第14回:八百長問題に揺れる角界。"ボケェーイ!"一喝するは、伝説の横綱!?「ああ播磨灘」

カレン:「皆様コンバンハ。カレンです。」
ロ カ:「コンバンハ。ロカです。」
カレン:「あれれ? ヴァルさんは例によって、物陰から出番
     を見計らってるポイですが、ロボの姿も見えません
     ね。故障?_?」
ロ カ:「台本によると今回は、どうやらスポーツ界に関わる
     ソフトみたいですね。カレンさんって、スポーツは?」
カレン:「指先運動(笑)は得意でーす♪」
ロ カ:「つまり、ゲーム漬けナノデスネ・・・」
カレン:「私、自分では体動かしませんが、TVでならスポーツ
     観戦しますよ。」
ロ カ:「ほぅほぅ、どんなの観ますか?」
カレン:「最近はやっぱり、プロ野球選手になった"ハンカチ
     王子
"、プロゴルフで活躍中の"ハナカミ王子"に
     注目です♪」
ロ カ:「鼻かんでどーしますかっ!"ハニカミ"王子でしょう
     に・・・。というか、単なるミーハーなのですね。^^; 
     格闘技なんて観ますか?」
カレン:「ドラゴンゲートっていう団体のプロレスなら見ます
     よ。カッコ良い選手が沢山いるのでーす。」
ロ カ:「・・・やっぱり、そっち系でしたか。」
カレン:「あによー、いけない?」
ロ カ:「ほほほ。個人の趣味は自由ですが、実はですね、
     今回は大相撲がテーマなのです。」
カレン:「ほぇ? おすもう? カレン、嫌いじゃないよ。若貴
     兄弟が活躍していた頃は観てましたよ。千代の富士
     も素敵でしたねー♪(キラキラ)」
ロ カ:「その相撲界ですが、ご存知デシタカ? 現在は、八
     百長問題により休業中ナノデス。本日から、技量審
     査場所というのが開催サレマスガ。」
カレン:「あらら、それはイケマセンねー!」
ロ カ:「全くデスネ、イメージが悪くなってシマイマスヨネ。」
カレン:「そういうのは、見つからないように、上手にヤラな
     くっちゃねー♪」
ロ カ:「・・・って、ゴルアァーーーーー! なんて事を・・・」
カレン:「ほっほっほ。 冗談ですよー。・・・・・・・・(ニヤリ)」
ロ カ:「・・・そ、そうなると相撲ゲームですか。他の格闘技ゲ
     ームに比べると、割と本数の少ないジャンルです
     ね。」
カレン:「ぇと、そうなると今回って・・・」
ロ カ:「ホワッツ?_? ドシマシタ?」
カレン:「ヴァルさんのコスプレは相撲スタイル?」
ロ カ:「・・・・・・! ソ・ソソソレハイケマセン!(ドキドキ)」

カレン:「あーーっ! また何か善からぬ想像してるでしょ」
ロ カ:「・・・・・・・・・・・・・(*´o`*) ポッ・・・・・・・・・・」
========ズゥーーーーーン!========
カレン:「でも、残念でした。最近は海外では、アマチュアで
     女性相撲もあるんですよーだ。」
ロ カ:「・・・・! ソンナモノガ! ・・・・ピピッ(検索) !
     これは、微妙な格好ナノデスネ。華が無いとイウ
     カ・・・」
========ドスーーーーーン!========
カレン:「そろそろ、この展開に慣れてきましたよ。来たようで
     すね。それでは、どーぞ!」
ヴァル:「レディース・エェンド・ジェントルメーン!赤コーナー
     より、スモウレスラー・チャンピオン!播磨灘の入場
     デス!」
===ドスン!ドスン!ドスドスン(シクシクシク)====
ロ カ:「あ、あれ? ナンか、泣いてマスヨ・・・^^;」
カレン:「そ、そうなんだー。相撲って事で、流石にヴァルさん
     がコスプレ出来ないから、ロボが生贄に^^;」
ロ カ:「しかし赤コーナーって、何やらイロイロ混ざってます
     ね。土俵にコーナーはありませんが。」
ヴァル:「あらあら、横綱がメソメソしてはいけませんねー。ホ
     ッホッホ。グイッ(耳打ち:食事抜きにしますよっ♪ 
     それとも、◎×▽を※●%$して#☆をЯゞ▲)」
ロ ボ:「・・・・! ォ、オンドリャア! ボケガァアア! ワイ
     が横綱じゃぁああ! 文句あるかーっ!」
カレン:「・・・なんか、変なプレイになってるような ^^;」
ヴァル:「ホホホ。そんなに褒めても、何もでませんよー。」
ロ カ:「・・・・・・・・・・・・・・」
ヴァル:「という訳で、今回はメガドライブ用ソフト“ああ播磨
     灘”
です。」
ロ ボ:「メガドラの相撲ゲームって、本作1つきりなのダスよ
     ね。」
カレン:「もう立ち直るとは、だいぶ仕込まれてきてますね。
     まだ1コマすら経ってないのにー。」
ロ カ:「1コマって、何デスカ?」
カレン:「コッチの話ですよ。オホホホホ。」
ロ ボ:「ところでヴァルさん、相撲ゲームって、ゲーム界全
     体でも本数少ないジャンルなのダスよね。加えて、
     大概はアクションだすよね。数ある家庭用ハードの
     中でもメガドラって、特にアクションに優れるソフトが
     多いとされてますが、1つしかないのは何故ダショ
     ウ?」

