スーパーヒーロー大戦GP
仮面ライダー3号

□ショッカー首領

 平成ライダー対昭和ライダーのバダン総統だけに相当 似ていて驚愕させられた関さんの声ですが、今回のゲルショッカー首領は確かに似ている事は似ていますがよ〜く聞いてみると関さんですね。勿論 別人と言う事を考えればとても似ているのですが本人ではありません(当たり前)。

□ライダーキック

 1号や2号のライダーキックで足先に光るエフェクトをつけるのは止めて欲しいですなぁ。急に安っぽくなります。

□特状課

 ゲルショッカーを壊滅させた1号と2号が、謎の仮面ライダー3号に急襲されて見入っていたのですが、特状課が出て来て急に『ドライブ』の世界に戻されてテンションが落ちました。

□スピードロップ

 ドライブのライダーキックを久方振りに見ました。テレビシリーズでは殆ど使っていませんよねぇ。

□詩島霧子

 ショッカーにより改変された世界で霧子が改変前の記憶を引き継いでいるのはどうしてだったのでしょうか? その緩さが気になって素直に熱中出来ません。ショッカーを悪と断じて拘束された人も出て来ましたから、一定の割合で改変されていない人が存在するのでしょうか。もしもそうなら随分と杜撰な計画ですね。
 ドライブに負担をかけるのを避ける為に霧子が自ら命を絶とうとしたのですが、後に大切な人質だからと敵の手で救出されていた事が判明しました。誰か仲間が劇的に救ったのではなく、敵の手でと言うのが何とも早。

□南光太郎/仮面ライダーブラック/仮面ライダーブラックRX

 おっさんになった光太郎なんて見とうございませんでした。若かりし頃の精悍さは消え、幻滅させられます。『キョウリュウVSゴーバス』でゲキを見た時と同じ気分を味わいましたわ。
 それとブラックのスーツも、フィルブローンの面積が大きくて違和感がありました。関節の隙間から筋肉が僅かに覗くのが格好良いのに、これではまるで小さな服を無理に着ているみたいで格好悪いです。
 終盤ではブラックRXに変身するのですが、態態 白い服に着替えて現れた光太郎は茶目っ気がありますね(笑)。これまできちんと再現されていなかったリボルケインの扱いが原作に近くなったのは嬉しかったのですが、リボルクラッシュを決めてポーズを取っているRXのお腹が、贅肉が、残念な事になっています・・・。
 仮面ライダーグランプリではライドロンで乱入しましたが魔進チェイサーと小競り合いしただけで終わってしまい残念です。ライドロンが本気を出せば、ぶっちぎるぜ!!

□「(ズシーン、ズシーン・・・)J?」

 何でだよ!!
 何度も何度も言っていますがJの扱いがおかしいでしょう!? Jは巨大なライダーでも、巨大化する能力を持ったライダーでもありません。偶さか、あの時、フォッグマザーとの戦いで奇跡が起きて巨大化しただけに過ぎません。それなのにJと言えば巨大と言う風潮はおかしいではありませんか。しかも最初から大きな姿で出て来ると、最早 巨大化すると言うより仲間の中に一人だけ巨人が居るみたいな印象ですらありますよ。

□橘朔也/仮面ライダーギャレン

 折角の本人出演なのですが、敵の手先と化していて侑斗達を謀ると言うお世辞にも恵まれた扱いとは言えません。前作の巧とは対照的です。本人を出してこれは酷くありませんか? せめて、朔也も騙されるけれど必死に説得してブレイド、カリス、レンゲルを味方に付けるとかそういう役回りは無かったのでしょうか。
 因みにブレイド、カリス、レンゲルも声のみですが本人が演じていたそうですが、映画を見ていて全く気付きませんでした(汗)。なんならカリスとか似ていない声の人だと思ったまである。か、考えてみればあれだよね。『剣』を見たのは何年も前ですし、声を覚えていなくても仕方ないよね。そうかそうか、それなら仕方ない。

□桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス

 侑斗がゼロノスに変身したら隣に座っていた子供が「こいつ、電王の友達だ!」と叫びました。そうですよね、変身しないと理解りませんよね。あたしも本人が名乗らなければ理解りませんでしたよ(ぉ

□乾巧/仮面ライダーファイズ

 相変わらず不器用なところが巧らしいです。しかし前作で素晴らしい扱いだったのですから、今作には出さないで欲しかったですなぁ。美しく終わらせて欲しかったです。
 例によって例の如くアクセルフォームが優遇されています。唯でさえアクセルフォームは格好良くて人気があるのですから、その愛情をブラスターフォームの方に注いでくださいよ。

