ダメです。



交通事故的超現実 その後


 2004年3月某日

 銀行のATMへ向かいます
 通帳記入をします
 うん、入金されてる
 示談金6万円
 これで、
 今回の交通事故に関するすべてが終わりました
 かかった期間は2ヵ月半
 

 前回は事故の翌日までの話でした
 今回はその後どういう展開になったのかを、
 実際の金額を交えてお話していこうと思います
 実際の金額を書いてないと目安にならないですからね
 でも、
ケースによって違うことをご理解の上お読みくださいませ

 警察関係について
 前回、翌日に事情聴取を受けましたと書きました
 その後はまったく警察に用はありませんでした
 あとはすべてお金、そう保険金の問題だけです

 加害者側の保険屋から保険金が出るのは当然の話ですが、
 それ以外に自分でかけてる保険からもお金が出る可能性があります
 また、家族がかけてる保険からもでる可能性があります
 俺が入ってる保険は生命保険と傷害保険

 まず顔なじみに生命保険のおばちゃんに聞いてみる
 でも俺は障害特約をつけてないのでお金は出ないらしい
 入院特約はついてるから入院すれば出たようですが
 今回はものすごく軽かったですからね

 続きまして傷害保険
 こちらはお金が出ました
 通院1日あたりいくらとはっきり決められてます
 いろいろ書類を取り寄せたり診断書とかが必要になるのかと思いましたが、
 俺が入ってる保険は10万円以下の支払いなら、
 申請書を書いて、診断書の代わりに診察券のコピーがあればいいのだそうで
 ということで、わりと簡単にお金が振り込まれました
 金額は1万6千円
 通院5日間だけでしたからねぇ

 もう1つ
 父親が家族を含めた傷害保険に入ってました
 そちらは事故証明書が必要となりました
 
事故証明書は警察ではくれません
 
交通安全協会に申請しなくてはなりません
 
申請書、というか振込書は警察に置いてあります
 この辺、なんでこんな仕組みになってるのかよく意味が判りませんが
 郵便局でお金を振り込むと郵送で送られてきます
 もちろん直接もらいに行ってもいいみたいです
 
だいたい運転免許センターにあるようです
 近くにある人は取りに行ったほうが早いでしょうね
 請求にはまた病院の診断書も必要でした
 その入ってる保険によってマチマチということですね
 ちなみに、父親の傷害保険からはまだお金が振り込まれていません

 と、周辺の保険関係を書いたところで本編に移りましょう

 通院は合計5日間しました
 仕事を午前中休んで病院へという感じ
 暇な時期だったら丸1日休むところでしたが、
 年度末に向けて忙しい時期でしたので、半日で済ませてました
 半日と1日では何が違うのか
 前回も書きましたが休業補償額が違うわけです
 
 でまあ、5日間通ったわけなんですが、
 どちらかというと5日間で俺が打ち切ったという感じなんです
 めんどくさくなりました
 それに骨に異常がない打撲だけなんで、
 医者に行っても「時間が経てば痛くなくなりますよ」と言われるだけだったので
 それじゃ、通うのもめんどくさいし仕事もあるしということで
 暇がある人は何度も通うとその分保険金が多くもらえます、ということで

 休業補償や慰謝料は基本的に通院した日数によって決まります
 なので治療が終わるまではお金が振り込まれません。当たり前ですが
 その間にまず最初に振り込まれたのが物の損害金です
 前回スーツやらコートやらカバンやらを保険屋が見に来たと書きました
 で、保険屋から電話がかかってきました
 「8万円数千円でいかがでしょう?」
 そうこれが
示談交渉というやつです
 俺はだいたい6万円くらいかなぁと思ってたので、
 この時点で俺の予想を大きく上回っていたわけですが、
 それを言葉にしては示談交渉では損をしてしまいますので、
 「数千円の半端な数字を出すくらいなら9万円にして」
 と言ったら「判りました」となりました
 いま思えばキリがよく10万円と言っておけばよかったかなぁと思いますが
 なにしろ、
 スーツはもともとズボンの生地が傷んできてて、
 そろそろ買い換えねばと新しいのを注文したばかりのところでしたし、
 カバンはもともと傷だらけで、
 事故でさらに傷が増えたので買い換えようかなと思ってたところ、
 父親が使ってなかったいいカバンをくれましたし、
 コートはそもそもいまでも使ってますので、
 トータルではかなり得してるかなと思います
 ということで9万円が振り込まれました

