炎神戦隊ゴーオンジャー
BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!

□ガイアーク

 冒頭でやられてそのまま出番が終了です。近年の戦隊映画はレギュラー悪役が軽視されがちですねぇ。ターボレンジャーとかみたいにレギュラー悪役が最強の怪人を用意するのでは駄目なのでしょうか。折角の復活した蛮機獣も碌に活躍しませんでした。ガイアークが居なくなっては面白さの七割が失われたと言っても過言ではありません。

□炎神キャリゲーター

 テレビシリーズでも影が薄いキャリーゲーターですが、本作でも居残り組みと言う事で直ぐに出番が終了です。同じジャイアン族なのにジャン・ボエールとの会話すら一度も無いのが寂しいです。

□獄丸と雷剱

 一目でその秀逸なデザインに惹かれるものがありました。ゴーオンジャーの怪人デザインが優れているのを改めて認識しました。車を思わせる姿へ変形するのを見てかっとびズルテンを思い出します。しかしそんな良いデザインでありながら、活躍が殆ど無いままに斃されてしまったのには不満が残ります。デカレンジャーの劇場版がテレビで放送された時に、激しくカットされていて敵が何もしないままに倒された様に見えましたがそれと同じ状態です。余談になりますがエンディングクレジットを眺めていて両者の声を担当したのが戦隊OBであるのに驚愕させられました。敵の声まで戦隊OBで固められていたのですねぇ。そして思い返すと確かに獄丸の声はメガブルーでした。そうなのですよねぇ。松風雅也はメガブルーだったのですよねぇ。今では懐かしくすらあります。

□「玉子には鉄分やミネラルも豊富で炎神にも良いっす」

 玉子焼きは巨大化させたりも出来ますしね(ぉ

□名乗り

 名乗りの背景にちゃんと爆発があります。TVシリーズでも偶にありますが矢張り爆発は良いですね。そしてゴールドとシルバーの場合は、ちゃんと爆発が金と銀に彩られていて綺麗でした。

□炎神レツタカ、シシノシン、ツキノワ

 炎衆の三人組が実は炎神と言う展開は意外でした。それならば炎神の事を知っているのも道理ですね。

□炎神大将軍

 鞘から抜くのかと思ったら、鞘に見えた部分が刀身でそのまま斬りかかったのに驚きましたが、武器として長い太刀を使う姿がとても格好良いです。エンジンオーよりも格好良いです。

□魔姫/魔忌/魔鬼

 魔姫がレツタカの炎神キャストを取り込んで変貌した魔忌は、多頭の百足と言う邪悪な姿が格好良いもののCGで表現されていて魅力が半減しました。炎神キャストを失ってからは二足歩行の怪人魔鬼となって炎神大将軍と一騎打ちを繰り広げています。
 三つの姿を持ちますが、漢字を変えつつも読みを“まき”で統一しているので名前に拘りが感じられて好感が高いです。

□「ヒューマンワールドに私達に似た人間が居るかもよ。正義の味方をやってたりして」

 そう言えばヒューマンワールドに、大翔に似た人間が居ます。エリートでしたがやさぐれました。

□総評

 全体的には可も無く不可も無く、でしょうか。ゴーオンジャーと言う作品そのものに抱く印象が余り良くないのですが、だからと言ってこの映画が楽しめないと言う事はありません。炎神大将軍に乗り込んで巨大戦に参加するのがレッド一人で、全体的に活躍がレッドに偏っている嫌いはありますが時間を考えれば止むを得ないでしょう。

(08.08.13)

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