第6回:受け継がれたのは“優しさ”。僅か4.3インチの壮大な世界へようこそ!「イース7」

ヴァル:「皆さんコンニチハ。皆さんは、シリーズものって、ど
     う思いますかね。」
ロ カ:「作り手は商品展開がし易く、遊び手は面白さがある
     程度、保障されているという安心感がありますね。」
カレン:「今度はどうなるんだろうっていうワクワクもあります
     ー♪」
ロ ボ:「特に、長く続いているシリーズは外さないともいえる
     ダス。面白くないと人気は出ないし、人気がないと
     続かないダスから。」
ヴァル:「そんなシリーズものって、大概は世界観が統一さ
     れていたり、何らかのテーマ、主義主張があります
     よね。」

ロ カ:「例えば、大御所の“ゼルダの伝説”は、常に新しい
     遊びを高いレベルで昇華している、という印象が強
     いです。スーファミでは拡大縮小機能の活用、ロク
     ヨンでは3Dスティック、ゲームキューブではディズニ
     ー映画風(遊べる動画?)に、DSでタッチペン、Wii
     でリモコン&ヌンチャク、と、斬新な要素を多く取り
     入れても、基本、ハズレないですから。」
ヴァル:「そんなシリーズものですが、今回は、PCで初登場
     してから、長い伝統のある“イース”シリーズです。
     イースといえば、実に20年以上も続いている、日本
     ファルコム製作による、一大ブランドです。」
ロ ボ:「日本ファルコムと言えば、古くは“ザナドゥ”や“ソー
     サリアン”、“ロマンシア”等、ファンタジー色が強く、
     遊びやすく、内容は案外骨太で、全般的に、丁寧な
     ゲーム作りをしているという印象が強いのダス。」
ロ カ:「そんなファルコムの中でも、特に最近は人気が高い
     のが、“イース”シリーズと、“空の軌跡”シリーズで
     す。 といっても実は“空の軌跡”って、ドラゴンスレ
     イヤーシリーズの第六弾に当たる、ドラゴンスレイ
     ヤー英雄伝説シリーズの第六弾で、話を壮大にし
     過ぎたのか、人気が高かったためか、その“空の軌
     跡”自体も“1st”、“2nd”、“3rd”の三部作に分かれ
     てしまいました。シリーズの中のシリーズのその
    またシリーズ
という、なんともヤヤコシイ事態に^^;」
ヴァル:「イースといえば、“優しさ”がテーマでして、これ
     は、遊んでみると感じられると思うのですが、愛情
     一杯チオビタ・・・でなくて、とっても丁寧に作られて
     いるのです。」
カレン:「BGMや雰囲気が、凄くイイんですー♪」
ロ ボ:「イースの歴史を辿ってみると、その時々でメインプ
     ラットフォームを変えているのダス。1〜3はPC(そ
     れも、Windows以前、いわゆるハチハチですよ)、
     4はPCエンジン、5はスーファミ、6〜オリジン(イー
     スゼロと表現出来る、1以前のお話)はPC。そし
     て、今回紹介する“イース7(セブン)”ダスが、これ
     は何と、PSP専用ソフトなのダス。」

カレン:「PCからの伝統って事は、昔っから、家庭用ゲーム
     機よりも高い解像度の緻密な絵柄だったのですよ
     ね。PSPって携帯用ゲーム機でしたね。大丈夫な
     の?ショボくなってないのかしら。」
ロ カ:「貴方の好きなにじみ液晶のゲームギアと違って、
     PSPは、ナリは小さいですが、異常に綺麗な液晶画
     面を装備した、高性能マシンですので、問題ありま
     せん。」
カレン:「・・・・・ぎゃふん ><」
ヴァル:「遊んでみて、始めに驚くのは、移動スピードが速い
     のです。街の中も広いし、アルタゴ(本作の舞台とな
     るフィールド)各地もマップが広いので、移動速度が
     速いというのは、とても快適に遊べます。じれったく
     なくてイイですね。」
カレン:「そう言えばイースって、1の頃から移動速度が速か
     ったですね。」
ロ ボ:「それと、本作はシリーズ初となる、パーティプレイ
     ダス。自分で操作するキャラクター以外に、AIで動く
     2人のキャラを連れた、3人パーティで遊べるのダ
     ス。前回の“ガンダム アサルトサヴァイブ”もそうダ
     スが、イマドキは多キャラによるチーム戦、集団戦
     がトレンドなのダス。」
ヴァル:「別に、キャラ一人だと物足りないという訳ではない
     のでしょうが、最近は“マリオ”も“ドラキュラ”も“バイ
     オハザード(アウトブレイク)”も“シャイニングシリー
     ズ”に至るまで、2人、3人、4人と、ネットワーク対
     応だったり、AIだったりで多人数による乱戦、マル
     チプレイが増えてますね。無双シリーズなんかもあ
     りましたね。」
カレン:「本作は主人公アドルと、その相棒ドギ以外にも7人
     のキャラクターが仲間になります。得意な武器も
     色々あってバリエーションが豊富です。」

