仮面ライダーオーズ
10th
復活のコアメダル


□伊達明と後藤慎太郎の連携

 慎太郎が変身の為無防備になる間、明が銃撃で牽制してカバーしているのが合理的ですね。

□思い出の回想

 比奈が三人での思い出を振り返る形で回想しますが、これは見ている此方も同様にとても懐かしい気持ちに襲われます。画面の中と外で感覚が共有出来た瞬間です。これは現実でもそれだけの月日が流れているからこそ出来る芸当ですね。

□グリード

 当たり前の様にウヴァ、カザリ、メズール、ガメルが復活していますが、こういうのファンサービスで安直に出しているみたいであまり好きではありません。だからと言ってぽっと出の新キャラを出されてもそれはそれで取って付けた様な感があるので嫌なのですが。
 ウヴァが情けない姿を晒してウヴァさんと言う感じでしたが、他の三人に比べたらオーズとの戦闘があるだけ増しな扱いでした。これなら抑抑四人は出さなくて良かったのではありませんか?

□「オーズは私一人だけだ」

 アギトは俺一人で良い。

□「私、アンクが帰って来てくれて、嬉しい」「・・・そうか」

 ここのアンクが嬉しさを隠そうともしていませんね。

□「これなら行ける!」

 プトティラの力にはしゃいでいるゴーダが可愛いです。ネイルさんと融合して宇宙一の力を手に入れたと叫んでいるピッコロみたいです。

□泉信吾

 攻撃から守る緊急回避的な最初はともかく、その後もアンクが信吾を使ったままなのが気になりました。この姿でないと視聴者もアンクと思えないので商業的に仕方ありませんが、ずっと躰を使われている信吾が気の毒です。

□映司の躰を使うアンク

 集大成と言う感じですね。最後の最後に二人の主役が一つになりました。タジャドルコンボエタニティでは映司の姿が現れて攻撃するのは、元のタジャドルの逆になっていて感慨深いです。

□ゴーダ

 人造グリードと呼ばれていましたが、既存のグリードだって作っている人間が違うだけで人造ですよね? 言い分けるなら古代グリードと現代グリードとかではないでしょうか。
 本作に於ける敵だったのですが、強く思ったのは可愛いと言う事です。アンクに「歌は気にするな」と言う様にリクエスト、タジャドルに変身したがるなど記憶で見た映司の真似がしたくて仕方が無いのが理解って可愛くて仕方ありません。
 力を求めるのも悪意ではなく、彼の存在理由みたいなものですからね。憎らしくはありませんでした。寧ろ問題は鴻上光生の方ではありませんか? 先祖が古代の王ですし碌でも無い一族です。

□映司との別れ

 この場面では涙がボロボロと零れました。劇場内でも彼方此方からすすり泣く声が聞こえて来て、同じ気持ちなのだと実感します。
 また、何かの作品であっさりアンクが復活したことが残念だったので、今回それと引き換えに映司が死んだのに納得です。

□総評

 最高でした。その一言に尽きます。東映特撮が多用する十年後商法をあまり快く思っていませんでしたが、成程、確かにこれはその作品が好きな人には刺さります。

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(22.3.13)