アマゴ発眼卵放流記
2005年12月10日 三重県 安濃川
〜途中経過報告とペットボトル観察記〜


前回の放流記には少し続きがありまして、実は孵化の時期とボックス回収の時期を見極めるため、3粒の卵を持ち帰ったんです。


これがその卵

水温から考えて、冷蔵庫で保管する事になるわけだが、さてさて、どうなることやら・・・。

とりあえず、ゴミ箱から500mlのペットボトルを一本取り出し、水で洗う。熱帯魚を長年飼っていた経験からすると、中に入れる水は水温・カルキ・ph濃度・酸素濃度に注意しなければならない。

しかし、それらを調整できる薬剤は手元に無く、浄水器から出した水にそのまま「ポチョポチョポチョ」と卵を投下。
カルキは安物とはいえ浄水器を通したので、多少は抜けてるでしょう。酸素も多少溶け込んだはず。PH?知らんがな。多分7ぐらい。水温?・・ゴクゴク。うん、13度ってところ。

温度の急激な変化か、中でグルグル動く発眼アマゴ。やべー。この時点でご臨終になってないといいが・・・。


10日後。ペットボトルの卵は変化なし。目の部分の黒色がハッキリした気がするが、全体的に色がやや白くなった。死んじゃったんだろうか??

土曜日だったので安濃川に向かい、放流ポイントをチェック。

多少、落ち葉が引っ掛かっていたが異常なし。虫カゴ改良型ボックスを覗いたが、孵化した魚は1匹も見当たらず、死卵が1個。卵の表面に薄っすらとシルトが積もっていたのがちょっと心配。


さらに3日後。仕事から家に帰ると・・おぉーーーーーッ!!

嬉しさのあまり、実家(近所)にいる嫁さんにソッコーでメールを打つ。

「アマゴの赤ちゃん無事生まれたよ!」

返信

「アンタの赤ちゃんが泣き叫んでるので、はやく帰ってきて(訳:はよ帰ってこんかいボケ)

スンマセン・・_| ̄|○

なんかピコピコ泳いでる。かわいい奴め。とりあえず「アマ太郎」と命名。電気をつけると意外と早いスピードで泳ぐ。生まれてすぐなのに泳ぐ力はかなり強いらしい。

次の日、仕事から帰るとさらに1匹生まれかけ。「アマ次郎」と命名。頭全体が殻で覆われているが、苦しくないのだろうか?

この状態でも泳ぐから凄い。2センチぐらい45度上の方向に泳いでは底に沈む事を繰り返しているが、殻がなかなか取れない。
ペットボトルを揺すってみたところ(←やめたれよ)、驚いたアマ太郎が発狂したように猛スピードで泳ぎ始め激突。殻がうまいこと外れ、アマ次郎も無事誕生。難産でした。

そして3日後・・というか、この日記書いてる今日ですが、アマ三郎も無事誕生し、アマゴ三兄弟が勢揃いした。

どれがアマ太郎か分かんないけど。

1週間ぶりに安濃川へ向かい、バイバート・ボックスの様子を見ると、かなり落ち葉が引っ掛かっていた。取り除いて前回同様、虫カゴ改良型ボックスの窓から中を見る。


ゴニョゴニョゴニョ・・

結構な数が孵化していた。記念に水中撮影。
死卵は2個ほど。色が白っぽいのは、多分生まれかけの卵だろう。この感じだと、来週には殆どが孵化しそうだ。下段スペースにうまく落ちてくれることを願う。

拡大すると、こんな感じ。殻に亀裂が入って水が入ると、卵は白っぽく変色するらしい。

今の時点ではかなり順調。このまま年を越えてくれ!


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