第15回:伝説の中古高額タイトル、採算度外視、ファミコン最大容量の実力とは「メタルスレイダー・グローリー」

カレン:「皆様コンバンハ。一日一善がモットーの、カレンで
     す。」
ロ カ:「コンバンハ。ロカです。・・・あの、如何にも取って付
     けたような、安っぽい発言は、自らの品位を落としま
     すよ。一応、聞いておきますが、本日の善は、何を
     したのデスカ?」
カレン:「カレン、おやつを我慢してぇえ・・」
ロ カ:「ソレガ善かどうかは別として、カレンさん的には頑張
     ったのデスネ。」
カレン:「いつもは1kgくらいオヤツ食べるのを、950gに抑えま
     した。へっへー♪偉いでしょ♪」
ロ カ:「食べたんかいっ! つぅか、どんだけ食べてん!」
カレン:「ふぇ? そのくらいフツーじゃないの?」
ロ カ:「そういえばこの人、非常識でした。納得。 ^^; じゃ
     なくてっ! 太ッチャイマスヨ?」
カレン:「そこはホレホレ♪ この完璧なプロポーション!お
     やつの1kgくらい目じゃないよー。残念ながらスレン
     ダーなヴァルさんは相手にもなりません。」
ロ カ:「・・・・・じぃーーーー・・・・・(--;)」
カレン:「ぃ、ぃやねぇ・・・。そんなにジロジロ見て羨ましがら
     ないでー。只でさえロカしゃん、変な妄想癖あるんだ
     から。」

ロ カ:「・・・・・・・・ふにっ♪(効果音)・・・・・・・・・・」
カレン:「ホワッツ?_? 何の音???」
ロ カ:「あの、お腹の肉、しっかりツマメマスヨ・・・。」
カレン:「・・・! し、しまった、油断しちゃったー ><」
ロ カ:「油断もヘッタクレもないもんですが・・・明らかに食べ
     すぎデスネ。“ぷにぷに”シテマスヨ。」
カレン:「ロカもロボも、機械は太らないから、ダイエットの苦
     労知らないでしょっ!」
ロ カ:「おやつ1kg食べてるカレンさんが苦労してるとも思え
     ませんし、別に断食しろとかではなく、食べすぎを止
     めれば元に戻るノデハ?ぷにカレさん?ついでに言
     うと、一日一善のゼンの字を“膳”にしたほうが良く
     ナイデスカ?」
カレン:「それ、ヤメレーーー >< だ、大体、私、今だけ限
     定で、ほんのチョビットだけ、余計な肉を付けている
     だけですからっ!むー、こうなったら今すぐに運動し
     てカムバックです。み、見てなさい! ハイパーオリ
     ンピック(ファミコン)秘伝、ドーピングダッシュ!」
ロ カ:「は、速いデスネ・・・。TRANS-AM(トランザム)デス
     カ?アレハ・・・。何で現実にそんな技が使えるのか
     謎デスネ。非常識極まりない。^^; 取り敢えず追跡
     モード開始デス。」