ヴァル:「うーん、それについては私個人の考えですが、
     撲のゲーム化が難しい
からではないかと思いま
     す。」
カレン:「はへ? そうなの?_?」
ヴァル:「相撲の内容って、大雑把に捉えると、突く・組んで
     押す・投げるっていう感じで、一瞬の攻防ですよね。
     また土俵って、ハタ目には狭いですよね。そんな一
     瞬の判断が鍵を握る格闘技って、正直、ゲーム化
     は無理があると思うのですよ。それで少ないものと
     考えます。」
ロ カ:「確かに、ゲームとして考えると、スポーツが題材のも
     ので成功しているのって、野球、サッカー、ゴルフ、
     テニス・・・って、なんだか球技ばかりな気がシマス
     ガ・・・・。」
ヴァル:「ロカ、イイところに気が付きましたね。私が思うに球
     技って、TVゲームの展開として、テンポが取りやす
     い
のだと思うのです。」
カレン:「テンポ?」
ヴァル:「球技って大抵は、球を投げたり打ったりすること
     で、攻守が入れ替わったりしますよね。そうした、ボ
     ールがプレイヤーから離れた時に、こっちのターン
     終わり、今度は相手のターン、みたいな感じになる
     ので、格闘技のように、相手と目と鼻の先で闘う、常
     に瞬間瞬間、気を抜けないのと違って、ある程度、
     間が空くところが、ゲームに向いているのではない
     でしょうか。」
ロ ボ:「成る程ダス。すると、一瞬で決まる緊張感が常に継
     続する展開、というのも苦しいのダショウか。速すぎ
     てプレイヤーはついていけないと言うか、上手くいっ
     ても、攻略法を実感出来ないのかも知れませんダ
     ス。 あれれ?そうなると、なにも相撲に限らないの
     ではないダス?」
ヴァル:「そうなんです。正直、格闘技のジャンルって、ボクシ
     ングや総合格闘、プロレス、変わり種で、剣道や柔
     道なども含めて、実はゲーム化は難しいと思ってま
     す。」
カレン:「ほぇえ? プロレスやボクシング、総合格闘って、結
     構色々ソフトの本数多いと思うけど、駄目なの?」
ヴァル:「そのへんの格闘技題材ゲームが多い理由は、おそ
     らく華があるからだと思います。つまり、実名選手が
     多い、技の数が多い、登場選手のタイプのバリエー
     ションが多い、原作が漫画やアニメだったりと、見た
     目のメリハリがつけ易いからだと思います。言うな
     れば、これらはキャラクターゲームの一種だといえ
     ると思います(ゲーム会社の皆様スミマセン)。」
ロ ボ:「我輩、格闘ゲームは大好きで、レトロ5回目で格闘
     ゲーム特集を勝手にヤっちゃった程なのダスが、な
     んとなく疑問に感じていた事が少しわかったのダ
     ス。」

ロ ボ:「実在する格闘技そのものは、確立された素晴ら
     しい分野
だと思うのダスが、TVゲーム、として考
     えると、向いてない
、という事なのダショウカ。事
     実、ゲームで格闘っていうと、いわゆる“対戦型格闘
     ゲーム”と呼ばれるジャンル、具体的にはスト2やK
     OF等の2Dタイプのものと、バーチャファイターや鉄
     拳等の3Dタイプのものが代表的ダスよね。」
カレン:「うんうん。」
ロ ボ:「そしてこれらのゲームが面白いのは、人気がある
     のは、現実にはアリエナイ、まさしくゲーム的な世
     界
だからこそだと言う事なのダショウ?ヴァルさ
     ん。」
ヴァル:「ほほ、そうですね。波動拳とか、無敵対空技とか、
     現実にはないですからね。格闘技、というものをゲ
     ームとして昇華すると、ああいう形になるべくして成
     った、と考えます。」
ロ カ:「でも、3D格闘モノですと、実在する拳法の技をモー
     ションキャプチャーして再現したり、2Dみたいなビー
     ム兵器(?)はあまり無かったりと、現実志向なので
     はナイデスカ?」
ヴァル:「うん、でも実際は、3D格闘の見せ場っていうと、相
     手を浮かせて、追い討ちコンボとかですよね。漫
     画じゃないので、現実には、身長よりも高く、フワリ
     と浮かんだりしませんし、浮いた相手に追い討ちで
     突進技の先端を当てるとか、アリエナイですよね。」
カレン:「フッフッフ。なんとなく読めてきましたよ♪^^)/」
ヴァル:「はぃ、カレンちゃん。」
カレン:「現実の内容を、そのままゲームに投影しては、ゲー
     ムとしては駄目なのですね。だからこそ、過去に幾
     つかでた相撲ゲームって、ワリと内容がリアルなも
     のが多かったと記憶してるので、ゲームとしては微
     妙なんですよね。つまり、本作は漫画が原作、派手
     な演出、大袈裟な展開、実際には無理な技等、まさ
     しくゲーム向きと言えそうだからこその、播磨灘チョ
    イス
なのですね♪」

