ケミーが人口生命体と聞いて流れ弾で祢音が曇っているのが面白いです。
景和はこんな性格でしたか? 違和感があると言うか、言動に景和らしさが感じられず景和だと思えませんでした。
本作の目玉はりんねの変身だと思うのですが、ドラマとは繋がっていません。これをやるならガッチャード単品でりんね主役にした方が良かったのではないでしょうか?
本編の登場人物を映画の黒幕にするとは大胆です。何の説明も無く今後の本編で登場しなくなってしまうのですが良いのでしょうか? そのやり方に若干の疑問はありますが、この映画の為に一から作るよりも説明が省けて存在感も出せています。
実は英寿と2000年の因縁があったのですが、当時の人格や物語は描かれませんから「殺す価値も無い」と言われても頷けません。殺してあげた方が後腐れなくて良かったのではありませんか?
「コン、お前だったのか」はまんまごんぎつねで笑いそうになります。最後の最後にギーツケミーが、嘗て英寿が飼っていたペットのコンだと明かされましたが、此方からしますと存在しない記憶を見せられているも同然で反応に困ります。もし映画の最初から英寿とペットの話を匂わせていたら展開が安直で見え見えと批評していたでしょうが、そうなったとしてもそういう前振りは必要なのだと実感しました。
マジェーラもそうですがガッチャードには映画だけの新形態があるのにギーツにはありませんでした。比重がガッチャードに偏っておりギーツが好きな身としては満足とは言えません。帳尻を合わせる為なのか黒幕をギーツサイドに設定したりコンのドラマが挿入されましたが、変わったバランスの取り方ですね・・・。
両作品の人物同士が組んで協力する展開は戦隊のVSシリーズみたいでした。
(23.12.24)