 次に振り込まれたのは休業補償
 休業損害証明書というのを総務等に書いてもらう必要があります
 もちろん自分の勤めているところのですよ
 そこには何日休んだかというのはもちろんのこと、
 給料の単価までかかれます
 その単価を基にして金額が算定されますからね
 俺の場合、休んだ総日数は5日間ですが、
 全部半日でしたので実質は2日半ということになりました
 で、振り込まれたのは2万5千円
 だいたい俺の給料が判ってしまいますなぁ
 
 最後になりました
 メインはそう、慰謝料です
 慰謝料も当然に治療が終わらないと交渉が始まりません
 
治療が終わってもすぐに交渉が始まるというわけでもありません
 保険屋が病院に診断書を書いてもらうのだそうですが、
 
診断書が出るのはものすごく時間がかかるらしく、
 3週間くらいかかることも珍しくないのだそうな

 なので治療が終わってからしばらく経ってからの交渉となりました

 慰謝料はもっとももめる部分です
 そう思っていたので、あらかじめ予想される金額をネットで調べておきました
 そうすると、いままで知らなかったことが明らかになってきます
 慰謝料には3つの基準があるらしいです
 1つは「
自賠責基準」、もう1つは「任意保険基準」そして最後は「弁護士基準
 自賠責基準が1番安くて、裁判基準が1番高いです
 自賠責基準というのは自賠責保険を基にして計算されるものです
 
治療日数×4,200円×2が基本です
 俺の場合通院は5日間、それと事故の日を含めて6日間
 6×4,200円×2=50,400円
 というのが保険屋が提示してくる金額なわけです
 そしてこの金額を提示されました
 
 保険屋が自賠責基準で金額を提示してくることは予想していましたので、
 俺は1番高い弁護士基準で計算しておきました
 弁護士基準とは、実際に裁判で示された金額ということになります
 裁判に持ってけばこれくらいはもらえるだろうと思われる金額です
 調べたところ俺は6万円くらいになりそうと判断
 いま思えば自賠責基準とさほど変わりません。日数が少なければこんなものです
 ちなみに任意保険基準とはその保険会社独自の基準らしいです
 
 ということで電話で交渉
 「……ということで50,400円となりました」
 「それって1番安い自賠責基準ってヤツですよね」
 「いえ、安いっていうわけでは……」
 「俺が調べたところだと6万円でしたけど」
 「……妥当な金額ですね」
 そんな流れで慰謝料は6万円で示談が成立しました
 
 物の損害金のときもそうでしたが、
 保険屋から示談書というものが届きます
 書いてあることは長いんで省きますが、
 この示談書にサインしたら加害者になんの請求もしませんよ、という誓約書でもあります
 金額が書いてあるのでそれに納得したら、
 自分のサインと振込先の口座を書いて保険会社に送ります
 この時点ですべての作業はおしまいです
 あとは待つだけ

 
 なんだかものすごく長くなってしまいました
 お金が絡むと長くなってしまうものですね
 一連の流れを終えた俺の感想ですが、
 「ものすごくめんどくさい」の一言に尽きます
 お金をもらうのって大変なんだなぁと認識したしだいです
 これで俺の交通事故の顛末記をすべて終わらせていただきます
 みなさまもどうぞお気をつけくださいませ
 そしてなにかあったら参考にしてみてくださいませ

 それにしても
 人より物の補償額のほうが高いんだよなぁ




                                  おわり




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