ヴァル:「その通りです。パチパチパチ♪ それではカレン、
      レーッツ・プレイ!」
カレン:「変なデモが始まりました。派手な鎧を着けての入場
     シーン!なんですか、このプロレスのベイダーみた
     いなパフォーマンスは?これは異色臭がプンプン
     しますね。」

ロ カ:「へぇー。あ、取り組みが開始デスネ。画面構成は一
     応、土俵の上ですし、見た目は普通に相撲してます
     よ・・・ね・・・ぇえ?!」
カレン:「私も最初、普通の相撲ぽいなーって思ったけど、ボ
     タンをガチャガチャしてたら、アルゼンチンバックブ
     リーカーを掛けて、相手を天高く放り投げちゃった♪ 
     ^^;全然、普通じゃなーい。こ、これは楽しいカモで
     す。」

ロ ボ:「また、播磨灘語録とでもいうのダショウか、相手を
     土俵外に葬り去るたびに“ボケェーイ”と暴言追い
     討ち
・・・。そして相手に負けると“ボケッ! わしが
     負けたんは、オンドレの技術が未熟だからや!もう
     一度、ヤり直さんかい!!”とプレイヤーに責任転
    嫁
・・・。コンティニューを使いきり、終了する時には
     “ボケッ! 電源切らんかい!!”と捨てゼリ
    フ
・・・。そして何よりも“相撲に品位もクソもあるか
     い!強いものが勝つ。それだけや!”が信条とい
     う、極悪ヒール横綱ぶり・・・。なんだか我輩、嬉しく
     なってきたダスよ。」
カレン:「中身は、ハッキリ言っちゃうと大味だったりします
     が、本作の面白さの1つとして、パスワードコンティニ
     ューがあります。」
ロ カ:「パスワードって、ボタン電池セーブが普通になる前
     のゲーム界って、普通にあったのデハ?」
カレン:「ぁ、面白いというのは、パスワードの内容でして、普
     通、パスワードって意味不明な文字の羅列だった
     りしますよね?ところが本作のは、セリフになってる
     のです。」
ヴァル:「ほっほ。それは素敵ですねー。セリフパスワード
     思いだしました。ファミコンの“メタルスレイダー・グ
     ローリー”
もそうでしたよ。」

ロ カ:「メタルスレイダーというと、中古レトロゲームショップ
     では常に高額で取り引きされるという、伝説のタイ
     トルですね。」
カレン:「わぁ、それ凄そう!今度、やろー、やろー♪」
ヴァル:「と、その前に、本作は相撲としては邪道ながら、八
     百長問題に揺れる現在の角界を笑い飛ばすかのよ
     うな、ある種、異様なエネルギーに溢れた迷作
     す。クソゲーとか呼ぶ人が後を絶たない、という
     市伝説
すら存在しそうな問題作ですが、とてもゲー
     ムらしいネタ満載ですので、万人には全く勧められ
     ません
が、そこは熱いメガドライバー、本作を遊ば
     ずして、メガドラは語れません(・・・多分、ね♪)」
ロ ボ:「それでは最後は、本作の内容以上に有名なエンデ
     ィングデモ、その名も“播磨体操 第一”を皆でや
     るでゴワス!」
カレン:「隊長ーっ! 空中に浮かんでの必殺張り手は無理
     ですっ!」
ヴァル:「まだまだ甘いですねぇ。そこは根性で♪」
カレン:「ぁ痛っ! え〜ん、突き指したー。><」
ロ ボ:「ボケェーイ♪」
ロ カ:「・・・今回、途中はかなり真面目なゲーム談義だと思
     ったのに、最後は例によってグダグダですか・・・・」
カレン:「ごっつぁん、で〜す♪」
ロ カ:「やっぱり今回も、トホホのホ〜」


ナレーション:「今回はこれで終了です。八百長問題を払拭して、一日も早く大相撲を復興して欲しいです。そして次回は、
         フライング気味でしたが、本文中にあるように、ファミコン版“メタルスレイダーグローリー”イッちゃいます。
         もう名指しで! それではまた次回でーす。 バイバーイ♪」

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