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盤屋さんの技術講座 |
盤の材料(2) |
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PAGE 13 |
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株式会社ホクト |
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update 2006.4.25 |
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121.ノイズ、サージ電圧(低圧)対応機器 |
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ノイズとは電気的な雑音のことで、電子機器の誤動作につながるためノイズ対策が必要である。 ここではノイズを軽減するための機器を紹介する。(配線のノイズ対策については「技術資料(1) 143.配線のノイズ対策」を参照) ・ノイズの周波数は電源周波数より高く、瞬間的なものから継続的なものまである。 :信号と同相のノーマルモードノイズと非同相のコモンモードノイズがある。hokuto ・サージとは一瞬だけ発生する急峻な異常電圧を言う(瞬間的ノイズの原因にもなる) ・これらのノイズ機器はノイズ発生源のできるだけ近くへ設置し、配線はできるだけ短くすること。 (長い配線はインダクタンスが大きくなり効果が無くなる)
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@サージキラー(スパークキラー)(AC100V、200V) |
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・サージキラーは下図の様にコンデンサと抵抗を直列にし、一体化したもので接点と並列またはコイルと並列に取り付けて サージ電圧を低減する。 |
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・使用電圧とコイル電流で選択する必要がある。 |
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Aノイズフィルタ(AC100V、200V) |
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・コイルとコンデンサを組み合わせて構成される。主に電源に使用される。 :コイルは周波数が高いほど交流を通しにくい→ブロックする効果 :コンデンサは周波数が高いほど交流が通り易い→バイパスする効果 ・ノイズ周波数に応じたフィルタを選定する必要がある。 ・ノイズフィルタへの配線は1次側と2次側を分離して配線する。 ・普通は、アース線(端子)のある側が電源側(ノイズを含む側) |
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Bバリスタ(商品名:ゼットラップなど:非直線抵抗)(AC100V、200V) |
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・バリスタは、加わる電圧が一定値を越えたとき抵抗が急激に小さくなる性質がある。 :コイルなどから発生するサージ電圧を吸収する。 ・連続して使用可能な電圧、抵抗が急激に減少する電圧、制限可能な電圧などの定格が あり、回路電圧や保護すべき機器の電圧などによって選定する。 ・サージ電流の大きさによってワット数が決められる。 |
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Cダイオード(ダイオードと整流器 参照)(DC回路のみ) |
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・コイルと並列に接続してコイルの逆起電力をダイオード経由でコイルに消費させ、 異常電圧を抑制する。電流容量はコイルの励磁電流以上が必要。 ただし、この方法では復帰時間がやや長くなるため注意が必要である。
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D低圧アレスタ(AC、DC) |
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・放電管またはエアギャップ(空隙)と抵抗を組み合わせたもので、電源回路の サージや、外来サージを吸収するため電源部に設置される。 |
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Eリングコア(リングフェライトコア) |
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・回路の誘導性リアクタンスを増加させ電線に乗ったノイズのの進入、放出を防止する。
・電線を貫通し巻きつける(1本又は1回路) :巻回数は用途とコアによって異なるためカタログを参照すること。 (多くても少なくても駄目) ・直列に何個も入れる場合がある。 |
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Fその他 |
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・ツェナーダイオードや白熱電球を用いたものもある。 |
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※空隙を持った構造のアレスタを除けば、ほとんどのノイズ防止機器には洩れ電流が存在する。 洩れ電流によって誤動作が発生する場合があるので注意が必要である。
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122.配電盤・制御盤の盤内低圧配線用電線 |
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・盤に用いる電線は、主に IV 又は HIV を用いる(KIVも可)。近年はEM-IE 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線なども用いられる。 ただし、他の電線でも使用回路電圧とJEM1460の耐電圧をクリアできれば使用可能である。 ・原則として制御回路は1.25mm2、計器用変成器2次回路は2mm2 以上を用いる。
・接地回路以外の電線被覆色は黄色とするが、IV、HIV以外の電線の場合は黒でも良い。 ・接地回路電線の被覆の色は緑色(やむを得ず緑以外の電線を使用する場合は端部に緑の色別をする) ※公共建築工事標準仕様書では、緑又は緑/黄で良い。(黄色地に緑のスパイラル又は縦縞) ・シールド線 外被: 灰又は黒 絶縁被覆:単心は黒(特殊なものは白も可)2心は黒及び白
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123.電線とケーブル |
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名 称 |
記 号 |
規 格 |
使用 電圧 |
サイズ (mm2) |
二種 ビニル |
備 考 |
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単心ビニルコード |
VSF |
JISC3306 |
300V |
0.5−2 |
HVSF |
柔軟・安全 |
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ビニル平形コード |
VFF |
JISC3306 |
300V |
0.5−2 |
HVFF |
柔軟・安全 |
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通信機器用ビニル電線 |
KV |
JCS |
*300V |
0.3−1.25 |