□仮面ライダーアギト

 洞窟の中で襲って来た時に何故かバーニングフォームでしたね。バーニングフォームが出るのは珍しい気がします。

□「この声は、一号」

 いあ、稲田徹ですね。そして稲田徹は多数の人物を演じているので1号と断じられません。こういう台詞があるのならせめて本作では稲田徹は1号のみに絞るべきでしょう。

□本郷邸

 老執事の立花藤兵衛や本郷猛の意識を移植したコンピューターなど、萬画版を再現しているのですね。

□「ショッカーのライダーでも、容赦はしない!」

 こいつ馘にしろ! ショッカーから見れば敵はドライブ一人で後は全員が味方と言う状況なのに、3号が勝手に味方を減らしていますよ。

□仮面ライダーグランプリ

 ウィザードが魔法を使ったり多少は工夫が見られますが、はっきり言って物足りないです。カブトはクロックアップの使い方が違いますよ! カブトエクステンダーもキャストオフして走るのですよ! ダブルは破壊されたリボルギャリーからハードタービュラーで飛び出すくらい見せてください! アギトのマシントルネイダーは当然ながらスライダーモードに変形すると思いましたよ! それからこういう機会こそキバが参戦してブロンブースターの速さを見せ付けて欲しかったですなぁ。

□手裏剣戦隊ニンニンジャー

 ふらっと出て来てシュリケンジンで仮面ライダーロボと戦うだけです。ドラマに全く絡みません。VSシリーズの次回作ゲスト出演レベルの扱いで、これで題名がスーパーヒーロー大戦は無理があるでしょう。ニンニンジャーよりも伊賀崎好天の方が強烈な存在感を放っていました。
 シュリケンジントライドロンのコクピットでドライブがハンドルを握り、アカニンジャーが神輿に陣取り、他の四人が刀を担いでいる構図はシュールですね。

□再生怪人

 新入りとしてデェムシュが加わっていますが、それよりも仮にもラスボスであったサジタリウス・ノヴァが居る事が気になって仕方ありません。
 しかしそろそろこの余っているスーツを手当たり次第ショッカー怪人と言う事にするのは止めて欲しいですなぁ。

□追田現八郎/チーターカタツムリ

 ポッと出の人物ではなく、既知の人物である現八郎が変身したのは良かったです。それに怪人としての特性も表現されていますし、マッハを殺すと言う快挙も成し遂げましたし、一怪人としては随分と恵まれていました。

□「君こそが、真の3号だ!」

 関さんの声で言われてもなぁ・・・。
 そして本作も関さんが多いですよね。関さんをやっつけたら新たに関さんが援軍として現れるとかギャグです。

□詩島剛/仮面ライダーマッハ

 最後の最後に実は剛が死んでいたと明かされて唖然としました。元に戻らなかったとかその前に、何時 死んだのですか!? 怪人の猛攻を受けて「やべ」と呟いていたのは覚えていますが、その後に死んでいたのですか? 分かり辛いですしライダーが死ぬ基準がさっぱりピーマンですよ。殺すのならもっと明確に理解るようにしてくださいよ。
 それにしてもあの場には何人もライダーが居たのにその隅でひっそりと死んでいたと言うのはあまりにも間が抜けていると言うか、仲間としてどうなのですか。
 それと絶対に「勝手に殺すな!」と本人が出て来て実は生きている流れだと思いましたわ。

□黒井響一郎/仮面ライダー3号

 洗脳されていないからこそ苦悩し、一人の人間として善にも悪にも振れてしまう、そんな機微がよく表現されていました。題名からも明明白白ですが本作は彼の物語なので、全体としてはともかく彼一人に限ってはちゃんと描写されていたと思います。
 3号のデザインはTHE FIRSTのデザインに近いのが良かったです。格好良いのですがその性格上、他の作品で見られませんからねぇ。

□総評

 話が酷いのは予想された毎年の事です(ぉ 全く期待していませんでしたから別に驚きません。物語にのめり込めないのですよねぇ。それと1号と2号が実はと言う構図がまんま『レッツゴーオールライダー』でしたなぁ。
 乱戦の最中に後ろの方でパインスカッシュが使われていたところは少しだけ良かったです。単に殴り合いをしているだけではなく、ちゃんと其其が力を駆使して戦っているのだと感じられます。
 内容の酷さは最早 捨て置くとして、最大の問題はスーパーヒーロー大戦と冠されている事です。これではどう見ても仮面ライダー大戦ですよ。あからさまに違う題名を付けるのは流石にどうかと思いますわ。

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(15.03.28)