轟轟戦隊ボウケンジャー
THE MOVIE
最強のプレシャス

□オープニング

 ミューズの呼びかけに応え大量のカースを従えながら現れるガジャが格好良いです。そしてジャリュウを従えるリュウオーンが、闇のヤイバと風のシズカが現れます。そしてボウケンジャーも登場し、OPテーマをバックに入り乱れての戦闘が始まりました。これがとにかく素晴らしいです! 始まって直ぐに盛り上がりが最高潮に達しました。この時は今年の映画はこれまでに無く面白いと感嘆していました。残念ながらこの盛り上がりは一時的なものでこの時だけでした。はっきり言って一番の見所はこのOPです。
 細かなことを言いますと、この戦闘ではブラックは因縁のあるヤイバと戦っているものの、ブルーとシズカの戦闘は実現しないのですよね。これが少しばかり残念でした。敬愛するリュウオーン陛下は何時もの様にレッド一人に敗れました(笑)。ヤバツエコンビを思い出してそんな予感はしていましたが、残念ながらゴードム文明、ジャリュウ一族、ダークシャドウの出番は冒頭だけで終わってしまいました。折角の魅力に溢れているのですか後半でも出て欲しかったですね。また彼らが退散する時に顔が極端に大きくなった、コミカルなギャグ描写が見られるのですがこれが嫌でした。

□クエスター

 オープニングには参戦しなかったクエスターの二人は、新たなクエスターロボに乗っての登場で、サイレンビルダーと戦いました。戦車や建設機械を思わせる重厚なクエスターロボは中中に格好良くて強力でした。

□蟲

 特撮作品を見ていると非常に多くの、“恐竜が絶滅した原因”に遭遇しますね(笑)。

□ボウケンシルバー

 美味しい場面に颯爽と現れると言う活躍を見せていますがもっと極端な方が良かったですなぁ。個人的に六人目の戦士と言うのはそれが許される特別な存在だと認識しています(尤も、近年は五人と同列扱いする傾向があるのでその認識は誤りなのでしょうが)。

□ハイド・ジーン

 この映画の最終ボスで声は飯塚昭三です(戦隊出演はラクシャーサ以来ですね)。しかし声に比してデザインは余り印象に残らず、劇中での活躍も満足とは程遠く思えました。それこそネガティブシンジケートがそう登場した上で、ハイド・ジーンが一人でボウケンジャーとネガティブを圧倒するほどの活躍を見せても良かったのではないでしょうか。

□巨大戦闘

 ハイド・ジーンが宇宙船と合体して『ストリングロス』となるのですが、昨年に続いてまたCGなのかと思わされました。初登場となるダイタンケンの活躍は格好良かったですし、ダイボウケンとダイタンケンが並ぶ様は兄弟ロボットと言う感じで好きなのです(ターボロボとターボラガーみたい)が、矢張りCGは苦手ですね。

□総評

 ハリケン〜マジと比べれば間違い無く高評価ですし、前年が今一だったのでそれを基準にすれば間違い無く面白かったです。しかしボウケンはTVシリーズの満足度が高く、これなら劇場版もさぞや期待が持てる事だろうと思っていました。その大きな期待に見合うと言えば否です。文句無しに面白い最高の作品になると思っていたのですがねぇ。

(06.08.10)

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