GODDZILLA
決戦機動増殖都市

□フツワ

 他の動植物がそうである様に、ゴジラ化した人間なのかと思いましたが、鱗粉と言う事はモスラですね。モスラが出るのですか。

□サカキハルオ

 定型文を喋っているだけで中身の無い主人公ですなぁ。常に何処かで聞いた事のあるそれらしい言葉を吐いているだけです。しかもマモと言う多くの作品に出演している人間が声を担当しているのが余計にありふれた主人公の印象が強まります。既視感の塊で、一人の人間として生きている様に見えません。

□「ビルサルドなら当然だ」

 大して深い意味はありませんが印象に残った台詞ではあります。

□メカゴジラ

 実はメカゴジラはそんなに好きではないと言うか、別に嫌いと言う訳でもありませんがシリーズが復活する度にお約束の様にメカゴジラを出す事に辟易していたのですが、破壊されたと思われながら実は生きていて与えられた命令を守り続け密かに増殖していたと言うのは胸が熱くなる状況です。都市そのものがメカゴジラなんて浪漫がありますよ。メカゴジラの生存を知ったビルサルドの興奮に気持ちが重なります。
 二万年もの間にゴジラが大型化した事でメカゴジラの大きさが合わなくなってしまうのですが、これなら現在のゴジラに合わせて大きさのメカゴジラが誕生出来ますね。

□最終決戦

 ・・・え? あ、あれ・・・? お、終わり? モスラは? メカゴジラは・・・? メカゴジラが出ていませんよ!? え、あ、あのレアメタルの都市がメカゴジラと言う扱いで終わりなのですか!? 確かにレアメタルの都市には昂ぶりましたが、それは怪獣の形をしたメカゴジラが出て来てゴジラと戦う事を疑っていなかったからです。まさかメカゴジラが出ないとは誰も思わないではありませんか。
 モスラとメカゴジラが共闘してゴジラと戦うと期待していたら、その何れも出て来ないまさかの展開に唖然としました。モスラはともかく最悪でもメカゴジラは出ると思ってしまったのは、絶対に此方が悪くありませんよ。ヴァルチャーとかどうでも良いです。怪獣を見に来たのです。

□ビルサルド

 人間、エクシフ、ビルサルドの違いが表れてその思惑が入り乱れるのは面白いのですが、ビルサルドの表現が極端と言うか体良くムルエル・ガルグとリルエル・ベルベを退場させた感が否めませんなぁ。要素が多いと第三章で扱い切れないので排除したのが透けて見えます。

□「ギドラだ」

 でしょうね。態態勿体ぶって隠したところで、メトフィエスの話を聞いた時点でキングギドラかドゴラだろうと思っていましたから驚きませんよ(ドゴラなら驚くよ!?)。今回のメカゴジラを見る限りキングギドラもどうせ怪獣として出るのではなく、星を吸収するエネルギー生命体みたいな形で出るのですなぁ。この予想は割と本気で自信があります。これが当たるかどうかが次の映画で唯一の楽しみですわ(ぉ

□総評

 話には引き込む力があり、第一章よりは面白かったです。ただ、これは怪獣映画ではありません。モスラとメカゴジラが出なかった事もそうですが、相変わらずゴジラの大きさは全く伝わりませんし、怪獣映画の見せ方はありません。第一章で落胆していましたから最初から微塵も期待していませんでしたから面白さと言う点に関して評価を下げる事はありませんでしたが、モスラとメカゴジラが出ないと言うそれ以外のところで想像だにしない出来事がありました。
 第二章でも結局ゴジラには勝てず、そして新たに得た戦力も全て失い、結果として何一つ前進していないのですよね。何も発展性がありません。これで第三章でどう納得させるつもりなのでしょうか?
 それとこのアニメシリーズに限りませんが、どうもゴジラを人間が勝てない強大な存在として描写し過ぎている様に見えますなぁ。怪獣とか生物に見えず愛着も沸きませんよ。明るい場面が無いのでゴジラがよく見えないのもその印象を強めます。

観賞日の日記へ

(18.5.26)