ヤハズカミキリ
Uraecha bimaculata bimaculata Thomson,1864
体 長 12.5 〜 24mm
出現時期 6 〜 10月
枯葉内に潜んでいるヤハズカミキリのメス
安曇野市 2014.7.17
全国的には平野部、特に沿岸部に多い種のようですが、長野県では比較的少ないカミキリです。
出会ったのは9月上旬、コブヤハズカミキリ類を探して南アルプスの林道を歩いていたときのことです。道の脇に道路整備に伴って刈られた広葉樹の伐採枝がなにげなく置かれていました。
コブヤハズカミキリ類がいないかと、枝や丸まった葉の中を覗き込んでいると、葉裏に長い触角が見えます。なんだニセビロウドカミキリかと回り込んで確認したところ、初めて見る本種が葉の縁に潜んでいました。
次の週、そして次の週もコブヤハズカミキリ類を求めて同じ林道を歩きましたが、同じ伐採枝で必ず本種に出会うのです。同じ個体かどうかは分かりませんがよく似ています。日中の休息場所にかなり好みがあるのかもしれません。
主に夜間活動し、ウワミズザクラなどの青枯れの葉を後食していたという報告もあります。各種広葉樹を寄主植物にしています。
伐採枝の枯葉に静止するオス
伊那市(南アルプス山麓) 2007.9.08
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