第7回:中毒警報発令!?トラウマを乗り越えろっ!版権と独自性の合い間で〜「コラムス」
ヴァル:「皆様、明けましておめでとうございます。2011年も 宜しくお願いします。」 カレン:「今年も当HPをヨロシクですー。今年は毎月2本以 上の紹介を目標に頑張りまーす。」 ヴァル:「今回はレトロコーナーの7回目なのですが、実は私 達、只今温泉療養中なのです。」 カレン:「という訳で、今回は二人で、温泉宿からお送りしま す〜」 ヴァル:「カレンさん、温泉宿といえば、何でしょうか?」 カレン:「温泉に、温泉卵に、珈琲牛乳に、ぇと、他に何かあ りましたっけ?」 ヴァル:「ホッホッホ。温泉宿といえば定番は、レトロゲーム コーナーですよ♪」 カレン:「結局、何処へ行ってもゲーム三昧なのですね ^^;」 ヴァル:「それでこそのヴァル&カレンです!(断言)」 |
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カレン:「遊戯場へやってきました。この呼び方自体、レトロ 感が漂ってますね。」 ヴァル:「ゲーム筐体の2〜3台くらいはあると思ってまし て、あ、ありましたありました。 これは筐体自体が レトロです。」 カレン:「何ですかこの形?イマドキのゲームセンターには 置いてありませんよね。」 ヴァル:「現在はアミューズメントパークと呼ばれていて、TV ゲーム台といえば、画面が斜めに傾斜した筐体 で、アップライト型という形状が基本になってます が、これはテーブル型という形なのです。」 カレン:「ほぇ? てーぶる? なんでそんな形なの?」 ヴァル:「その昔、喫茶店によっては、このゲーム筐体をテ ーブルとしても利用していたのです。“パックマ ン”の画面の上にコーヒー置いて飲んだりしてたの ですよ。 ぇと、最近は目撃してませんがおそらく、 大学生街と呼ばれる商店街の喫茶店や、昔から営 業しているゲームセンターでは、現在でも現役のテ ーブル筐体が稼動しているものと思われます。」 カレン:「という事は、今でもかろうじて現存は、していても、 時代の流れの中で淘汰されてきた筐体なのです ね。少し寂しいものがあります。セガファンとしては 妙な親近感を感じます^^; それで、何がいけなか ったのですか?」 |
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ヴァル:「やっぱり、使いづらさが原因でしょうか?テーブルと しては、テーブル面の下が塞がってて足が伸ばせな いので窮屈になってしまい、ゲーム台としては、画 面が地面に水平なので、天井の照明が映って、画 面が見づらくなってしまうのです。これは偏見かもし れませんが、当時はテーブル筐体置いてある喫茶 店やゲームセンターって、店内が薄暗かったの で、見づらい事は無かったのかも知れません。」 カレン:「現在のアミューズメントパークって、内装は明るく、 入り口付近にはクレーンゲームやプリクラ、音楽ゲ ームなどがあって、凄く親しみやすい雰囲気になり ましたが、そういえば以前のゲームセンターって、薄 暗くてタバコ臭くて、あまり良いイメージとは言えな かったような気がしますね。」 ヴァル:「ついでに、狭い店内を誤魔化す為(?)か、壁は前 面鏡張りでしてね、広いなーって思ったら実は狭 かったり、アッチに変な人いるーって思ったら、それ は鏡に映った自分だったりしたのですよ♪」 カレン:「・・・・・・・・・・・・自爆オチ?・・・・・・・・・・」 |
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ヴァル:「と、とりあえずゲームしましょう。ぁ、カレンちゃん。 古いゲーム台って、ボタンが沈んだままで機能し なかったり、お金入れても無反応だったりすること が時々あるので、クジケナイでね♪ ^^;」 カレン:「このゲーム、使うのはレバー+ボタン1個なので、 もう1個のボタンが死んでますが、なんとかセーフ ^^; ぁ、このゲームは、セガの“コラムス”です ね。」 ヴァル:「今回紹介するのは“コラムス”です。メガドライブを 中心に、他のハードでもいくつか発売されました。」 カレン:「ルールは、デモ画面の説明ですぐに理解出来る程 にシンブルなものですね。これはパズルゲームです か。」 ヴァル:「そうですね、パズルゲームと言っても色々ですが、 形式は一時期ブームになった、いわゆる“落ちモノ 系”と、そうでないもの、内容が対戦形式のものと、 そうでないものに大別出来ます。」 カレン:「本作は、落ちモノ系で、一人用で延々と続けるタイ プですね。このタイプのゲームといえば、有名なの は“テトリス”でしょうか。」 |