ヴァル:「更に、各キャラは複数の技をもっています。これら
     は最初、各武器に1つ、対応した技が使えるように
     なっていて、技を使って熟練度を上げて、レベルア
     ップすることで技を身につけ、他の武器でも覚えた
     技を使えるようになります。イースといえば、1ランク
     上の武器を入手したら、そっちを装備して、以前の
     武器は、基本、使い道が無くなってましたが、本作
     では、全ての技を身に付けるためには、ある程度、
     ひととおりの武器を使い込まなくてはなりません。」
ロ ボ:「技は最大レベルまで鍛えるには、かなり使い込まな
     くてはなりません。技のバリエーションは多く、同じ
     場面でも技によって戦法が変わるため、キャラ自体
     の育成に加えて、気に入った技も育てながら進める
     事になるのダス。」
ロ カ:「技もそうですが、操作感覚のレスポンスが心地良い
     感じです。普通にキャラクターを操作していて気持
    ち良い
というのはイースシリーズ、というよりもファル
     コムの伝統ですね。」
ヴァル:「今回は特筆すべき点が他にも幾つもあるのです
     が、シナリオが凄いです。」
カレン:「と、いうと?」
ヴァル:「従来は勧善懲悪な王道チックでしたが、今回は複
     雑かも知れません。シナリオクリアしても、ほんのり
     と寂しさが漂うのです。自分の目で確かめた方が楽
     しめるので詳細はふせておきますが、昔からRPGで
     よくあった王道シナリオみたいに、悪者に侵略され
     た国を、正義の主人公が仲間達と力を合わせて
     退治、末永く平和が続き、皆が幸せに暮らしまし
     た。めでたしめでたし的な、単純なハッピーエンドで
     はないのです。正しいって何だろう、と考えさせられ
     てしまいました。」
カレン:「なんだか難しいなー。苦手かもー。」
ロ ボ:「そうダス。カレンさんは、何も考えないで、ただ楽し
     んでいれば良いのダスよねっ!」
カレン:「そうだよねー ^^ 私って、何も考えないでノホホン
     と生きているキャラだよねー♪  
       ・・・ん? (--; 私って・・・」

ヴァル:「そして、イースといえば、巨大ボスとの対決です。
     ボスの攻撃パターンを覚えて挑まないと倒せませ
     ん。ゴリ押しでは駄目なところは、シリーズ伝統で
     す。厳しいかなーって感じたらレベルを上げてきて、
     再挑戦、という流れもシリーズ伝統です。^^;」
ロ カ:「イースは6以降、基本操作にジャンプが加わったた
     め、ボスの攻撃がより多彩になってますね。5にも
     ジャンプありましたっけ?5は地味だったので、あま
     り覚えておりません。」
ロ ボ:「本作は更に、チーム戦になっているため、これまで
     以上にボスが凶暴化してるダス。でも決して難し過
     ぎず、諦める程には感じないというバランスは絶妙
     ダスね。」
カレン:「ファイトですよ。^^;」
ヴァル:「そしてそして、本作には、シリーズ初の試みとして、
     やり込み要素があるのです。“ミニクエスト”と“
     器合成
”です。」
カレン:「ミニクエストというと、“空の軌跡”に色々ありました
     ね。イースの世界にも、イマドキ要素が、またひとつ
     加わったのですね。 へぇー、どれどれ。 ・・・あ、
     “迷子のピッカード探し”だって。ピッカードというの
     は、イース世界のマスコット動物でして、かわいーの
     です♪」
ヴァル:「ミニクエストはシナリオ本編には関係のないショー
     トコント・・・でなくショートシナリオですが、オマケ要
     素だと侮るなかれ。ラスボスよりも強い(?)敵が
     ひそんでいるかも知れませんよー。 また、本編に
     は無関係といいつつ、それぞれのミニクエストには
     発生期間があって、本編を、あるトコロまで進めて
     しまうと、もう受託出来なくなったりするので、全部ク
     リアするなら、本編は少しずつ(!)進めましょう。」
カレン:「“○○○を誰々に届ける”とか“△△△という品を探
     しているので、見つけたら持ってきて欲しい”といっ
     た、いわゆる使いっパシリ系(!?)が多いのは、
     “ソーサリアン”や“白き魔女”以降、ファルコムの
    基本
です。^^;
     ファルコムファンには毎度お馴染み・・・・? ^^;」

