・『ブルース・ブラザース コレクターズ・エディション (1980)』
原題:The Blues Brothers 製作国:アメリカ 製作年:1980 字幕: 金田文夫 カネダフミオ 販売元: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2001/04/04 時間: 148 分 音声: 英語(Dolby Digital 5.1 Surround) 字幕: 英語、日本語ナド <映像特典> ・メイキング・オブ・『ブルース・ブラザース』 (約55分収録、チャプター&字幕付) ・オリジナル劇場予告編(字幕付) ・プロダクション・ノート(対訳付) ・キャスト&スタッフ紹介(対訳付) ・Web Link |
・私が初めて自分で買ったLPは『ブルース・ブラザース』のサン トラだった。
劇場で観てブッ飛んで、その勢いのままに帰り道にレコード店に寄ってそれ
を手にした時の興奮は今もよく覚えているし、家に帰ってから何度も何度も
繰り返し聴い思い出し笑いをしたりもしていて。
多分今までの人生で一番観た回数が多い映画は『ブル
ース・ブラザース』だと思うくらいによく観た映画でして。これまでの人生の折々
に観たせいもあってか、この映画を観ると様々な思い出やその時の気持ちが
蘇ってくる… そんな映画でございます。ブートのライブ盤を買ったり、今でも
外国からこんなオモチャを買うつもりでいたりと、あれから20年以上も経過し
てるってのに、まだまだ私にとってはフェイバリットの映画であります。
そして。
妻と初めてのデートの時に映画の話題となり、彼女が人生で一番観た回数が多い映画として断然に『ブルース・
ブラザース』だ、ってのを知った時の何とも言えぬ多幸感のようなものを感じましたが、そういう意味でも私らに
とって『ブルース・ブラザース』は特別な映画なんですよね。
しかしこのDVDは…
・一体、いつから始まったのか知らないんですが、これもまたディレクタ−ズ・カット版で… 多くのディレクターズ
・カット版がそうであるように劇場公開時にカットされたシーンが12分も付け加えられた分、やっとこさ日本で出た
LD版で何度も何度も何度も何度も何度も観た大好きだった映画よりも冗長で無駄が多く、テンポが悪くなってし
まったが故に、とても残念なシロモノでございますな。『エイリアン2』の時にも書きましたが、「お話」としては監督
の意図したものにはなったかもしれないんですが、じゃぁ劇場版のファンだった私らの思い出や気持はどうしてく
れるんだよ… って恨み言の一つも言いたくもなりますっての。ブルース・モービルを格納するシーンなんて必要
無いじゃないですか。教会のダンスシーンも見事ではあってもあれでは長過ぎだし… っと、結構タルイ気分にも
なりますが、その無駄な分を除けば大好きな映画で… しかも画質、音質共に良好な上に収録された映像特典
もファンには堪らないコンテンツだらけなのを思うと
「頼むから、劇場公開版を出してくれないだろうか… 」
っと今でも本気で願っているんですよ。
別に劇場版至上主義でも無いんですけどね、やっぱカッタルくなられてるのはなぁ…
なんかアメリカでも中古のワイドスクリーン版のVHSが滅茶苦茶な高値になっているのもなぁんとなく頷ける気
がしないでもないですわ。
ぶっちゃけ、人にオススメ出来ないんですよ、この版じゃ。
似たトコロでは『Charlie's Angels - Full Throttle』がそうで、日本版DVDはアメリカのディクターズカット版を元にし
てるんでカッタルクなっちゃっててオススメ出来ないんですよね。アメリカならちゃんと劇場オリジナル版も出てる
からいいけど、そういう選択肢が無い状態で、かつて劇場で観た時の姿を壊されるのは辛いなぁ…
… っと、映画館で観て気に入ってた私らにとっては不満の残るDVDなんですが、果たしてこの版で初めて観る
人にはどうか? というのはよく解りません。復活分だけエピソードが増えたのは事実ですし、監督にとっての意図
の版でもあり、感想は人それぞれとは思いますが… でも「尺が長い」イコール「名作」では無いですしね…
・最後に字幕の出来が良いものでもない、ってのは残念です。
端折り過ぎてる部分が気になるのと、特に歌詞の部分の色気の無さが勿体無い気がします。ワケのわからんキャ
ンペーンプライスでKeep Caseとかで出すくらいなら、こういうトコロは修正をして欲しいもんです。
▼ 余談 ▼
USJに行った時、園内を時折ブルースモービルに乗ったBBが巡回したりショウをしたりするのですが、ハッキリ
言ってファンからすると侮辱モノでしたな。BB役の人の声質まで似せろたぁ言いませんが歌が下手、ダンスもイマ
イチ(リズムがズレてた)って致命的でしょうに。更に酷いのがブルースモービルで、遠目から見てもカラーリングが
違うだけでなくデティールも別物なのはもぅ気持冷め冷め。どうせ園内だけの運転なんだから『ウルトラセブン』の
ポインターみたいにシャーシ以外のボディは板金なりFRPで作ればいいじゃない。塗装だって無理にウェザリング
しなくていいからせめて映画と同じように塗装してくれたっていいじゃん。そういう手間を惜しんでるってのに「映画
の世界へ!」を謳い文句にされたってなぁ… っと、物凄く残念でしたし、千葉の鼠国と違って苦境しか聞かないの
も納得出来ましたね。