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ヴァル:「全国1000万の(誇大気味?!)メガドライバーな皆 様にとって、テトリスはトラウマでしてね、アーケー ドで登場して大ブームを巻き起こしたのですが、発 売はセガだったのです。もともとの開発は、あのパ ジトノフ氏。メガドライブ版が順調に移植製作中だっ たのですが、諸事情により、発売中止になりまし た。」 カレン:「あらら、それは残念でしたね。メガドラで他機種より も先行販売、もしくは独占販売なんてしてたら、それ こそキラータイトル!家庭用16ビットゲーム機時代 の勢力図がひっくり返っていたのかも知れないので すね。」 ヴァル:「トホホ ^^; そ、それで、純血対抗ソフトとしてリ リースされたのが、コラムスです。 ヒイキ目なしに 言いますが(多分)、本作は傑作パズルゲームで す!内容はシンプルですが、中毒性が高いので す。」 カレン:「テトリスもそうですが、“通勤ヒトフデ”や、古くは“ク イックス”なども簡素ながら、遊び始めると止められ なくなりますよね〜」 |
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ヴァル:「基本ルールは、上から落ちてくる、縦に三つ並ん だブロックを下に置いて積んでゆき、同色のブロッ クを縦・横・ナナメのいずれかに三つ以上並べると そのブロックが消えます。一番上まで積みあがった らゲームオーバーで、時々落ちてくる、光るブロック は、その下のブロックと同色のものが全て消えるの で、段々と上に積みあがって苦しくなってもあきらめ なければ復活する事も出来ます。以上です。」 カレン:「内容も画面構成もシンプルですね。 というか、画 面が明らかにテトリスぽいです。あっちはロシア風 で、本作はアラビア風の雰囲気です。オイル戦争デ スカ? いかにも意識して作られたって感じですの ー。」 ヴァル:「実際問題、ゲームに限らずとも、何か優れたもの が出たら他所から真似されるのは世の常ですか ら。そして本作は、幾つか続編が出てましてね、他 のパズルの良い所を上手に取り入れつつ、進化し ていったのです。」 |
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カレン:「他で良いソフトって言うと、やっぱり、“ぷよぷよシ リーズ”でしょうか?」 ヴァル:「実際、“ぷよぷよ”の登場で、落ちモノパズルは転 換期を迎えたと言えます。そう、一人延々と遊ぶ中 毒系から、対戦メインに切り替わったのです。更 に、一人用モードとして、様々なユニークな敵キャラ との対戦、対戦前にはキャラ同士の滑った漫才み たいな、不可思議なやりとりが楽しめます。つまり、 キャラが多彩になったのですね。テトリスや本作は 無機質なブロックしか出なくて、キャラクターなんて 何も無かったので、これは大きな変化と言えるでし ょう。」 カレン:「ステージ間の漫才デモって、内容はともかく、見てる と微妙に楽しくなりますよね♪」 ヴァル:「ただ、ぷよぷよ1は、まだ対戦ツールとしては未完 成な処があり、さっさと五連鎖した方が勝ちって感じ でした。そのへんを改良して、完成したのが“ぷよぷ よ通(2)”です。攻撃を相殺出来るのです。二つ後 に来るブロックまで表示されるようになったのと相ま って、ほぼ完璧な対戦パズルになったのです。 た だ、これには問題がありました。」 カレン:「ホワッツ? 何かまずかったのですか?」 ヴァル:「1みたいに偶然出来た連鎖で一発逆転、という事 が殆どなくなり、上級者との実力格差が広がった のです。」 カレン:「確かに、行き過ぎた感もありますが、ぷよの登場に よって、対戦形式と多彩なキャラクターというキーワ ードが加わったのは大きいですね。」 |
