ツジヒゲナガコバネカミキリ
Tsujius itoi K.Ikeda,2001 


  体  長    7.1 〜 10.4mm

  出現時期     4 〜 5月


ズミの花粉を食べるツジヒゲナガコバネカミキリのメス
伊那市 2016.5.02

 1999年に旧長谷村戸台(現伊那市)で新種として発見されたカミキリです。生息地の個体数が多くなっていることから、長野県版レッドリスト(2015年版)では、従前の絶滅危惧T類から準絶滅危惧に2段階引き下げられました。生息域の拡大も予想されています。
 目星をつけておいたズミが満開になるのを待って生息地を訪れてみました。すでにオニヒゲナガコバネカミキリなど春のカミキリが多数集まっています。気温が上がってきた午前9時頃からルッキング開始。11時を過ぎた頃、花上に1頭のオスを発見しました。
 このオスは花粉には関心を示さず、花芯の中に頭を入れると、むさぼるように蜜を食べ始めました。ひとつの花で10分以上も食べ続け、試しに軽く触れても逃げる気配すらありません。寄主植物はアカマツが有力視されています。


花芯に頭部を入れ蜜を食べるオス
伊那市 2016.4.26(以下同じ)


同じ個体を側面から


葉上で休む(この直後飛び立つ)


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