・『Full Circle With Michael Palin [1997] 』 (PAL) - Region 2,4


 Studio: BBC Worldwide Publishing
 DVD Release Date: June 7, 2004
 Run Time: 560 minutes

 Number of discs: 3
 Main Language: English
 Hearing Impaired: English

 ・ EXTRA
  ・interview
  ・Delete Scene (12)


  

『Around The World In 80 Days (1988)』で行けなかったり、ゆっくり滞在できなかった国の中
から国を点とし、国と国との線で太平洋という輪を紀行する、というマイケルの旅行モノです。
前作が好きだったのでオーダーしましたが、コレの前に北極点から南極点までの紀行モノ
『Pole to Pole』もあるんですが、私は都市を観るのが好きなのでコチラをオーダーしましたが…

・この撮影のギリギリ直前まで映画『危険な動物たち』の撮影をしていた上に、そこで風邪を
ひいてしまってのスタートのDiamond島からのDisk1は流石にテンションも低いし体調も悪そう
な上にロシア編の政治犯収容村や何でも自慢したがりの韓国とか観ていて非常に辛く、1枚目
を何とか観終えて暫く放置してしまいました。
 流石にDisk2以降はマイケルの体調も気分も復帰したようで観ていて楽しかったのですが…

『Around The World In 80 Days』が 「80日間で世界一周。但し、飛行機の使用は駄目。」
というルールがあった為に忙しく、且つ消化不良の箇所もありつつも緊迫感があったのと比べ
今回は特にそういうルールが無い為にノンビリとしている反面でやや散漫な印象も残りました。
 例えば「太平洋沿岸を沿う」という大テーマは番組としての枠の筈、なんですが結構内陸部の
移動も多かったりして。スケジュールや治安などの色々な都合があったのも事実なんでしょうが
韓国など無理に訪れる必要の無い国(扱いが他の国よりも遥かに落ちる)にまで行くのも含め
てその点はもぅ少し整理するか、逆にもっと緻密になるかしてもらいたかったですな。

 とは言え、その移動距離(アラスカ→ロシア→日本→韓国→中国→ベトナム→フィリピン→
ボルネオ→インドネシア→オーストラリア→ニュージーランド、っときてチリからのアメリカ大陸の
北上、っと訪れた国は18ヶ国、総距離5万マイル)、製作にかかった時間(ほぼ最後のLAの時
点で9ヶ月超、だそうな)といい、贅沢な一品だと思います。個人の紀行企画ものとしてこれ程の
ものはそうそうは無く、まさにBBCだから出来たものだと言えるかと。
 加えて違う文化に対して積極的にその生活の中に踏み込み、言葉を交わし食事をするという
マイケルのスタンスは単なる批判者でもなければ観光者のものとも違う、まさに彼自身の優しさ
がよく出た紀行物で観ていて嫌な気分になりませんでしたね… 

 この作品の製作途中、マイケルの奥様の手術やカメラマンの娘さんの事故などで一時帰国を
しなければならなかった事が映像特典のインタビューで解ったのですが、そのインタビューの、
2004年のマイケルがもぅ素敵なお爺さんの顔になっているのを観ると、MONTY PYTHONから
過ぎた時間の長さを感じましたね…

・さて、画質は『Around The World In 80 Days (1988)』よりは製作年代が新しいので良いです。
まぁ、美麗とは言い難いんですがノイズまみれではない、って程度と。音質もまぁ、それなり。
 ただ全編字幕付きに加えてボリュームのある映像特典といい、満足した一品でしたよ。

 参考URL
YamaRan's
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yamaran/
 YamaRan氏運営のHP。
「モンティ・パイソン!!」コーナーにこの番組についてマイケル・ペリンのインタビューの和訳が
掲載されています。

Kodo Official Website
 http://www.kodo.or.jp/
 日本編でクローズアップされていた『鼓童』の公式HP。


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