ヴァル:「そして、武器合成です。RPGって普通は、新しい武
     器や防具って、新しい拠点となる街で購入するのが
     多くて、終盤のみ、ダンジョンの奥で入手出来る、と
     いうパターンが多いですが、本作では、宝箱から
     や、倒した敵が落とす合成素材を使って、より強い
     武器を作るのです。すると、キャラ数が多い為、自
     然に、最強武器を全員に行き渡らせるのは非常に
     困難な状況になります。あの“FF13”も、そうでした
     ね。」
ロ ボ:「とある地域に生息する敵しか、持っていない素材が
     必要な場合もあるので、武器を全部集めるには、ア
     ルタゴを隅々まで、しゃぶり尽くさないといけないの
     ダス。」
カレン:「この辺で、まとめましょう。本作は、楽しい要素いっ
     ぱいで、アクションRPGが嫌いでないPSPユーザー
     なら、全員、遊びましょう、と言ってしまいます♪オ
     ススメですよ♪・・・敢えて聞きますが、何か不満な
     点は無かったですか?」
ヴァル:「うーん。シナリオ、ボリューム、操作感覚、グラフィ
      ック、BGMと、全て一級品です。間違いなく傑作で
     あると思います♪ 思うのですが、実はですね、し
     いて言うと・・・」
ロ カ:「言うと?」
ヴァル:「ゲーム開始直後に訪れる港町ですが、ここがアル
     タゴ最大の都市でしてね、広いのですよとっても。」
カレン:「ふんふん、それでそれで?」
ヴァル:「最初、何処へいったらいいのか分かりませんでし
     た!」
カレン:「ありゃ・・・」
ヴァル:「街の外へ出て、取りあえずザコ敵と戦ってみようと
     思っても、出入り口の門が封鎖されていて、街から
     出れません><  ・・・結果、序盤はシナリオを進
     行させるために、広い街中を歩き回りながら、大勢
     いる町の人達に、片っ端から聞き込み捜査(!)
     をしないとイケナイ羽目に・・・^^; それこそ、昔あ
     った、ナントカ殺人事件とかのサスペンスものアド
     ベンチャーゲームみたいに、行ける場所全てで、見
     る・話す・調べる総当り式状態を思い出しました。イ
     ベントが起こると、メインシナリオが進行し出して、
     一度進んでしまうと、後は芋づる式にサクサク進む
     のですが。 序盤の街が大変、というのは“空の軌
     跡”も同じなのです。というか、ファルコムに限らず
     とも、イマドキのRPGの特徴なのかもしれません。」
ロ ボ:「それ、一理あるダス。RPG創世記の頃は、街といっ
     ても、ひと目で見渡せる程に狭くてチャチで、町人
     への聞き込みも、すぐに終わっていたダス。現在で
     は、街はとかく広いもの、建物の中さえも広く、町人
     も多いダス。(そっちもマルチ時代に・・・?)」
ロ カ:「確かに最近のRPGを遊ぶと、街中って必要な場所
     以外は、基本、スルーしてますね。」
ヴァル:「そうそう、そうなの。大変でしてね。」
カレン:「・・・ほぇ? でも、それって、もしかして・・・」
ヴァル:「え? な、何?」
カレン:「ヴァルさんが歳をとって、オックウになったのかなー
     って。 単なる老化現象だったりしてー♪」

ヴァル:「そうなんですよー。最近は目もショボショボし
       て・・・・・・・って! ギャッフーン ><」
ロ カ:「あららら、これは、もしや」
ロ ボ:「お約束の・・・」
ヴァル:「トホホのホー」


ナレーション:「今回はこれで終了です。ヴァルさんの老化問題については後程・・・・・いやいやいや!きっと生涯現役で
         頑張ってくれる事でしょう。 次回は、未定なのですが、おそらく、告知していた、OLDゲームコーナー、NEW
         ゲームコーナーに続く、第三のカテゴリーが、そろそろ登場するかも知れませんね。それではまたー。」

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