=======砂浜を暴走するカレン=======
カレン:「どどどどっどー。どうですか。体脂肪なんて死亡した
     かなー?もうそろそろOKかなー?っと」
===整備工場の前を通過する際、人影が現れる===
カレン:「・・・! わぁー! よけてよけてぇーーー!」
若い女性:「ぇ?! きゃぁああああ!」
======■△※◎#◇ ドッシーン=======
若い女性:「・・・ぁぃたたたた・・・・もうー、何なのアナタ!」
カレン:「ご、ゴメンナサイ。ほんっと、申し訳ない。」
ロ カ:「(スクーターで到着)アララ、スミマセン大丈夫です
     か?ウチの幼児がご迷惑ヲ・・・」
カレン:「誰が幼児だっ!」
少女の声:「エリナー、何かあったのー?」
エリナ(?):「ぁ、あずさ、大丈夫、ダイジョーブ。」
ロ カ:「あれ? この二人ってドコカデ・・・・?」
カレン:「ぇ?何? 知り合い?」
ロ カ:「実はこの二人、今回紹介する“メタルスレイダーグロ
     ーリー”の登場人物デス。」
カレン:「ほへ? 何でゲーム内の住人と会えて、話しちゃっ
     てるの私達?_?」
エリナ(?)&あずさ(?):「ホホホホホ」
ロ カ:「何か違和感がアリマスネ。」
あずさ(?):「あ、グローリーだ。お兄ちゃーん♪」
ロ カ:「グローリーって、主人公の忠さんの搭乗するロボット
     ですね。・・・って、ぁあナルホド、そういう事デスカ」
カレン:「あれ?ロボじゃん! Σ(´д`l)っということは、この
     二人は!」
エリナ(?):「ホッホッホ。バレては仕方ないですね。皆様コ
        ンバンハ。ヴァルです。こちらのアズサちゃん
        は只のエキストラで、近所の子に協力してもら
        ったのです。 ありがとネー。バイバーイ♪」
ロ カ:「今回、コスプレを通り越して、変装、変身シチャッタノ
     デスカ。・・・・アレ?確か元ネタのエリナさんって、
     “ファミ倫”から規制が出る程のバツグンのスタイル
     だったハズ・・・コ、コレハ! カレンさん、カレンさ
     ん。」
カレン:「はへ? ペシペシペシ!(砂で遊ぶカレン)」
ロ カ:「子供かぃっ! でなくて、ヴァルさんって案外、着や
     せするタイプだったヨウデスヨ。」
カレン:「・・・・・! こんな所に難敵がっ!」
ヴァル:「あらら? ナンテキってなんのこと?」
ロ カ:「ドウカ気にしないであげて下さい。それでは続きをド
     ウゾデス。」

ヴァル:「?_? さてさて、そんなこんなで今回紹介するの
     は、ファミコンの“メタルスレイダーグローリー”で
     す。」
ロ ボ:「発売は91年、ファミコンとしては晩年にあたり、出る
     ソフトの完成度がかなり高い年度だったと記憶して
     るダス。」
ロ カ:「本作で凄いのは、開発期間が実に4年!容量は
     ァミコン最大の8メガバイト
。アドベンチャーな内
     容なのですが、シナリオ事態はそれ程長くはないぶ
     ん、キャラクターの表情パターン数やBGM数が凄ま
     じく、密度が高いのです。キャラデザインは、イラスト
     レーター・漫画家の“よしみる”さん、ファミコン当時
     としては美麗グラフィックがウリでした。」
ロ ボ:「また、今にして思えばですが、数々の属性を備えて
     いたのダス。」
カレン:「ゾクセイ? 何それ?_?」
ロ ボ:「現在は“萌え”要素と呼ばれているのダスが、例え
     ば“眼鏡っ子”とか“妹”“ツンデレ”とかがあり、
     本作の凄いところは、発売は91年ダス。TVや新聞・
     雑誌・ネット(ネットが一般的に普及しだしたのは、
     やはりwindows95が世界的にヒットした頃からと思わ
     れます)に“萌え”という言葉が登場するのは、もっと
     あとの時代ダス。時代を先取りするかのように、後
     の“萌え”にあたる要素をいくつも内包していたのダ
     ス。」
ヴァル:「私としては本作に感じるのは、反骨精神、というか
     強いコダワリですね。ファミコンで、本作のようなア
     ニメ的アドベンチャーを出そう、という事自体がスゴ
     いですね。当時のゲーム界、PCエンジンはCD-
     ROMメディアが既に登場しており、スーパーファミコ
     ン、メガドライブが主流な時代です。ソフトの媒体
     も、それまでのメインストリームだったROMカセット
     から、徐々にCD-ROMの大容量に転換し始めてい
     た頃です。」
ロ カ:「CDメディアという事は、大容量を活かしてビジュアル
     やBGMが強化され、アニメ的な内容を作るには、も
     ってこいなのでしたね。」
ヴァル:「そんな中、敢えて非力なファミコンで作ったというの
     が素敵ですよね。(もっとも、開発に4年も掛けてい
     るの間に、ゲームを取り巻く技術レベルが向上して
     しまっても、今更引っ込みつかなくなったのかも知れ
     ませんが^^;)」
ロ カ:「中身は、様々な工夫や高度な技術を駆使した演出
     が随所に散りばめられており、正直、今見ても感心
     シマスヨ。ファミコンですよコレ。なんで、“チラつき”
     なく、滑らかなアニメーションが出来るのかって思う
     ほどデシタ。」

