・『ブルース・ブラザース 25周年アニバーサリー スペシャル・エディション』


 原題:The Blues Brothers
 製作国:アメリカ
 製作年:1980

 販売元:
 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン(株)
 発売日: 2005/12/23

 映像: 16:9/LB ビスタ

 Disc 1:劇場公開版
 時間:133 分
 音声:英語 Dolby Digital 2.0 Stereo
 字幕:日本語
 特典:
 ・メイキング・オブ・ブルース・ブラザース
 ・オリジナル劇場予告編

 Disc 2:エクステンデッド・バージョン
 時間:148 分
 音声 英語 Dolby Digital 5.1 Surround
 字幕:英語、日本語、その他
 特典:
 ・ダン・エイクロイドによるイントロダクション
 ・ミュージカル・ハイライト
 ・ブルース・ブラザース・バンド:コンサート・ツアー
 ・ブルース・ブラザース」誕生秘話
 ・ジョンを偲んで

 <初回特典>
 アートカード

 ・以前レビューした『ブルース・ブラザース コレクターズ・エディション』について
 「字幕の出来が良いものでもない、ってのは残念です。
 端折り過ぎてる部分が気になるのと、特に歌詞の部分の色気の無さが勿体無い気がします。
 ワケのわからんキャンペーンプライスでKeep Caseとかで出すくらいなら、こういうトコロは修正
 をして欲しいもんです」
  っと書いていたのを読んで、
 「あぁ、確かに歌詞とかは色気無かったよなぁ… 端折りもあったよなぁ… 」
  っと思い出したものですが、今回25周年記念としてやっと出た劇場版の新訳と比べたら
 それがいかに贅沢な物言いだったかよく解りました。っか、この新版の
字幕はクソです。

  例えば、
 冒頭、ペンギンに盗みはいけないと諭されてのジェイクの
 「I guess you'er really up shit creek.」
  旧版なら
 「だったらクソの河に溺れな」
  が
 「クソまみれになれ」
  ってダセェよ。

  カーティスへエルウッドが
 「blowing harp for us down here.」
  ってのも
 「ハープを弾いてくれた」
  って違うでしょ? 

  レイの楽器店でレイが発砲の後に呟く
 「Breaks my Heart, a boy tha youn going bad.」
  って台詞、
 「若者の非行には胸が痛む」
  だったのに
 「最近のガキには困ったもんだ」
  って何ソレ?

  比較してみると旧版が確かに端折りはあるけど少なくとも元の台詞に対してちゃんとした
 翻訳であったのと比べると、この新版はもぅ適当っか出鱈目ばっかり。確かに旧版の歌詞の
 訳は直訳的で色気は無かったけど、新版の「Shake」を「ゆすれ」ってな訳に比べたら全然
 マトモで良心的な訳だったのがよく解ります。
  発売元が変わったから新たに訳を製作しなければならなかったから… って事情もあった
 のかもしれないが、それにしたって旧版より明らかに出来の落ちる訳をつけるなんてアリか。
 Stupidをバカと訳すとかの解釈の違いならまぁいいさね、しかし、元の台詞から意味合いや
 内容を全く違うものにしたり関係無いものにしやがってこのボケナスが。まして、濃いファンが
 ついている映画に対して、こんな酷い、小学生レベルの翻訳? なんかでもオッケーを出して
 るってのが信じられない。よっぽどの文盲か阿呆でない限りは一目で解るレベルの間違い、
 誤訳、日本語のミスに気がつかないなんて… 戸田奈津子ら、クソな翻訳をする連中に対す
 る抗議運動が起こって、実際にいくつものDVD版で新訳に差し替えられているという御時世
 に、事前に公開の無い古い昔の映画だからって、人称も自称もてにをはもメタメタな日本語
 に不自由で英語にも不慣れな何人だ手前ぇ?って素人レベル以下の翻訳モドキでも商品と
 してオッケーだとしたのか?

  
ふざけんな。

  …いやね、DVDソフトとしては旧版よりも綺麗な画面だし、音質も問題無し。
 旧版にあった特典にプラスして今回新たに収録された特典も満載、なんでお薦めしたい品
 だったんだけどねぇ… 訳がこんなんじゃぁねぇ…


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