福島・二本松
 
   
 一時間に1本しかない東北本線に乗り二本松へ向かう。別に決めていないが、安達太良山方面に向かう予定。駅の観光案内所で聞くと、奥岳のロープウェーは、バスが岳温泉までしか行かないので、そこからタクシーで行かねばならないとのこと。やはり、レンタカーでも借りないと不便この上ない。公共交通は田舎では、どんどん駄目になっていく。で、予定変更して二本松観光に切り替えた。町のマップを見ると、霞ケ城跡が近いようなので、そちらに向けて歩いていくと、なにやら、小学校のマーチングバンドに遭遇した。近隣のいくつもの小学校が集まっているみたいだ。偶然にも城跡で行われる菊人形展の前日に来たみたいで、開会式のセレモニーの一環としてやっていたようだ。前日なので、無料で中に入れた。功名が辻をテーマにした人形が多数展示されていた。
 城跡はかなり広くて、本丸跡からの眺めは良かった。安達太良山方面は雲がかかっていて見られなかったが、展望台に「あれが阿多多羅山あのひかるのが阿武隈川」の碑があった。二本松駅から往復するだけで、結構な運動量で、足が疲れた。これではハードな登山など出来そうもない。
 夕方、福島駅東口から高湯温泉行きのバスに乗る。ダイヤ改正直後だったので、土曜日のこの時間にあった。昨日までだったら無かったのでラッキーか?途中までで運転打ち切りなのを市の意向で、高湯温泉まで運行しているのだという。料金箱が二つあって、途中でまずバス会社への料金を払い、そこからの分を降りるときに市の料金箱へ入れるのだという。今夜の宿「玉子湯」前のバス停で降りる。駐車場には貸し切りバスが3台も入っている。ああ、団体さんだ、やれやれと思いつつ宿に入る。
 ここは、純日本風の旅館だ。硫黄の臭いがしていて、それが宿の名前の由来になっているようだ。すぐに風呂に入ろうとしたら、団体さんがどっと入浴していてたいへんだった。でも、団体さんのいいところは、みな一斉に行動する事。食事の時間になったら、皆、大広間へ行ってしまって、閑散とし、湯船を独占できた。ここの温泉は、濁っている。、昔、どこかで入浴剤を使っていた温泉があったが、どうやら、ここのは源泉、そのもののようだ。
    夜は、かなりの豪雨となって、露天風呂に入れなかった。レンタカーを借りるか迷ったが、これだけ雨が降ると、バスで来たのは正解だったかも。
 帰りは、宿のバスで福島駅まで送ってもらう。送迎バスは定時なので、時間が合えば、これを利用するのが良い。
宿・温泉の評価は、グッド。団体客とかち合ったときには、向こうの団体行動を読み取れば、かえって、施設を独占できたりして良いかも。
部屋から見下ろした外風呂。これ以外に露天風呂が川沿いにある。