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ヴァル:「そうですね。そして本作は、その辺の要素を取り入 れて、ひとつの完成系を誕生させました。それがセ ガサターンの“花組対戦コラムス”です。あの“サ クラ大戦”のキャラクターを導入し、対戦形式です。 加えて、対戦格闘ゲームみたいに、ゲージを溜め て必殺技まで使えるようになりました。一人用でも 多彩なゲームモードがあり、クリアしたキャラクター のご褒美グラフィックを集めたりと、今で言う“やり 込み要素”まであるのです。コラムスはここに極ま ったといえる程の完成度でした。」 カレン:「そのあたりの時代になると、他社からも色々な秀 作パズルが出てましたね。“まじかるドロップ”や “パズルボブル”、“ヨッシーのクッキー”など。最 早、上から落ちてこなくなりました。」 ヴァル:「多彩なキャラを出すこと自体は歓迎するのです が、どれとは言いませんが、中にはキャラ自体の 魅力が弱くて、中途半端なものもありました。アレと か、ソレとか。」 |
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カレン:「分かりました♪ テトリスへのジェラシーから誕生し た本作ですが、他所の良い所を昇華して完成した “花組対戦コラムス”が究極形態、これがイチオシな のですね!?」 ヴァル:「そのハズなのですがね、実はですね・・・・・」 カレン:「ほぇ? どうしたの?」 ヴァル:「本作は今でも時々遊んでますが、それはメガドラ版 でも花組編でもなく、ゲームギア版なのです。」 カレン:「ほひょ〜ん♪ ゲームギアファンのカレンとしては 嬉しい限りですが、どーしてゲームギア版?」 ヴァル:「キーワードは“手軽さ”ですね。」 カレン:「同じゲームなら、面白さは一緒だし、画面が綺麗で 大きい方がイイんじゃないの?」 ヴァル:「と、思うでしょ? でも私としては、内容に応じたバ ランスがあると思います。1つの例を挙げます。か つてバンダイから出ていた携帯用ゲーム機“ワンダ ースワン(白黒画面)”で、シンプルな名作パズル “グンペイ”がありました。ブロックを入れ替えて線を つなぐだけの簡潔な内容でしたが当時、かなり人気 がありました。中毒性が高かったのです。 で、調子 に乗ってアーケード版を出したのですが、これが全く 売れなかったのです。ゲーム自体は面白いのに。」 カレン:「なんとなく理解しました。軽く楽しめる内容なので、 敢えて大掛かりな準備して遊ぶよりも、寝そべりな がら、携帯ゲームマシンをサッと出して遊ぶのが丁 度良いのですね。」 |
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ヴァル:「そうなんです。前述の“花組対戦コラムス”自体は 素晴らしい完成度ですが、こういうコレクション要素 の高いゲーム内容って案外、一通り集め終わった ら、することなくなるのですよ。そして、手軽さの関 係でTV画面を使用したマシンよりも携帯用ゲーム 機でのほうが本作には合ってると思うのです。 そ れでですね、なんでゲームギアなのかと言う と・・・・」 カレン:「それとなくイヤな予感がしますが、何故でしょう?」 ヴァル:「携帯用ゲームマシンで本作を遊ぼうとすると、ゲー ムギアしかなかったのです。携帯機としてはPSPや DSの方が遥かに優れているのは明らかですが、本 作は遊べません。・・・という訳なのですよ♪」 カレン:「・・・・・つまり、その、ゲームギア版が優れてますよ ♪イチオシですよ♪・・・・・ではなくて、消去法で探 したら、オススメランキングの暫定1位になりました ♪的な感じ?・・・」 ヴァル:「・・・・・・・・・コクリコクリ!(力強くウナズク)」 カレン:「ぎゃっふーん >< やっぱり今回も、トホホのホ〜 T.T)」 |