求めるものではありません」とのanswerを○○の方からreceiveしました(←オイ)

その説明を聞き終わって私は一言。

「・・・って私、最初からそう言ってるんですけど(汗)」 

仮にダメだと言われた場合に備え、理屈でガチガチに固めた嫌味たっぷりな長文の反論を用意していたのですが出番無し。ちょっと泣けた。

 結局、公務員の方々を中心に多くの方が対応に疲れただけで、私にとっては何一つ得るものはありませんでした。

じっくり、ゆっくり、温和に、友好的に県や役場の信頼を得て、規則の改正や釣り場環境の改善、不法投棄防止の改善策を働きかけていく私の夢は、全く予想していなかった突然の事態によって、大きく方向転換せざるを得ない結果となりました。

第1回目の発眼卵放流を終えて県に報告し、好意的なお返事まで頂いたので、かなり友好モードの手応えと共に「最初の1歩は大成功」と思っていたのですが、今回の件で20歩ぐらい後退した感じです。また1から・・・・マイナスから出直しです。




これからの時代、いや、いつの時代も、何かを守るためには、その志を引き継ぐ、次世代の力が必要であると私は考えています。

それは文化であったり老舗料理屋秘伝の味、または伝統工芸の技術、今回の件で言えばアマゴが釣れる自然環境や天然魚、天然林、清涼な水であったりするのですが、その重要性を理解してくれる「次」の存在がなければ、その志は一代で消え失せます。

食いに行ったことも無い料理屋の秘伝の味を、誰が守るのか?
それを守っていくのは、年老いた料理屋の主人じゃありません。この味を絶やしてはいけないと気付いた跡取り息子であり、味を知る客達です。


「アマゴやホタルが棲む、地元の安濃川を守ろう」と言ったところで、プールしか行ったことの無い子供には何のことか分かりません。アマゴやホタルが生息できる川の尊さ・それ以前に、川の存在自体を知らないからです。

私は、子供達が気軽に魚や自然に触れ合える身近な川として、安濃川は貴重な存在だと思っています。

よそ者から見たら、護岸されまくって不法投棄があちこちにある汚い小川かもしれませんが、それでもアマゴが棲める環境を保っていることは、素晴らしい事だと考えています。

私が放流したアマゴを、子供連れで遊びに来たが父親が釣り上げ、「これはアマゴという魚で、綺麗な川にしか棲めない魚だよ」と教えてあげられる機会を提供できたら、これ以上ない成果だと思います。

 投げ出したくなる気分に一時なりましたが、皆さんご承知のとおり、当サイト管理人の諦めの悪さは天下一品です。立ち直りの速さはさらに上をいきます。



と、言う訳で、第2回発眼卵放流。県と役場には昨年に引き続き、actionせんとkeep致したくば候とreportしているっぽい気がしますが定かではないとも言い切れませんって誰かが言ってましたよ!(←意味不明)



ゆっくり、あせらず頑張っていきますので、見守ってやってください。




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追伸 今回の件については、メール・電話等で各方面、かなりの量の持論、見解、立証が展開されました。

しかし、最初から「争点にさえなってないよな・・」と感じていた私にとっては、気分的に「酢豚にパイナップルを入れてはいけない。理由は・・・・」「何をバカな事を。この料理の本に、パイナップル50gとハッキリ書いてある・・・・」という議論を1ヶ月続けた感じで、最終結論は「味付けに気をつけて、火加減に注意さえすれば、後は好みの問題だ」で結論が出た気分です。

「私、最初からそう言ってますよね?」ってね。

ついでに、公務員ってのは白黒ハッキリしたものの言い方を好まないみたいだけど、思っていたより遥かに真面目に、市民の声を聞いてるなって印象を持ちました。

有意義で真剣な議論にさえ持ち込めれば、間違いなく強力な力を持った味方になってくれるはずです。彼らを本気にさせるのは対立によって得られるものではない。

必要なのは、市民と行政の協調と協力関係であると私は考えています。


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