劇場版
名探偵コナン
黒鉄の魚影


□「会いたかったぜ、シェリー」

 典型的な予告編詐欺でした(笑)。然もジンとシェリーが対面する様な台詞ですが、哀が見た悪夢の内容で現実ではありません。

□駅のホームに佇むジンとウォッカ

 何時ものあの怪しい格好で経っているのですから不自然極まりないです。過去の痕跡を消すと言う事で監視カメラに映ったこの映像を消そうとしていましたが、その発想があるなら最初からもっと潜む努力をしてください。

□毛利蘭

 ホテルの上階から飛び降りる場面が最早ギャグです。業火の向日葵で鋼鉄の扉を蹴り飛ばした時も思いましたが無茶苦茶でしょう。

□キール

 スパイである彼女が哀を助ける方向で動いているのですから、ウォッカが完全に不利で不憫でした。勝ち目がありませんよ。

□ピンガ

 コナンの正体が新一だと気付いた瞬間、その末路を悟りました。これまで其処に辿り着いた者は皆、ジンの手によって消されていますからね。
 男性であるピンガが女性に変装していたのですがどちらも同じ方が声を担当していて驚きました。

□ウォッカ

 好きな登場人物の一人なので出番が多くて嬉しかったです。哀の言葉遣いからシェリーらしさを見出すところは、そういえば彼も組織に居た頃のシェリーを知っていたのだなと思いを馳せます。

□毛利小五郎

 毎度の事ですが活躍が少なくて哀しいです。終盤で魚雷が発射されたので、パシフィック・ブイが爆発してその最中に蘭を助ける見せ場が用意されているのかと想像していましたよ(何時の間にか全員無事に避難が完了していました)。

□総評

 コナンの劇場版を映画館で観るのは実に第一作目の時計じかけの摩天楼以来だったのですが、とても面白くて映画館で観て良かったと思える内容でした。評判が良いとの噂は漏れ聞いておりましたが違わなかったです。緊張感のある展開が続いて中弛みが無いのでずっと引き込まれていました。歴代の湖南映画でも上位の評価です。

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(23.5.14)