□進ノ介の独白
あぁ、この気持ち悪い始まり方こそドライブだなぁと思い出しました。気持ち悪いとか言ってしまう辺り、小生はドライブが好きではなかったのですな(苦笑)。
□「ハーレー博士に頼んで作って貰ったんだ!」
ハーレー博士がはるはるに聞こえて、一瞬 驚愕しました。キュアフローラが作ったのか〜。
□深海マコト/仮面ライダースペクター
和やかになっていてタケルとも打ち解けていて驚きました。何時の間に和解したのですか!?
□天空字龍
隠れているタケルと進ノ介の前に立つのですが、右手に斧を持ってそんな事をされたわ恐すぎます(笑)。
二人のタケル、進ノ介が入浴し龍が外で火を見張っているのですが、過去の自分に説教するタケルの言葉を聞いています。後に未来からタケルを呼んだのが龍で、対面した時からタケルが自分の息子であると分かっていた事が明かされました。それを踏まえるとこの表情の持つ意味が変わりますね。息子の成長を感じられて嬉しかったのでしょうなぁ。
□幼少時代の天空字タケル
年長者のアカリを呼び捨てにするなと父親から窘められながらもきっぱり断ったり、眼魔に捕まったアカリを見捨てて逃げ出すのが素敵です(笑)。生意気さと臆病さが綯い交ぜになって絶妙な魅力を醸していますし、今のタケルと同一人物であると素直に受け入れられます。
□幼少時代の月村アカリ
この頃はこんなに可愛かったのに、どうして今は・・・と思ったら美術館に不法侵入しているのを見せられて昔からアカリはアカリだと実感させられました。もう本当にどうしようもありませんね。そうか、未来からタケルと進ノ介が来たのはアカリを始末する為だったのですね! 過去で彼女を葬る事で未来永劫に存在を抹消出来ます!! よし、さっさとやれ!
□「考えた人が居るから便利な世の中になった。それくらい理解るよ。だからそれを使って何が悪いのさ」
ご尤もです。給湯システムを考えた人だって受け入れられずかまど風呂に拘泥されるより、自分の考えたお風呂を使って貰えた方が嬉しいに決まっていますよね。考える事は大切ですがそれと新しい物を受け入れるかは別問題でしょう。
□復活するロイミュード
別人としてハート、ブレン、メディックが復活するのですが、こんなの誰が喜ぶのでしょうか? 好きな人ほど嬉しくないでしょう。しかも然して活躍せずに消えてしまいます。過去でダヴィンチ眼魔が斃されたのが原因との事ですが、実はそれはダヴィンチ眼魔の芝居だった訳で、それならどうして消えてしまったのでしょうか。
チェイスも復活しましたが此方は何故か生前の人格が残っています。此処で別人と化していて剛と一悶着あったらそれはそれで面倒ではありますが・・・。
□クリム・シュタインベルト
過去の世界で進ノ介が自分と出会う前のドライブドライバーを拾いゼロドライブに変身するのですが、この二人の会話も大してありません。クリムからすれば疑問だらけでしょうしもっと会話があって然かるべきでしょう。そんな美味しい要素を削るのなら抑抑 不要ではありませんか。過去では進ノ介は年長者として、刑事としてタケルのサポートに徹する形にして、変身させなくても良かったのではありませんか。
□仙人と純
真剣にロイミュードとライダーが対峙している場で、純がその空気をいきなり壊します。戦いも有耶無耶になりますしその後に続く葬式や一連の茶番に辟易しました。しかも仙人と出会い意味不明のつまらない会話を延延とするのですよ。これが無駄に長い! あるだけでも無駄なのに長い! 何故か劇場では大受けでしたが子供の笑い声はその中に一つも混ざっていません。一瞬、自分の感覚を危ぶみましたが、やっぱり間違っていませんでしたよ! 仮面ライダーを見る人間には全く面白くない邪魔な場面ですよ!! こんな場面を入れてしまった事に正気を疑いますね。
□ダヴィンチ眼魔
自身がダヴィンチそのものである様に振舞う眼魔でしたが、眼魔本来の人格はどうなったのですか? 眼魂に偉人の人格が宿っているとか、そんな設定でしたか?
□「ぬんッ!」
ぬんッ!ではありませんよ! 未来からタケルと進ノ介を呼んだと言う衝撃告白の後に、気迫でワームホールを作り出しました。最早 人間業ではありません。
□親子の別離
龍を助けられず死なせてしまう事になるのは分かっていましたが、龍とタケルの会話にはボロボロ涙を流しました。この映画で最も良かった場面です。
□タイプテクニック
ドライブがタイプワイルド、フォーミュラ、トライドロンには変身するのにテクニックが仲間外れにされました(ぉ
□ルネサンス眼魔
定番の巨大なCGモンスターになるのですね。それは良いとしても、その前にダヴィンチ眼魔に必殺技を綺麗に当てて斃す場面が無いので爽快感がありませんなぁ。それにルネサンス眼魔戦でもイグアナゴーストライカーで戦って苦戦したりせず、いきなりライドブースターと合体するので物足りないです。
□総評
左右ヒーロー映画らしい盛り上がりに欠ける、その一言に尽きます。タケルと龍のドラマは良かったのですが、逆に言えばそれだけでした。仮面ライダーがじっくりを間を取って必殺技を綺麗に放ち、怪人を爆発させる、そういう場面が無いので不完全燃焼です。
これまでのMOVIE大戦と違いパートを分けず一本の物語にしました。従来の方式に過剰な思い入れがある訳ではないのでそれ自体は構いませんが、それが奏功している様には見えませんでした。パートを分けた方が単体の活躍を描写出来ますし、来年から何事も無く従来の方式に戻りそうな気がしますね。
(15.12.19)