ドラゴンボール(スーパー)
ブロリー

□ラディッツ

 惑星ベジータが消滅しても家族を気に掛けないラディッツですが、この頃のベジータとラディッツは通ずるものがありますね。恐らく典型的なサイヤ人体質なのでしょう。

□パラガス

 フリーザに殺されたのが可哀相でした。てっきり最後にドラゴンボールで生き返らせるのかと思ったのですがそういう救いもありません。レモンとチライからは酷評されており事実理想的な父親ではなかったでしょうが、フリーザやベジータ王に比べれば善良な部類だったと思いますがねぇ。本人は息子のブロリーから恨まれていると思い復讐される事を恐れていましたが、パラガスの死でブロリーが超サイヤ人に覚醒した事からも父親として慕われていたのですよね。復讐の念を捨てたパラガスがブロリーと穏やかな余生を過ごす、そんな結末があっても良かったのではないでしょうか。

□CHA−LA HEAD−CHA−LA

 この曲の前奏が流れましたが、このまま歌も流して欲しかったですなぁ。勿論変なカバーではなくオリジナルをです。やっぱ今でもドラゴンボールに於いてこの曲は別格ですよ。流れるだけで盛り上がります。

□ドラゴンボールの願い

 ブルマが五歳若返らせてもらおうとしていますが、そんな事より悟空とベジータを演じている声優を全盛期まで若返らせて欲しいです。

□超サイヤ人ゴッドで戦う悟空

 ブロリーとゴッドで戦い続ける悟空なのですが、どうしてブルーに変身しないのですか? ベジータが小手調べにゴッドで戦うのは理解りますが、それではブロリーに敵わないと理解っているのですからとっととブルーに変身するべきでしょう。合理的な理由が無くそんな戦いを延延と見せられても意味がありません。

□フリーザ

 CFでブロリーとフリーザが戦う場面があったので、とうとうフリーザもピッコロやベジータの様に嘗ての敵が仲間にとなってしまうのかと思ったのですが、そうではなくて良かったです。原作でちゃんとそうなる分には文句がありませんが、アニメ独自にそれをやられると不満が出ていたところでした。

□ピッコロ

 戦いを感知するけれど足手纏いなので参戦しないとか酷い役回りだと思いましたが、ベジータにフュージョンを教えると言う役割が与えられていました。まぁ、一応は格好がつきましたか。

□フュージョンを知らないベジータ

 原作ではフュージョンをポーズまで含めて知っていたベジータが、本作では初耳と言う反応でした。またですよ。また鳥山明とか言う原作を知らない俄かスタッフがやらかしましたよ。この鳥山明とやらが何様か知りませんがやたらと権限が強いのですよね。どうにかして欲しいです。

□ゴジータ

 まさかゴジータが登場するとは思っていませんでしたから驚きましたし、ベジットよりもゴジータの方が好きでしたから嬉しかったです。ただ折角なら「俺は悟空でもベジータでも無い。俺は貴様を斃す者だ」と言う台詞も掬い取って欲しかったですなぁ。あの台詞は滅法格好良いですしゴジータを象徴する台詞でしょう。そしてゴジータ自体、以前の映画で見せた寡黙な性格の方が格好良かったです。それとゴジータは超サイヤ人ブルーが似合いませんなぁ。ただ仕留め切れこそしませんでしたが、最後までゴジータで戦い切ったのは良かったです。途中で時間切れになり合体が解け、最後は悟空が決める可能性も想定していました。

□チライ

 本作の登場人物で一番嫌いです。ベジータが撃ち落として欲しかったです。

□ブロリー

 ブロリー、と言うか彼を取り巻く一部スタッフやファンの発言に非常に悪い印象があり、今回の映画でブロリーが登場する事にはとても否定的な思いがありました。ただ流石に鳥山明はブロリーを理性の無い単なる狂戦士としては扱わず、ちゃんと一人の人物として中身を与えましたね。

□神龍

 願いを一つしか叶えてくれませんでしたが三つの筈でしょう。

□パンフレット

 通常版と限定版があり、表紙が違うのと通常版には附録があって、そして値段は限定版の方が高いと言う理解に苦しむ構成です。あたしは限定版を買いました。何でやねん。

□総評

 まぁ、悪くはありませんでした。
 ブロリーのみならず、最新の設定でサイヤ人やフリーザの物語を再構成した感じでしたね。パラガスとブロリーの物語はそれなりに興味深く見られましたが、バーダックが悟空を地球に送る経緯は結末が理解っていたので些か退屈ではありました。
 戦闘は力が入っていたのかも知れませんが、何のドラマも無く戦い続ける場面が長かったきらいがあります。結局、一方がもう一方より如何に強いかを見せているだけなので、そんなに長くしても然して面白くないのですよね。MX4Dで見ましたが4Dの良さを特に味わえるのはアクションの場面ですから、逆にあまり少なかったら4Dの価格に見合う価値を感じなかった可能性もありますが。
 絵はどうも線が太くて好きではありませんなぁ。格好良くなかったです。
 物語の不満はやっぱりパラガスが不憫だった事に集中します。
 今後も映画は続けるみたいですが、それなら一回くらい悟飯を主役にして欲しかったですなぁ。悟天ですら出番があったのに今回も悟飯が出なかった事は、どうせ出たところで扱いに恵まれなかったでしょうから構いませんが、今度は悟空もベジータも歯が立たない相手を悟飯が斃す映画を作って欲しいです。

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(18.12.24)