H−KV |
機器内 |
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600Vビニル絶縁電線 |
IV |
JISC3307 |
600V |
0.9− 500 |
HIV |
盤内・屋内 |
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電気機器用 ビニル絶縁電線 |
KIV |
JISC3316 |
600V |
0.75−14 |
HKIV |
可撓性高い |
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軟質難燃性架橋 ポリエチレン電線 |
LMFC |
古河 |
600V |
0.75−325 |
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日立MLFC |
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600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線 |
EM-IE |
JISC3612 |
600V |
0.9-500 |
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IVのエコタイプ |
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高圧機器内配線用 エチレンプロピレン電線 |
KIP |
JISC3611 |
6.6kV |
8−250 |
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高圧機器内 |
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高圧機器内配線用 架橋ポリエチレン電線 |
KIC |
JISC3611 |
6.6kV |
8−250 |
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高圧機器内 |
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マイクロフォンコード |
MVVS |
JCS |
*50 |
0.2−0.5 |
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弱電用 |
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600Vビニル絶縁ビニル シース丸型ケーブル |
VVR (VV) |
JISC3342 |
600V |
1C 2−1000 2C< 2−325 |
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屋内配線 |
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600Vビニル絶縁ビニル シース平形ケーブル |
VVF (VV) |
JISC3342 |
600V |
1φ−3.2φ |
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屋内配線 殆どが単線 |
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架橋ポリエチレン絶縁 ビニルシースケーブル |
CV |
JISC3605 JISC3606 |
600V 6.6kV |
1C 2−1000 2C< 2−325 |
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屋内配線 高圧:低圧 |
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600Vポリエチレン絶縁 耐燃性ポリエチレンシースケーブル |
EM-EE |
JCS |
600V 6.6kV |
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VV相当 エコタイプ |
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600V架橋ポリエチレン絶縁 耐燃性ポリエチレンシースケーブル |
EM-CE |
JCS |
600V 6.6kV |
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CV相当 エコタイプ |
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制御用ビニル絶縁ビニル シースケーブル |
CVV |
JISC3401 |
600V |
1.25−14 |
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2−30C |
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制御用架橋ポリエチレン絶縁 耐燃性ポリエチレンシースケーブル |
EM-CEE |
JCS |
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CVV相当 エコタイプ |
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※JCS 日本電線工業会(JCMA)が定めた規格 注)*印 の使用電圧はあきらかではないが、試験電圧から推定した。 @ 許容温度 ビニル60℃: 二種ビニル、ポリエチレン75℃: EPゴム 80℃ 架橋ポリエチレン90℃ A 電線で使用される記号の意味(この記号が必ずこの意味という規定はない) |
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V |
ビニル |
H |
ニ種絶縁体(耐熱ビニル) |
SF |
単心コード |
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K |
機器用、長円形 |
FF |
平形 |
P |
EPゴム |
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N |
クロロプレン(ネオプレン) |
F |
平形or可とう性 |
C |
制御用or架橋ポリエチレン |
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E |
ポリエチレン |
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Copyright HOKUTO |
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BLMFC(難燃性架橋ポリエチレン)とMLFC(商品名 難燃性ポリフレックスハロゲン化ポリエチレン) これらは、同一品かどうか規格が無いため不明(架橋ポリエチレン系の電線らしい) |
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Cサイズや電圧は参考(同一記号で他の電圧もあり、これ以外のサイズの電線もある) |
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※LMFCなどでは、エコ タイプ(処分時の環境保護に配慮したもの:記号E−□)がある。 (今後、他の電線でも エコ タイプが推奨されるものと思われる) |
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※上記の規格の他、国際規格IECとの整合を取った規格も増えてきている。これらの規格の前文などにIECとの整合について記載がある。 |
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