ヴァル:「特に具体的に、演出の工夫が素晴らしい、と一番
     感じたのは、なんと言っても臨場感のある会話
     すね。」

ロ カ:「画面構成は、真ん中にメイン画面(ビジュアル)があ
     って、その下にセリフが表示されるエリアとなってま
     すが、セリフの横に、サブビジュアル?とでも呼ぶべ
     き、キャラクターの顔が表示されまして、これが実に
     表情豊か
ナノデス。」
ヴァル:「加えて、会話中、つまり文字が少しずつ表示される
     のですが、それに合わせて言葉をしゃべってるポイ
     雰囲気の効果音が鳴るのです。この音はキャラ毎
     に音が変わります。例えば、主人公の忠さんの声
     (音)は、デュル、デュル、デュルルルルル、という感
     じで低音、妹のあずさちゃんは、キャラララララ、キ
     ャララ、キャラキャラキャラ、と高音で、ヒロインのエ
     リナさんはテレレレレレレレ、テレレレと中間くらい
     の音程です。また、文字の色もキャラ毎に違いま
     す。更に、会話のテンポ(文字表示速度も変化)しま
     す。」

ロ カ:「それらの要素を組み合わせて、とても臨場感のある
     会話を演出しているのデス。」
カレン:「へぇ、今時のゲームってDVDやBDメディアの恩恵
     で、大容量を活かして、実際に声優さんを起用して
     の全編フルボイス仕様とかが普通だったりします
     が、本作は少ない容量の中でも、技術と工夫で、会
     話の雰囲気を魅せていたのですね。セリフの横の
     顔、ほんとうに表情豊かで、芸が細かいですね。」
ヴァル:「ネタバレ発言になってしまう為、シナリオ自体は触
     れませんが、おおむね、ロボットアニメ映画的な感
     じ
です。」

ロ ボ:「我輩としては、もう一人のヒロイン、キャティたんを
     攻略するシーン
がイチオシなのダス♪も、萌え〜
     ♪ キャティたんは、我輩の嫁ダス♪」
ロ カ:「ナニを言ってるノデスカ・・・・! ソレニ、こここ、攻
     略とか、そ、そういうエロゲーみたいな表現はオヤメ
     ナサイ!」
ロ ボ:「ロカしゃんだって、そういう妄想好きダスよね?」
ロ カ:「・・・・・ギクッ Σ(´д`)  マ、マァ・・・ポッ(*´д`*)」
ヴァル:「そして物語は怒涛の展開に! タイトルのメタルス
      レイダーというのは戦闘ロボットですから当然、戦
     闘シーンがありますが、これまた、芸の細かい素敵
     な演出満載です。気になるアナタ、実際に遊んで、
     自分の目で確かめて下さいね♪個人的には文句な
     くオススメの本作。中古価格は張りますが、今でも
     多分、損はしません。お試し下さいな♪」
ロ カ:「ただ1つだけ気になるのデスガ。」
カレン:「はい! ロカしゃん。」
ロ カ:「本作は20年も前に発売したファミコンソフトです。今
     更コレを遊んでも、ショボくないのデショウカ?」

