ＶＳシリーズの、二つの戦隊を出会わせて対立させて和解させる毎度の流れに飽き飽きしているのですが、本作はメンバー同士の絡め方が上手でした。
キラメイジャーの映画が独立した為か、定番であった次回作戦隊の出演が無かったのは嬉しいです。二大戦隊の共演だけでお腹一杯なのに、更にもう一つ増えられると個個のインパクトが薄れますからね。
ＶＳシリーズではない戦隊単品の映画として楽しみにしていたのですが、時間配分は半半ではなく此方は三十分程度なのですね。
内容なのですが、キュウレンジャー、ルパンレンジャーＶＳパトレンジャー、リュウソウジャーと変化球が続いたので、今度こそ正統派の戦隊と非常に期待していました。しかしこの映画は戦隊と言うよりプリキュアみたいですなぁ。滅ぼされた故郷からの来訪者、戦士のパートナーとなる喋るマスコット、まさにプリキュアです。第一印象は良くないのですが、一見すると軽薄そうに見えたイエローが存外に真摯な佇まいだったところは好感が持てました。人物描写次第では評価が覆りそうですな。
エンディングロールを眺めていてプリキュアと言う文言を発見してしまったので、プリキュアとの共演ダンスには驚けませんでした。またダンス自体も、ずっと戦隊とプリキュアが同じ画面に映っているのではなく共演と言うには物足りないです。サプライズの割りに劇場内のどよめきが少なく、小さな男の子には受けなかったのですなぁ（上映が終了してからは大人が口口に話題にしていましたが）。どうせならバンドリとコラボレーションして欲しいですなぁ（は？）。ポピパが出て来て夢撃ち辺りを演奏してくれたら（ミオさんだけが）大盛り上がりですよ。
（２０．２．１６）
