なぜ河川名を公開するのか?
断っておきますが、このサイトの目的は
『管理人オススメの、釣れる川の情報バンバン教えます』ではありません。
だってそんな事したって意味無いやん(オウ! 関西弁出ちまったよ) てゆーか自分そんなお人よしじゃ無いです(断言)
トップにも端的に書いてありますが、このサイトを立ち上げた目的は
『(三重県の)フライフィッシングの地位向上と河川環境の改善』なんです。
河川環境の改善ってのは、ダム開発とか自然破壊という言葉でよく言われる自然環境や、管轄する漁協や行政システムの問題、つまり社会環境。
そして我々釣り師を含めた人間の諸行為。要は川をとりまく外的要因全てです
そんな深刻な問題をこんな三流サイトが扱おうってんだから
片腹痛いにも程があります
しかし『豚もおだてりゃ木に登る』の心意気で、がんばってみようと思います。
ただし『○○と煙は高いところに登る』って言いますんで、そうならないように気をつけます(泣)
話が90度横にそれたんで(←それすぎ)元に戻すと、具体的にどのような形で釣り場の状態を、フライの地位を向上させるかって事が問題です。
この事について方法は色々あると思うんですが、個人的には人を集める事が重要だと思うんです。
漁協に『遊漁証が高すぎる』とか『放流量が少なすぎる』という意見を言ったとして、二人や三人の意見なら間違いなくシカトでしょう。
しかし100人・200人の意見なら、漁協の方針を変えることが出来るかもしれません。
仮に自分の好きな小さな川で、ゼネコンに金まわすだけの不必要なダム建設が計画されたとして、誰が止めます?
俺一人が『ダム反対!』とか言ったって誰も聞いちゃくれません。
耳を傾けてくれるのは我が家の愛犬ミッキーぐらいです。(それさえ怪しい)
まぁ確かに一般的には、ホームページや雑誌で河川名を公開したり詳細なポイントを紹介するのは、釣り場の荒廃(ゴミ捨て、違法駐車、騒音、乱交、乱獲、密漁)を招く可能性があるため、よくないと言われています。
この事は自分自身十分わかっているつもりですし、河川名を公開しないサイト管理者の方針も理解できます。ケチくさいって言ったらそれまでだけど
しかし、知名度があまりにも低いがため、堰堤や護岸工事で『川』ではなく『水路』に変えられた小さな川を多数知っています
私事ながら卒論の研究テーマが『日本の河川をとりまく環境』だったんで、取材などにも行ったんですが、『よくもまぁこんな小さな川のこんな最深部に、こんな物を作ったなあ』の連続でした。
つまり、当サイト管理者の考え方は、こうです
あえて実名を公開することによって、多くの人に各地域の川を認知してもらい、その川を好きになってもらうことによって、つまり『ファン』を増やすことによって荒廃、乱獲、不要な開発から川を守る。
こんな感じです。
名前を伏せて、つまり隠すことによって河川を荒廃から守るのは、言わば釣り場の未来を考えた『静』の解決策だと思います。
これに対し、当サイトはあえて認知度を上げることによって、釣り場の未来を守ろうという『動』的な考え方な訳です。
人が増えるとゴミも増えるってのは世の中の常ですが、人の目が増えることによってゴミを捨てなくなる、つまり『相互監視』の状態にしたいわけです。
幸いこのサイトはフライフィッシャーのためのページです。
C&R実践者が多く、他の釣り方に比べ自然に対する知識と認識が高いフライフィッシャーの可能性にかけてみたいわけです。
人知れずひっそりと流れる川は、そのままなら問題ないのですが、知らないうちにひっそりと消えていく(消されていく)可能性がこの国では非常に高い。
それを守るためには、より多くの人に溪魚が釣れる川のすばらしさを理解してもらい、同志を集め、『多数の意見』を集束する必要があると思い、あえて河川名を公開するというスタイルになったわけです。
ご理解をよろしくお願いします