ヴァル:「うーん、感じ方は人により差異があると思われます
     が、本当に優れたものって、あまり時代は関係ない
     のではって気もしますよ。例えば、ファミコンの“忍者
     龍剣伝シリーズ”って、映画的なビジュアルシーンが
     有名でしたが、実際、今みても充分格好良かったり
     します。」
カレン:「た、確かに・・・。その龍剣伝って、だいぶ雰囲気変
     わりましたが、わりと最近、PS3で“NINJA GAIDEN
     Σ2”というシリーズ最新作が出てますね。HD画質
     でポリゴンで、ファミコンとはまるで比較にならない
     強力な現ハード、PS3は流石ではありますが、それ
     はそれ、これはこれ、でイイんじゃない?龍剣伝は
     龍剣伝で、今遊んでも楽しいですよ。」
ヴァル:「ソコでひとつ、耳寄り情報〜♪ ^.^)/」
カレン:「わぁ♪ 今日のヴァルさん、テンション高いです。」
ロ カ:「まるで、本作のヒロイン・エリナさんが乗り移ったか
     の様デスネ。」
ヴァル:「これは単なる苦肉の策ですよ? えとですね、ワザ
     と小さめのTV画面
もしくは同等のディスプレイで
     本作を遊ぶのですよ。そうするとアラ不思議!そこ
     はかとなく、画面が少しだけ緻密に感じられて、綺
     麗になった気分で遊べます。」
カレン:「なるほどっ! それイイですね。PS3やXBOX360は
     大画面で高解像度な画面で楽しみたいですが、そ
     の真逆をいくのですね。」
ロ カ:「ただ、モノには限度があります。小さくしたぶん、文
     字はみづらくなったり、シューティングとかだと、全体
     に動きが速く感じられ、難易度が上がるので注意デ
     ス。」
ヴァル:「その点は大丈夫、本作はアドベンチャーだから、安
      心ですっ♪あ、ロボ、そうそう、そんな感じの小さ
     めモニターが良いのですね。・・・って、あれ?デジタ
     ルビデオカメラ?ロボ何してるの?・・・ぇ!そ、それ
     は・・・。」
ロ ボ:「カチャカチャカチャ・・・ぁ、シマッタ!」
ヴァル:「わ、私を撮ってたの?」
カレン:「えぇー、何それー」
ロ ボ:「あ、ぇと、白状するダスね。普段は性格同様にお堅
     い格好が基本のヴァルさんの、めずらしいサービス
     ショットなので、記念に録画して、ついでに“ニコニ
    コ動画”
にでも投稿しておこうかと・・・」
ヴァル:「・・・・・・・・・・・・・・・ロ、ボ?」
ロ ボ:「ああ大丈夫ダス。ちゃんと、目のトコには線入れる
     ダスから安心♪」
ヴァル:「・・・・・・・・・・・びきっ!(効果音♪)」
ロ ボ:「あ、あ、あ、あれ?普段と変わらぬ、穏やかスマイ
     ルなのに何故、オデコにおっきな青筋が・・・ァ? 
     レ? ひょっとして我輩ピンチ?」
カレン:「あちゃー、ヤっちゃった ^^; ロボって痛い子・・」
ロ カ:「そんなロボさんが、トホホのホ〜」
ロ ボ:「☆※▽%◎★&#$▲!」
=======暖かな日差しを受けた砂浜に、この世のものとも思えない断末魔が響いたという========


ナレーション:「今回はこれで終了です。最新の機材、最高の性能、よりよい環境が必ずしも最高傑作を生むとは限りま
         せん。制約がある中だからこそ、誕生した奇跡というのも案外、実在しているのではないでしょうか。新ハ
         ードに切り替わる直前(現ハードの晩年)のタイミングって、出るソフト出るソフト、完成度が異様に高い時
         期がきたりします。現在のPSPが、まさにソレですよね。今だから生まれる奇跡に期待しつつ、
           また次回でーす。次は、どうやらジャズがキーワードみたいです。 それではまた〜 バイバーイ♪」

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